🗨️「うちの県では、どれくらいの子が中学受験をして私立に行くのでしょうか」
国の学校基本調査で数えると、中学1年生のうち国立・私立の中学校に通う子は全国で9.1%、約11人に1人です。東京都は28.1%で飛び抜けて高く、山形県は1.5%でした。東京23区の中でも、文京区の50.1%から江戸川区の10.8%まで5倍の差があります。
[暮らし] この記事の要点
2026年10月4日 発表
- 子どもの中学受験を考え始めた家庭
- 引っ越し先の町で、どれくらいの子が受験するか知りたい人
- 地方から東京へ転勤する子育て世帯
全国では11人に1人
「中学受験率」という公式の統計はありません。そこで、国の学校基本調査から、中学1年生のうち国立か私立の中学校に通っている子の割合を出しました。受験して合格した子の割合と、ほぼ同じ意味の数字です。
令和7年度の確定値で、全国の中学1年生は1,018,443人。そのうち国立が8,684人、私立が84,267人で、合わせて9.1%でした。約11人に1人、30人のクラスなら2〜3人です。
子どもにかかるお金を通しで見るなら
給食費は子育ての費用のごく一部です。市町ごとの差を調べ始めた人ほど、助成金や学費の全体像が先に要ります。
給食費や医療費のような自治体の助成は、調べる場所がばらばらで全体像がつかめません。助成金・保険・進学費用をまとめて1冊で見渡せるので、市町ごとの差を調べる前の下地になります。
書き込みながら自分の家の数字を出す形式です。中学の給食費が年5万円かかる市とかからない市で、家計にどう響くかを手を動かして確かめられます。
共働き世帯を想定した配分の話が中心です。住む場所を変えると教育費だけでなく通勤費や保育の使い方も変わるので、引っ越しを含めて考えるときに読みやすい1冊です。
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都道府県別の一覧
47都道府県を割合の高い順に並べました。色のついた行が、全国の9.1%を上回る県です。
| 順位 | 都道府県 | 中学1年生 | うち国立・私立 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 104,405 | 29,371 | 28.1% |
| 2 | 高知県 | 5,137 | 1,099 | 21.4% |
| 3 | 京都府 | 19,879 | 3,006 | 15.1% |
| 4 | 奈良県 | 10,966 | 1,570 | 14.3% |
| 5 | 広島県 | 24,109 | 2,950 | 12.2% |
| 6 | 神奈川県 | 72,717 | 8,821 | 12.1% |
| 7 | 大阪府 | 69,679 | 8,110 | 11.6% |
| 8 | 和歌山県 | 7,355 | 783 | 10.6% |
| 9 | 兵庫県 | 45,097 | 4,143 | 9.2% |
| 10 | 山梨県 | 6,341 | 545 | 8.6% |
| 11 | 宮崎県 | 9,691 | 814 | 8.4% |
| 12 | 千葉県 | 49,973 | 3,791 | 7.6% |
| 13 | 佐賀県 | 7,372 | 544 | 7.4% |
| 14 | 静岡県 | 30,340 | 1,985 | 6.5% |
| 15 | 香川県 | 7,971 | 506 | 6.3% |
| 16 | 埼玉県 | 59,384 | 3,673 | 6.2% |
| 17 | 長崎県 | 11,211 | 691 | 6.2% |
| 18 | 茨城県 | 21,998 | 1,308 | 5.9% |
| 19 | 岡山県 | 15,902 | 916 | 5.8% |
| 20 | 愛知県 | 67,235 | 3,746 | 5.6% |
| 21 | 鳥取県 | 4,465 | 248 | 5.6% |
| 22 | 福岡県 | 46,275 | 2,568 | 5.5% |
| 23 | 沖縄県 | 16,700 | 923 | 5.5% |
| 24 | 鹿児島県 | 14,754 | 812 | 5.5% |
| 25 | 三重県 | 14,614 | 795 | 5.4% |
| 26 | 山口県 | 10,308 | 509 | 4.9% |
| 27 | 徳島県 | 5,420 | 260 | 4.8% |
| 28 | 愛媛県 | 10,496 | 463 | 4.4% |
