電気代の明細には「基本料金」という、電気を使っても使わなくてもかかるお金があります。多くの地域では、この基本料金が契約アンペアの大きさで決まります。アンペアを下げれば、使う量はそのままでも毎月の電気代が下がります。
北海道電力は2026年11月1日から料金を見直し、基本料金が大きく上がります。アンペアの見直しで取り返せる額も大きくなりました。北海道電力の料金表を例に、いくら変わるのか、下げすぎないための目安をまとめます。
先に結論
- ✓ アンペアで決まるのは基本料金だけ。電気を使った量にかかる単価は変わらない
- ✓ 北海道電力の従量電灯Bなら、2026年11月からは10A下げるごとに月572.10円安くなる
- ✓ 40Aから30Aにすると、年に約6,900円の差
- ✓ 下げすぎると、同時に家電を使ったときにブレーカーが落ちる
- ✓ 関西・中国・四国・沖縄の大手電力の一般的な料金は、アンペアで基本料金が決まらない
アンペアで変わるのは基本料金だけ
家庭の電気代は、おおまかに「基本料金」と「使った量に単価をかけた電力量料金」でできています。アンペアの契約で決まるのは前の基本料金です。使った電気の単価は、30Aでも40Aでも同じです。
北海道電力の規制料金「従量電灯B」の基本料金は、10Aごとに同じ額ずつ増えるしくみです。2026年11月1日からの単価は次のとおりです。
| 契約アンペア | 10月まで | 11月から |
|---|---|---|
| 20A | 836.00円 | 1,144.20円 |
| 30A | 1,254.00円 | 1,716.30円 |
| 40A | 1,672.00円 | 2,288.40円 |
| 50A | 2,090.00円 | 2,860.50円 |
| 60A | 2,508.00円 | 3,432.60円 |
出典:北海道電力「電気料金の見直しについて」(2026年9月25日)。1か月あたり、消費税等を含みます。
電気代を見ながら使うなら
セラミックヒーターの電気代は「消費電力×使った時間」で決まります。使う時間を減らす機能と、実際の電気代を測る道具です。
記事の計算に使った機種です。人の動きがなくなると止まる人感センサー付きで、消し忘れの時間がそのまま電気代から減ります。
人感センサーに室温センサーが加わった機種です。部屋が暖まったあとの運転を室温で調整します。
コンセントと家電のあいだに挟むと、その家電が実際に使った電力量と電気代が出ます。カタログの消費電力と、自分の使い方での値を比べられます。
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10A下げると月572円の差
表のとおり、10A変えるごとに、11月からは月572.10円の差が出ます。40Aから30Aに下げると月572.10円、1年で約6,865円です。50Aから30Aにすれば、その倍の差になります。10月までの単価なら10Aで月418円の差だったので、見直しで差が大きくなりました。
北海道電力の自由料金「エネとくポイントプラン」も、30Aの基本料金が1,144円から1,606.30円に上がり、10Aごとの差は同じ572.10円になります。使った量にかかる単価は、どちらも1kWhあたり0.08円の値上がりにとどまります。11月からの値上がりの多くは基本料金の部分です。くわしくは北海道電力の11月からの値上げの記事にまとめています。
読者
一人暮らしで40Aのまま。下げたほうがいいのかしら?
同時にたくさんの家電を使わない暮らしなら、下げる候補になるわね。でも、ブレーカーが落ちてばかりだと困るでしょう。まずは、いちばん電気を使う時間帯に何を同時に動かしているかを数えてみて。
下げすぎるとブレーカーが落ちる
家庭の電気はおよそ100ボルトなので、1Aはおよそ100ワットにあたります。30Aなら、同時に使える目安は合計で約3,000ワットです。同時に使う家電のワット数の合計がこれを超えると、ブレーカーが落ちて家じゅうの電気が止まります。
電子レンジ、ドライヤー、電気ケトル、炊飯器、エアコンなどは、1台で千ワットを超えるものもあります。冬の朝に暖房をつけたまま、朝ごはんの支度とドライヤーが重なると、合計はすぐにふくらみます。家電の消費電力は、本体のラベルや取扱説明書に書かれています。

ブレーカーが落ちて困っているなら、逆にアンペアを上げる前に見直せることがあります。ブレーカーが落ちるときにアンペアを上げる前に確かめることの記事も参考にしてください。
今のアンペアを確かめる順番
- 電気料金の明細(紙の検針票やウェブの明細)で「契約電流」や「契約」の欄を見る
- いちばん電気を使う時間帯に、同時に動かす家電のワット数を足す
- 合計が今の契約より十分に小さいなら、10A下げた場合を考える
- 契約している電力会社に、変更の申し込み方を聞く
変更は、契約している電力会社に申し込みます。工事が要るか、費用がかかるか、変えたあとにすぐ戻せるかは、会社や家の設備によって違います。申し込む前に確かめておくと安心です。
アンペアで決まらない地域もある
関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の一般的な家庭向けの料金(従量電灯A など)は、アンペアの契約がなく、最低料金と使った量で決まります。この地域では、アンペアを下げても基本料金は変わりません。新電力のプランにも、基本料金のないものがあります。自分の明細に「契約電流」の欄があるかを、まず見てください。
電気代の明細がいつからいつまでの分なのかは、電気代は何月分なのかを説明した記事にまとめています。
※この記事の金額は、北海道電力が2026年9月25日に公表した料金表にもとづきます。燃料費等調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金は含みません。ほかの電力会社の金額は、各社の料金表で確かめてください。
アイキャッチ写真の出典
ブレーカーのパネル(イメージ写真・Pexels)。
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