🗨️「SynthID Detector(シンスアイディー ディテクター)は誰でも使えるの? AIで作った画像かどうか分かる?」
Google は10月7日(米国時間)、AIで作った画像・動画・音声かを調べる SynthID Detector を一般に公開しました。調べられるのは SynthID(シンスアイディー)の透かしが入ったものだけで、Google のほか OpenAI(オープンエーアイ)、NVIDIA(エヌビディア)、Kakao(カカオ)の製品が対象です。画面は英語のみで、料金は公式の発表に書かれていません。
[AI] この記事の要点
2026年10月8日 発表
- SNS やニュースで見かけた画像・動画・音声が、AIで作られたものか確かめたい人
- ChatGPT や Gemini などで画像を作り、ブログや広告に使っている人
- 家族から「この写真はAI?」と聞かれる人
調べられるものと条件
SynthID は、AIが作った画像・動画・音声に、人の目や耳には分からない透かしを入れる Google の技術です。SynthID Detector は、その透かしが入っているかを調べるウェブツールで、これまで報道関係者などに限っていたものが、10月7日(米国時間)から誰でも使えるようになりました。
| 項目 | 内容 | 出どころ |
|---|---|---|
| 調べられるもの | 画像・動画・音声。文章は対象に挙がっていない | 公式ブログ・報道 |
| 対応するAI | Google、OpenAI、NVIDIA、Kakao。Apple は近日対応予定 | 公式ブログ |
| 画面の言語 | 英語のみ。世界から使える | 公式ブログ |
| 結果 | 「検出された」か「検出されなかった」。動画と音声は、透かしのある区間も出る | 報道 |
| 対応ファイル | 画像は9形式(JPEG を含む)、動画は3形式(MP4 を含む)、音声は6形式(MP3 を含む)。iPhone で撮った写真や動画の形式も一覧に入っている | 報道 |
| アカウント | Google・Apple・ChatGPT のどれか | 報道 |
| 料金 | 記載なし | 公式ブログ |
| 利用回数 | 1日に上限がある。自動化による大量の依頼は規約で禁止 | 報道 |
| アップロードしたファイル | 結果を出したあと、すぐ削除される | 報道 |
今回の広がりは、提携先のAIです。ITmedia(アイティメディア)の報道によると、OpenAI などの製品で作られ、SynthID の透かしが入ったものも、同じ画面で調べられます。Gemini アプリで確認できるのは、以前は Google 製のものだけでした。Apple の製品も、近日中に加わる予定です。
Google は、SynthID の透かしをこれまでに1,800億枚を超える画像と動画、24万年ぶんを超える音声に入れたと説明しています。Google 検索、Gemini(ジェミニ)アプリ、Chrome(クローム)に組み込まれた同じ種類の確認機能は、1日に100万件を超える依頼をさばいているといいます。
「検出されない」は証明にならない
「透かしが検出されなかったのだから、人が撮った本物の写真だ」と考えるのは早計です。Google は、これを何でも見抜く検出ツールではないと説明しています(ITmedia の報道)。調べているのは SynthID の透かしだけです。窓の杜(まどのもり)の報道では、限界は次の3つです。
- SynthID に対応していないAIで作ったものは、判定できません
- 大きく加工されて透かしが弱まると、検出されないことがあります
- 透かしのないものを、まれに「検出された」と誤ることもあります
たとえば SNS で出回る画像が「検出された」なら、対応するAIの出力だと分かります。「検出されなかった」画像は、人が撮ったものかもしれず、対応していないAIの出力かもしれず、加工で透かしが消えたものかもしれません。画面の表示は2択でも、中身は3通りあります。つまり、このツールで言えるのは「透かしがあった」という一方向の事実です。「透かしが無い」は、AIが関わっていないことを意味しません。ほかの確認の代わりにはなりません。
日本から使う手順
- synthid.com を開く(画面は英語)
- Google・Apple・ChatGPT のいずれかのアカウントで入る(報道による)
- 調べたい画像・動画・音声をアップロードする
- 「検出された」「検出されなかった」の結果を見る
英語の画面が不安な人は、Gemini アプリ、Google 検索、Chrome に画像や動画、音声を渡して、Google の AI で作られたか、手が加えられたかを尋ねる方法もあります。こちらで確認できるのは、Google の AI のものに限られます。
SynthID Detector is now available to everyone. 🌐
— Google DeepMind (@GoogleDeepMind) 2026年10月7日
Check whether online content was generated using @GoogleAI, or with tools from our industry partners – including @OpenAI, @NVIDIA, Kakao and coming soon, @Apple.
Try it out → https://t.co/cPW2aNnqr6 pic.twitter.com/TGYA0uZ0dx
透かしの仕組みを聞く
Google DeepMind(グーグル ディープマインド)の公式チャンネルには、10月1日に公開された約38分の英語の対談動画があります。ハンナ・フライ教授が、同社の研究者に、透かしの仕組みと、画像・動画・文章から生物の分野へ広がる SynthID の使い道を聞いています。目に見えない数学的な透かしが、AIが作ったものの出どころをたどる手がかりになる、という内容です。
AIが作ったものに印を付ける義務は、EU(欧州連合)のルールでは8月2日に始まっています。印を付ける側のルールと、印を調べる側の道具が、同じ時期にそろい始めています。
生活・仕事にどう効くか
- 結果の読み方:「検出された」なら、対応するAIで作られたか編集された目印があります。「検出されなかった」は、AIが関わっていない証明にはなりません。
- 使える条件:画面は英語のみで、世界から使えます。報道によると、Google・Apple・ChatGPT のどれかのアカウントが要り、1日の利用回数に上限があります。
- 料金:公式の発表に料金の記載はありません。
結局どうすればよいか
- 疑わしい画像は、このツールの結果だけで決めず、元の投稿者・日時・報道など出どころも確かめる
- Gemini アプリや Chrome でも、Google の AI で作られたかを尋ねられる。まず手元の画像で試す
- 自分でAIの画像をブログや広告に使うときは、AIで作ったと自分から書いておく
公式出典
- Google「Google expands SynthID Detector for AI content」(2026年10月7日発表)
- SynthID Detector
- Google DeepMind「SynthID」
- 窓の杜(SynthID Detector 一般公開の報道)(2026年10月8日発表)
- ITmedia NEWS(SynthID Detector 一般公開の報道)(2026年10月8日発表)
更新履歴
- 2026年10月8日 初版を公開(Google公式ブログ・DeepMindのページ・公式Xを2026年10月8日に確認)
※本記事は2026年10月8日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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