🗨️「神戸の新築一戸建てが1か月で10%も上がったって、本当ですか?」
上がったのは売り希望価格の平均です。神戸市で集計された物件は6月が10戸、7月が42戸。数えた物件が4倍に入れ替わった月の平均なので、同じ家が10%高くなったという意味ではありません。
[地価・住宅市場] この記事の要点
東京カンテイが2026年8月12日、2026年7月の新築小規模一戸建て住宅の平均価格を公表した。首都圏は前月比−0.5%の6,173万円と連続下落した一方、近畿圏は+11.0%の4,401万円で最高価格を更新。神戸市は+10.3%の5,421万円、大阪市は+15.9%の5,354万円で、いずれも過去最高となった。
2026年8月26日 発表
- 神戸市・尼崎市で新築の建売住宅を探している人
- 兵庫県内で一戸建てを売ろうか迷っている人
- 「今が高値だから買うのを待とう」と考えている人
- 住宅ローンの借入額をこれから決める人
この記事でわかること
- 2026年7月に神戸・大阪・京都の新築一戸建ての売り希望価格がいくらだったか
- 首都圏が下がった月に、近畿圏だけ上がった理由の見方
- 「前月比+10%」を額面どおり受け取ってはいけない理由
この記事でわかること
- ✓ 2026年7月の神戸・大阪・京都の新築一戸建ての売り希望価格
- ✓ 首都圏が下がった月に、近畿圏だけ上がった理由の見方
- ✓ 「前月比+10%」をそのまま受け取ってはいけない理由
神戸市5,421万円、大阪市5,354万円。どちらも過去最高
東京カンテイが2026年8月12日に公表した、2026年7月の新築小規模一戸建て住宅の平均価格です。
| 地域 | 2026年7月 | 前月比 | 前年同月比 | 集計戸数 |
|---|---|---|---|---|
| 神戸市 | 5,421万円 | +10.3% | +19.5% | 42戸 |
| 大阪市 | 5,354万円 | +15.9% | +21.2% | 76戸 |
| 京都市 | 4,495万円 | +13.3% | +5.2% | 38戸 |
| 兵庫県 | 4,640万円 | +10.4% | +6.9% | 133戸 |
| 近畿圏 | 4,401万円 | +11.0% | +9.0% | 440戸 |
| 首都圏 | 6,173万円 | −0.5% | +11.3% | 1,230戸 |
| 中部圏 | 4,312万円 | −1.5% | +14.6% | 58戸 |
神戸市・京都市・近畿圏の3つは、いずれも集計開始以降の最高価格です。大阪市は初めて5,000万円台に乗りました。同じ月に首都圏は−0.5%、中部圏は−1.5%で下がっているので、方向が逆になっています。
ただし、神戸市で数えた物件は6月に10戸しかない
ここからが本題です。神戸市の集計戸数を月ごとに並べると、こうなります。
| 神戸市 | 5月 | 6月 | 7月 |
|---|---|---|---|
| 平均価格 | 4,671万円 | 4,914万円 | 5,421万円 |
| 集計戸数 | 34戸 | 10戸 | 42戸 |
7月の「+10.3%」は、10戸の平均と42戸の平均を比べた数字です。物件が4.2倍に入れ替わっています。同じ家に値札を貼り替えたわけではありません。
じゃあ、この数字は当てにならないということですか。
そうではありません。1か月の増減を見るのに向いていない、というだけです。神戸市の前年同月比は+19.5%で、こちらは戸数の振れが均されるので信頼できます。
東京カンテイの解説も「兵庫県は主に神戸市や尼崎市で戸数が増加した」と書いています。売り出しが増えた月に平均が上がった——この順番を押さえておくと、来月に数字が戻っても驚かずに済みます。
この5,421万円は「売り希望価格」で、成約価格ではない
集計条件を落とすと、この数字はまるごと誤解になります。公表資料に書かれている条件はこうです。
- 価格は分譲一戸建て住宅の売り希望価格
- 敷地面積50㎡以上〜100㎡未満
- 最寄り駅から徒歩30分以内かバス20分以内
- 木造で、土地・建物ともに所有権
つまり売り出しのときに付いていた値段であって、実際にいくらで売れたかではありません。値引き交渉のあとの成約価格は、これより下がることのほうが多いはずです。
敷地の条件も効いています。50㎡以上100㎡未満に限った「小規模」の集計なので、広い区画の家は最初から入っていません。神戸市の7月の平均土地面積は73.7㎡、平均建物面積は107.9㎡でした。坪でいうと土地が約22坪。3階建てや、駐車場1台ぶんの間口という規模感です。「神戸の一戸建ては5,421万円」ではなく「神戸で駅から歩ける22坪前後の新築建売の売り希望価格の平均が5,421万円」と読むのが正確です。
このエリアの相場はいくらですか?
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首都圏が止まり、近畿がまだ上がっている
1か月の振れを差し引いても、方向の違いは残ります。前年同月比で並べると、首都圏+11.3%に対して近畿圏+9.0%、中部圏+14.6%。1年で見ればどこも上がっています。違いは、直近1か月で首都圏と中部圏が足を止めたのに、近畿圏だけまだ上がっていることです。
近畿はこれから下がるんでしょうか。
そこは分かりません。ただ、東京23区は9,321万円、神戸市は5,421万円で、まだ3,900万円の開きがあります。首都圏で止まった動きが近畿にすぐ来るとは限りません。
私は、この手のニュースを見て「今が高値だから待とう」と決めるのは危ないと考えています。理由は2つあります。ひとつは、待っているあいだにローンの金利が動くこと。もうひとつは、ここで見ているのが売り希望価格なので、市場が緩んだときに先に動くのは平均ではなく個別の値引き幅だからです。平均が下がるのを待つより、気になっている物件の周辺で実際にいくらで取引されたかを調べるほうが、判断が早くなります。
生活・仕事にどう効くか
- 家を買う予算:神戸市の新築小規模一戸建ての売り希望価格の平均は5,421万円。前年同月比では+19.5%で、1年前と同じ予算では届かない価格帯に入っている。
- 家を売る判断:近畿圏は+11.0%の4,401万円で最高価格を更新した。売り希望価格が高い時期は、中古を出す側にとっては比較されにくい追い風になる。
- エリアの選び方:同じ月に首都圏は−0.5%、中部圏は−1.5%と下がっている。全国が一斉に動いているわけではないので、全国平均のニュースで自分の地域を判断しない。
結局どうすればよいか
- 気になっているエリアの実際の取引価格を、売り希望価格とは別に調べて突き合わせる
- 前月比の数字を見たら、同時に「その月に何戸集計されたか」を確認する
- 1年前との比較(前年同月比)で見る。1か月の増減は物件の入れ替わりで簡単に振れる
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くわしく知る(保存版の記事)
ほかに使える無料ツール
- 土地相場・査定 — エリアの取引データから土地価格の目安を見る
- 住宅ローン借入可能額シミュレーター — 年収から借入可能額と返済額の目安を出す
公式出典
- 東京カンテイ プレスリリース「2026年7月 首都圏の新築小規模一戸建て平均価格は−0.5%の6,173万円 東京都は上昇」(2026年8月12日発表)
- 同 詳細PDF(主要都市圏・主要都市別/新築小規模木造一戸建て住宅平均価格月別推移)(2026年8月12日発表)
更新履歴
- 2026年8月26日 初版を公開
※本記事は2026年8月26日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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