| 29 | 滋賀県 | 13,210 | 576 | 4.4% |
| 30 | 石川県 | 9,278 | 402 | 4.3% |
| 31 | 群馬県 | 15,019 | 610 | 4.1% |
| 32 | 長野県 | 16,622 | 672 | 4.0% |
| 33 | 青森県 | 8,711 | 320 | 3.7% |
| 34 | 大分県 | 9,273 | 329 | 3.5% |
| 35 | 熊本県 | 15,849 | 548 | 3.5% |
| 36 | 栃木県 | 15,409 | 527 | 3.4% |
| 37 | 新潟県 | 16,470 | 530 | 3.2% |
| 38 | 北海道 | 37,433 | 1,201 | 3.2% |
| 39 | 宮城県 | 18,519 | 594 | 3.2% |
| 40 | 富山県 | 7,768 | 227 | 2.9% |
| 41 | 福島県 | 13,411 | 355 | 2.6% |
| 42 | 岐阜県 | 16,629 | 439 | 2.6% |
| 43 | 岩手県 | 9,047 | 207 | 2.3% |
| 44 | 秋田県 | 6,262 | 128 | 2.0% |
| 45 | 島根県 | 5,404 | 99 | 1.8% |
| 46 | 福井県 | 6,390 | 115 | 1.8% |
| 47 | 山形県 | 7,945 | 122 | 1.5% |
| 全国 | 1,018,443 | 92,951 | 9.1% |
上回ったのは9都府県だけで、残りの38道府県は全国平均より下です。東京都の28.1%が飛び抜けていて、2位の高知県21.4%、3位の京都府15.1%と続きます。関西は京都・奈良・大阪・和歌山・兵庫がそろって上位に入りました。
反対に、山形県と秋田県は私立の中学1年生が0人で、国立の附属中学校だけです。同じ「中学受験」でも、東京と東北では周りの空気がまったく違います。
注意が1つあります。この数字は学校のある場所で数えています。神奈川県や埼玉県から東京の私立に通う子は、東京都に数えられます。東京が高く、隣の県が少し低めに出るのはこのためです。

東京23区は区で5倍ちがう
住んでいる場所で数えた数字は、東京都教育委員会の調査にあります。2025年3月に都内の公立小学校を卒業した98,264人のうち、国立・私立の中学校へ進んだのは19,985人、20.3%でした。23区に限ると25.6%、市部は10.6%です。
| 順位 | 区 | 公立小の卒業者 | 国立・私立中へ | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 文京区 | 1,752 | 878 | 50.1% |
| 2 | 千代田区 | 571 | 255 | 44.7% |
| 3 | 港区 | 1,712 | 733 | 42.8% |
| 4 | 目黒区 | 1,642 | 697 | 42.4% |
| 5 | 中央区 | 1,380 | 558 | 40.4% |
| 6 | 渋谷区 | 1,131 | 423 | 37.4% |
| 7 | 新宿区 | 1,646 | 614 | 37.3% |
| 8 | 世田谷区 | 6,249 | 2,236 | 35.8% |
| 9 | 品川区 | 2,229 | 786 | 35.3% |
| 10 | 杉並区 | 3,614 | 1,197 | 33.1% |
| 11 | 豊島区 | 1,499 | 495 | 33.0% |
| 12 | 台東区 | 1,209 | 379 | 31.3% |
| 13 | 江東区 | 3,990 | 1,164 | 29.2% |
| 14 | 中野区 | 1,819 | 502 | 27.6% |
| 15 | 北区 | 2,123 | 539 | 25.4% |
| 16 | 大田区 | 4,793 | 1,029 | 21.5% |
| 17 | 荒川区 | 1,408 | 300 | 21.3% |
| 18 | 板橋区 | 3,937 | 716 | 18.2% |
| 19 | 墨田区 | 1,703 | 305 | 17.9% |
| 20 | 練馬区 | 5,549 | 964 | 17.4% |
| 21 | 葛飾区 | 3,414 | 413 | 12.1% |
| 22 | 足立区 | 5,157 | 617 | 12.0% |
| 23 | 江戸川区 | 5,580 | 604 | 10.8% |
