🗨️「朝の空に見えた光は、H3ロケットだったの?」
10月20日の午前4時41分に、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット10号機です。地上はまだ夜でも、高さ240キロほどまで昇った機体には太陽の光が当たるため、明るい星のように光って見えます。打ち上げは成功し、約1時間10分後に火星衛星探査機「MMX(エムエムエックス)」を予定の軌道に送りました。
[科学] この記事の要点
2026年10月20日 発表
- 20日の朝、九州から関西の南の空に動く光を見た人
- 次のH3ロケットの打ち上げを見に行きたい人
打ち上げの結果
| 項目 | 中身 |
|---|---|
| 日時 | 10月20日 午前4時41分 |
| 場所 | 種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町) |
| ロケット | H3ロケット10号機。補助ロケット4本を付けた、いちばん力の強い「24形態」 |
| 載せたもの | 火星衛星探査機「MMX(エムエムエックス)」 |
| 結果 | 成功。約1時間10分後に予定の軌道へ |
出典:THE PAGE、マイナビニュース(10月20日)。JAXA(ジャクサ、宇宙航空研究開発機構)は「ロケットは正常に飛行し、探査機を予定の軌道に投入した」と発表しています。

夜明け前に見えたわけ
「夜明け前だから、見えるのは噴射の炎だけ」とは限りません。打ち上げの午前4時41分は、まだ日の出の1時間以上前です。それでも機体が光って見えたのは、ロケットが高く昇るほど、地平線の向こうの太陽の光が届くからです。天文雑誌のアストロアーツは打ち上げ前、打ち上げから5分45秒ほどたって高さ240キロ付近まで昇ると機体に日が当たり、明るい星くらいの光の点になると予想していました。光の点が2つに分かれて見えたら、明るいほうが1段目、暗いほうが2段目です。
Xで上位に入った「夜光雲」は、ロケットが残した排気の筋が、高い空で朝日を受けて光って見えたものとみられます。地上は暗いので、空に光る雲が浮かんでいるように見えます。
大阪から南西の低い空に光る点が見えたけど、あれもロケット?
時間が合えばそうよ。アストロアーツの予想では、日の当たった機体は東北より南の広い範囲で見えて、大阪からだと南西のほぼ地平線の高さなの。
各地から見えた方角
| 見た場所 | 種子島からの距離 | 方角 | 地平線からの高さ |
|---|---|---|---|
| 鹿児島 | 144キロ | 南南東 | 19.7度 |
| 熊本 | 272キロ | 南 | 9.5度 |
| 福岡 | 364キロ | 南 | 6.4度 |
| 高知 | 430キロ | 南西 | 4.9度 |
| 広島 | 469キロ | 南南西 | 4.2度 |
| 那覇 | 570キロ | 北東 | 2.7度 |
| 大阪 | 643キロ | 南西 | 1.9度 |
出典:アストロアーツの打ち上げ前の予想。打ち上げから約100秒後、補助ロケットが燃え終わるときの位置です。ロケットの噴射の炎そのものは、種子島から300キロ(空が澄んでいれば500キロ)ほどの範囲で見えるとしていました。手を伸ばした先のこぶし1つが、おおよそ10度です。
MMXはこれから
MMXは、火星の衛星フォボスに降りて砂を集め、地球に持ち帰る探査機です。打ち上げのときの重さは4480キロで、約1年で火星をまわる軌道に着き、2031年度に地球へ戻る計画です(共同通信)。火星のまわりから試料を持ち帰れば、世界で初めてになります。JAXAは、火星の衛星がどうやってできたのかを調べ、生命が生まれる環境の成り立ちを探るとしています。

生活・仕事にどう効くか
- 日の出前の打ち上げ:地上が暗く、高い空の機体だけに日が当たるので、遠くの町からも光の点として見えやすくなります(アストロアーツの予想)。
結局どうすればよいか
- 見えた光がロケットか確かめるときは、時刻(4時41分の数分後)と方角を下の表と比べる
- 次の打ち上げを見るなら、JAXA(ジャクサ)が発表する打ち上げ時刻と、日の出までの時間を先に確かめる
公式出典
更新履歴
- 2026年10月20日 初版を公開
※本記事は2026年10月20日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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