🗨️「関東甲信で警報級の大雨と聞いたけど、うちの地域はいつまで気をつければいいの?」
区域によって半日ちがいます。東京・埼玉・山梨は27日いっぱい、茨城・千葉・神奈川・群馬と長野県北部は28日昼前まで、長野県の中部・南部が28日夕方までです。
[災害] この記事の要点
気象庁は2026年8月27日10時37分、「関東甲信地方気象解説情報(大雨・落雷・突風)」を発表した。大気の非常に不安定な状態は28日夕方にかけて続き、雨雲が予想以上に発達した場合には警報級の大雨となる地域や期間が拡大する可能性があるとしている。27日13時27分の時点でレベル3大雨警報が出ているのは長野県の10市町村で、関東の1都6県と山梨県に大雨の警報は出ていない。
2026年8月27日 発表
- 長野県でレベル3大雨警報が出ている10市町村に住んでいる人
- 27日の夕方から夜に、関東で車や電車で帰る人
- 28日の未明から朝に、長野県内を車で移動する人
- 川沿い・低い土地・アンダーパスの近くに住んでいる人
この記事でわかること
- 自分の区域で雨の山が来るのが27日の夕方なのか、28日の朝なのか
- 「28日夕方まで」がそのまま当てはまるのはどこか
- 雨がやんだあとも警戒が残る理由と、大町市だけ基準が下がっている事情
いま警報が出ているのは、長野の10市町村だけ
27日13時27分の時点で、関東甲信でレベル3大雨警報が出ているのは長野県の10市町村です。長野市長野、岡谷市、大町市、飯山市、佐久市、千曲市、東御市、下諏訪町、池田町、松川村。中身はすべて「浸水害」で、土砂災害の警報ではありません。
関東の1都6県と山梨県には、この時点で大雨の警報が1つも出ていません。出ているのは大雨注意報と雷注意報です。見出しは「関東甲信」でひとくくりですが、実際に線が引かれているのは長野県の一部だけ、というのが27日昼過ぎの姿でした。
関東甲信と書かれても、うちの地域がいつ危ないのか分からないんですが。
気象庁は3時間ごとの予想も同時に出しています。それを開くと、雨の山は場所によって半日ずれています。
住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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雨の山は「27日の昼から夕方」と「28日の未明から朝」に割れている
気象庁が27日11時に出した時系列情報から、3時間ごとの1時間最大雨量を並べたものです。上が東京地方、下が長野県北部で、色の濃い棒がその区域の山にあたります。

東京地方は27日の12時から18時に50ミリ、そこから急に落ちて、28日の朝に30ミリの小さな山がもう一度来ます。長野県北部は逆で、27日は30ミリ止まり、28日の3時から9時に50ミリが2コマ並びます。同じ「関東甲信」の中で、山の時刻が約15時間ずれています。
区域ごとに、1時間雨量がいちばん多くなる時間帯を並べます。
| 区域 | 雨の山 | 1時間雨量 |
|---|---|---|
| 東京地方 | 27日12〜18時 | 50ミリ |
| 埼玉県 北部・南部・秩父 | 27日12〜18時 | 50ミリ |
| 神奈川県 西部 | 27日12〜18時 | 50ミリ |
| 茨城県 北部・南部 | 27日15〜18時 | 50ミリ |
| 千葉県 北西部・北東部・南部 | 27日15〜18時 | 50ミリ |
| 栃木県 北部・南部 | 27日12〜18時 | 40ミリ |
| 群馬県 北部・南部 | 27日12〜18時 | 40ミリ |
| 神奈川県 東部 | 27日12〜18時 | 40ミリ |
| 山梨県 東部・富士五湖 | 27日12〜18時 | 40ミリ |
| 山梨県 中・西部 | 27日12〜21時と28日3〜9時 | 30ミリ |
| 長野県 北部・中部・南部 | 28日3〜9時 | 50ミリ |
関東の6都県と山梨は全部27日の昼から夕方が山で、28日の未明から朝に山が来るのは長野の3区域だけです。24時間雨量でも長野県の北部・中部が150ミリで最も多く、気象庁が言う「甲信150ミリ」の中身は長野県だと分かります。
危ないのが終わる時刻は、3つに分かれる
気象庁の文面は「28日夕方にかけて」です。これは関東甲信をまとめた言い方で、区域ごとの早期注意情報(警報級の可能性)を開くと、期限は3つに割れています。
| 警報が出る可能性のある期間 | 区域 |
|---|---|
| 27日夕方まで | 栃木県 北部・南部 |
| 27日いっぱい | 東京地方/埼玉県 北部・南部・秩父/山梨県 中・西部、東部・富士五湖 |
| 28日昼前まで | 茨城県 北部・南部/千葉県 北西部・北東部・南部/神奈川県 東部・西部/群馬県 北部・南部/長野県 北部 |
| 28日夕方まで | 長野県 中部・南部 |
「28日夕方まで」がそのまま当てはまるのは長野県の中部と南部だけでした。関東甲信で唯一「高」が付いているのが長野県北部で、28日昼前までにレベル3大雨警報が出る可能性が高い、と書かれています。ほかの区域はすべて「中」です。
「拡大する可能性」は、もう長野で起きた
気象庁が「警報級の大雨となる地域や期間が拡大する可能性」と書いたのは27日10時37分です。その前後で、長野県の警報がどう広がったかを発表1本ずつ並べます。
| 時刻 | 動き | 合計 |
|---|---|---|
| 10時13分 | 長野市長野・飯山市・千曲市・池田町・松川村 | 5 |
| 10時37分 | 気象庁が「拡大する可能性」を発表 | 5 |
| 11時22分 | 岡谷市・下諏訪町が加わる | 7 |