| 23区計 | 64,107 | 16,404 | 25.6% | |
| 市部計 | 33,514 | 3,565 | 10.6% | |
| 東京都計 | 98,264 | 19,985 | 20.3% |
文京区は公立小の卒業生のちょうど半分、50.1%が国立・私立へ進みました。千代田区・港区・目黒区・中央区も4割を超えます。一方、江戸川区・足立区・葛飾区は1割ほどです。同じ23区でも、住む区によって同級生の受験の割合が5倍ちがいます。
この表には、都立の中高一貫校(中学校)へ進んだ子は入れていません。都全体で1,582人いて、足すと21.9%になります。神奈川県など都外の中学へ進んだ2,611人も、私立かどうかの内訳が無いので数えていません。
増えているかどうかも見ておきます。東京都の公立小卒業生で比べると、令和元年度(2020年3月卒)は18.9%、令和6年度(2025年3月卒)は20.3%でした。5年で1.4ポイント上がっています。卒業生の数はほぼ同じなので、受験する子の割合が少しずつ増えている形です。
私立に進むとかかるお金
文部科学省の子供の学習費調査(令和5年度)では、1年間にかかる学習費の平均は、公立中学校が542,475円、私立中学校が1,560,359円でした。私立は公立の約2.9倍で、3年間の差はおよそ300万円になります。入学前の手続きと準備の費用は中学校進学にかかる費用はいくら?にまとめました。
私は、この割合を「わが子も受験させるべきか」の基準にするより、引っ越し先の町を選ぶときの空気の目安として使うのがよいと見ています。受験する子がクラスの半分いる区と1割の区では、小学校高学年の放課後の過ごし方が変わるからです。
よくある質問
Q. 横浜市や神奈川県の受験率はどれくらいですか。
A. 学校の所在地で数えると、神奈川県の中学1年生のうち国立・私立は12.1%で、全国6位です。ただし東京の私立に通う子はここに入らないので、住んでいる子で数えるともっと高くなります。
Q. 公立の中高一貫校は入っていますか。
A. 都道府県の表は「中学校」だけを数えていて、中等教育学校(一部の公立中高一貫校)は入っていません。都立の附属中学校のような「中学校」の形のものは公立に数えられます。
Q. 受験しないで、学区と違う公立中に行けますか。
A. 学校選択制のある区や、指定校の変更が認められる場合は行けます。住民票だけ移す方法は認められていません。くわしくは学区外の中学 住民票だけ移せば通える?で書きました。
Q. 高校からの私立と比べて、費用はどう違いますか。
A. 高校は国と都道府県の就学支援金で授業料の負担が軽くなりましたが、中学校にはこの仕組みがありません。高校の差は公立高校と私立高校の学費の差にまとめています。
生活・仕事にどう効くか
- 全国:中学1年生の9.1%が国立・私立。約11人に1人で、30人のクラスなら2〜3人
- 東京都:都内の中学1年生の28.1%が国立・私立。公立小の卒業生で数えても20.3%が進む
- 23区:文京区は公立小の卒業生の50.1%、江戸川区は10.8%。住む区で同級生の受験の割合が5倍ちがう
結局どうすればよいか
- 住んでいる都道府県の割合を下の表で見て、全国平均の9.1%より上か下かを確かめる
- 東京23区なら、区ごとの割合で、同級生のどれくらいが受験するかの目安をつかむ
- 受験するなら、私立中の学費が公立の約2.9倍(年間156万円)になることも先に見ておく
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 文部科学省「学校基本調査」令和7年度 確定値 中学校 市町村別学年別生徒数(計・国立・私立)(e-Stat)(2025-12-26公開・2026-10-04取得発表)
- 東京都教育委員会「公立学校統計調査報告書 公立学校卒業者(令和6年度)の進路状況調査編」第1表(2026-10-04取得発表)
- 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査の結果について」(2024-12-25公表発表)
更新履歴
- 2026年10月4日 初版を公開(学校基本調査と東京都の進路状況調査から集計)
※本記事は2026年10月4日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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