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緊急地震速報 仕組み/揺れの何秒前に届くか

先に結論

  • ✓ 緊急地震速報は、速いP波(秒速約7km)を地震計で捉え、遅いS波(秒速約4km)が来る前に知らせるしくみです
  • ✓ 震源から50kmなら揺れの約5秒前、100kmなら約11秒前が計算上の上限です。処理と伝達に数秒かかるので、実際はそれより短くなります
  • ✓ 浅い直下型の地震で震源の近くにいると、速報は揺れに間に合いません
目次

速報が届くしくみ

地震が起きると、震源から2種類の揺れが同時に出ます。先に届くのは秒速約7kmのP波で、揺れは小さめです。あとから届くのが秒速約4kmのS波で、こちらが強い揺れを運びます。緊急地震速報は、この速さの差を使っています。

緊急地震速報のしくみ。地震が起きる、震源近くの地震計がP波を捉える、気象庁が震源と規模を推定、テレビやスマホに速報が届く、強い揺れ(S波)が届くの5段階
気象庁「緊急地震速報のしくみ」から当サイト作成

使う地震計は、気象庁の約690か所と、防災科学技術研究所の約1,000か所です。震源に近い地震計がP波を捉えると、気象庁のシステムが自動で震源の場所と地震の規模(マグニチュード)を推定し、各地の震度と揺れが届く時刻を計算します。地震計からの信号はほぼ光の速さで伝わるので、S波より先に知らせを届けられます。

震源と規模を推定する方法のほかに、「PLUM(プラム)法」という計算も並行して使っています。震源を求めず、近くで実際に観測された揺れの強さから、その周りの揺れを予想する方法です。とても大きな地震でも震度を外しにくい一方、知らせが出るのは遅めになります。

家の中の家具を固定する用品

ポール式を使う場合は、天井の強度と家具の形状を先に確認し、足元のマットなどを組み合わせます。製品の対応寸法も確かめてください。

平安伸銅工業 家具転倒防止突っ張り棒 REQ-35(取付高さ35〜50cm)

平安伸銅工業 家具転倒防止突っ張り棒 REQ-35(取付高さ35〜50cm)

東京消防庁の実験では、L型金具で壁に直接ネジ止めするのが最も効果が高いとされています。賃貸で壁に穴を開けられない部屋での代わりがこれです。家具の両端の側板部を、できるだけ奥で突っ張ります。天井側にも強度が要ります。

平安伸銅工業 家具転倒防止マット UEQ-303(30cm×3枚・突っ張り棒との併用向け)

平安伸銅工業 家具転倒防止マット UEQ-303(30cm×3枚・突っ張り棒との併用向け)

突っ張り棒だけだと効きが落ちます。同じ資料が、ポール式にはストッパー式や粘着マット式の併用をすすめています。マット単独でも効果は小さいので、上の棒と2つで1組と考えてください。

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揺れの何秒前に届くか

震源からの距離 P波が届く S波が届く 差(計算上の上限)
20km 約2.9秒後 約5.0秒後 約2.1秒
50km 約7.1秒後 約12.5秒後 約5.4秒
100km 約14.3秒後 約25.0秒後 約10.7秒
200km 約28.6秒後 約50.0秒後 約21.4秒

P波を秒速7km、S波を秒速4kmとして当サイトが計算した値です。実際には、震源近くの地震計がP波を捉えてから、解析と伝達に数秒かかります。気象庁は、速報から強い揺れまでの時間を「数秒から長くても数十秒程度」と説明しています。

震源から20kmの場所では、P波とS波の差がそもそも約2秒しかありません。浅い内陸の地震で震源の近くにいると、速報より先に強い揺れが来ます。これは故障ではなく、しくみの上で避けられないことです。

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読者

たった数秒じゃ、何もできないんじゃない?

おかあさん

数秒あれば、机の下に入る、コンロから離れる、窓から離れる、のどれか1つはできます。寝ているときは動けないので、家具を固定しておくのが先です。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。



警報が出る条件

  • 2か所以上の地震計で揺れを捉えていること
  • 最大震度5弱以上、または長周期地震動階級3以上が予想されること
  • 対象になるのは、震度5弱以上・長周期地震動階級3以上が予想される地域と、震度4が予想される地域
  • 震度6弱以上、または長周期地震動階級4が予想されると「特別警報」の扱い(伝え方は警報と同じ)

2か所以上を条件にしているのは、地震計の近くに雷が落ちたときのように、1か所だけの揺れで誤った速報を出さないためです。予想震度が3以下の地域に速報が出ないしくみは、別の記事にまとめています。

外れやすい地震

気象庁は、速報の予想震度には「±1階級程度」の誤差があるとしています。そのうえで、とくに外れやすい場合を挙げています。

  • 陸の観測網から100km程度以上離れた海の地震(震源と規模の誤差が大きくなる)
  • 深さが約100kmより深い地震(震源から離れた場所が強く揺れることがある)
  • とても大きな地震(断層が壊れきるまでM6で約10秒、M8で約100秒かかり、規模を小さく見積もりやすい)
  • ほぼ同じ時刻に2つの地震が起きたとき(1つの大きな地震とみなしてしまう)
  • 1か所の地震計だけが、事故や雷などの地震ではない揺れを捉えたとき

2026年10月16日には、千島列島でM9.9・最大震度7という速報が出て、約8分後に取り消されました。原因は気象庁が調べています。過去に大きく外れた例と、そのあとの手直しは別の記事にまとめました。

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10月16日の取り消しの経緯は「緊急地震速報 取り消し/千島列島M9.9は誤報」にあります。

出典

写真はイメージです(Photo: Pexels)。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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