| 11時41分 | 佐久市が加わる | 8 |
| 12時15分 | 大町市が加わる | 9 |
| 13時27分 | 東御市が加わる | 10 |
3時間14分で5から10へ、倍になりました。「拡大する可能性」は先の予告ではなく、書かれた時点ですでに進んでいたことになります。
私は、この手の情報は「関東甲信」の単位で読むと外れると考えます。根拠は上の3つの表で、まとめた言い方と自分の区域の予想が、山の時刻でも期限でも一致していないからです。読むなら市区町村まで下ろす。名前が変わった今年は、そこがそのまま学校や職場の判断につながります。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
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雨がやんでも、土砂災害の注意は残る
長野市に出ているレベル3大雨警報の中身を開くと、3つの期限が別々に書かれています。浸水の警報期間の終わりは27日夕方。浸水の注意報期間は28日昼前まで。そして土砂災害の注意報期間は「28日昼過ぎにかけて 以後も続く」です。
3時間ごとの予想では、28日15時以降はどの区域もほぼ0ミリになります。雨そのものは28日の昼前後で上がる見通しなのに、土砂災害への注意はそこで切れません。地面にしみ込んだ水が抜けるまで、斜面の条件は戻らないからです。
長野県の大町市には、もう1つ事情があります。令和8年4月18日に発生した長野県北部の地震で揺れが大きかったため、土砂災害に関する警報等の発表基準を通常より引き下げた暫定基準で運用中だと、気象庁のページに注記されています。同じ雨量でも、大町市では警報が早めに出ます。
夕方から夜に車で帰る人が、いちばん危ない
2019年の台風19号で亡くなった88人を分析した研究では、屋外で亡くなった人のうち54%が自動車で移動中でした。「川の様子を見に行った人」は風水害の犠牲者全体の5〜6%で、いちばん多い形ではありません。日常の移動のまま水に入っていくほうが、はるかに多いということです。
深さの目安も出ています。JAF(ジャフ)のテストでは、水深60センチでセダンは走れなくなり、そのとき後輪が浮いてドアも開かなくなりました。走れなくなる深さと、閉じ込めが始まる深さがほぼ同じです。水深30センチになると、地下から地上への階段を上がれなくなります。アンダーパスは全国に約3,700か所あります。
いつも通っている道なら、だいたい分かりますよね。
いつもの道だから危ないんです。そこが周りより低いことに気づかないまま入っていくのが、いちばん多い形でした。
次の発表は27日16時30分
10時37分の資料の末尾に、次の「関東甲信地方気象解説情報」は27日16時30分頃に発表する予定、と書かれています。区域と期間が動くとしたら、まずここです。この記事の数字は10時37分・11時00分・13時27分の3つの時点のもので、以降の更新は気象庁のページで確かめてください。
生活・仕事にどう効くか
- 27日の帰宅時間帯:東京地方・埼玉県の3区域・神奈川県西部は、27日12時から18時に1時間50ミリの予想。傘が役に立たない強さで、道路の側溝が追いつかなくなる量。
- 28日の通勤・通学:長野県は北部・中部・南部とも28日3時から9時に1時間50ミリの予想。家を出る時刻に山が重なる。
- 雨がやんだあと:長野市は浸水の警報期間が27日夕方までなのに、土砂災害の注意報期間は28日昼過ぎ以降も続くと書かれている。雨が上がっても崖と斜面の条件は戻らない。
結局どうすればよいか
- 自分の市区町村に何が出ているかを気象庁の警報・注意報ページで確認する(次の解説情報は27日16時30分頃)
- 27日の夕方に関東で帰る人は、アンダーパスと川沿いを通らない経路を先に決めておく
- 長野県内では28日の未明から朝が山になるので、車の移動や早朝の予定を27日のうちに組み替える
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
- 大雨のとき絶対にやってはいけない6つの行動 「川を見に行くな」より怖いのは、いつも通り車で帰ることです
- 「危険警報」って何? 大阪市はこれが出たら学校が休みになります
- 冠水しやすい場所の見分け方|「高台だから大丈夫」とは限りません
ほかに使える無料ツール
- 住所まるごとチェック — 住所の表記ゆれ・実在をまとめて確認する
- 学区検索 — 町名から通学する小学校・中学校を調べる
公式出典
- 気象庁「関東甲信地方気象解説情報(大雨・落雷・突風)」2026年8月27日10時37分発表(2026年8月27日発表)
- 気象庁「警報・注意報」(長野県・2026年8月27日13時27分更新/時系列情報と早期注意情報は同日11時00分発表)(2026年8月27日発表)
- 気象庁「新しい防災気象情報について」(2026年5月29日運用開始)(2026年5月29日発表)
- 国土交通省「地下空間における浸水対策ガイドライン」技術資料(2025年3月31日発表)
- JAF ユーザーテスト「冠水路走行」「水没した車のドア開け」(2026年8月27日発表)
更新履歴
- 2026年8月27日 初版を公開。気象庁の27日10時37分発表(地方気象解説情報)、11時00分発表(時系列情報・早期注意情報)、13時27分時点の警報にもとづく
※本記事は2026年8月27日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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