🗨️「「スーパーエルニーニョ」って、どれくらいすごいんですか」
気象庁が9月9日に出した監視速報で、8月の監視海域の海面水温は基準値より3.4℃高く、1949年以降の8月としてこれまで最も高かった1997年の3.0℃を上回りました。冬にかけて続く見込みは100%で、ピークの高さも1997年12月の3.6℃に匹敵すると予測されています。
[災害] この記事の要点
2026年9月16日 発表
- この冬の暖房費や灯油の量を考えている人
- 冬タイヤの購入時期を迷っている人
- 農作物や水産物の価格が気になる人
8月としては、1949年以降でいちばん高い
気象庁が9月9日に出したエルニーニョ監視速報(No.408)に、数字が並んでいます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 2026年8月の監視海域の海面水温(基準値との差) | +3.4℃ |
| これまでの8月の最高(1997年) | +3.0℃ |
| 5か月移動平均値(6月) | +1.9℃(3か月連続で基準値超え) |
| 冬にかけて続く確率 | 100% |
8月の値としては、1949年以降でいちばん高くなりました。それまでの記録は1997年の+3.0℃です。
住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。
エルニーニョ監視海域はどこか
ここで言う海は、日本の近海ではありません。
気象庁が見ているのは、北緯5度から南緯5度、西経150度から90度の範囲。太平洋の赤道のあたり、南米ペルーの沖から中央へ広がる海域です。日本から見れば、地球の反対側に近い場所になります。
この海の水温が、その年の前年までの30年間の平均(基準値)より+0.5℃以上高い状態が6か月以上続いたとき、気象庁は「エルニーニョ現象が発生した」と判断します。

ピークは1997年12月に匹敵する見込み
速報が書いているのは、ここまで来たという話だけではありません。
大気と海洋を組み合わせたモデルの予測では、太平洋赤道域の中部から東部の海面下にある暖かい水がこのあとも維持され、冬にかけて最盛期を迎えるとされています。
そのときの基準値からの差は、これまで最盛期の値がいちばん高かった1997年12月の+3.6℃に匹敵する見込みと書かれています。1997年から1998年にかけてのエルニーニョは、観測史上でも最大級として記録されているものです。
あわせて、貿易風(太平洋赤道域の大気下層を吹く東風)が平年よりかなり弱く、日付変更線付近で雲が湧きやすくなっている、という観測も記されています。風が弱いと暖かい水が西へ押し戻されず、東側にたまり続けます。
ところが、日本の8月には特徴が出ていない
ここが読み飛ばしやすいところです。
速報の「日本と世界の天候への影響」の欄には、8月の日本について「エルニーニョ現象時の特徴は明瞭に見られなかった」と書かれています。世界のほうは、南アジア南部や西アフリカの高温、ペルー南部からチリ中部の多雨などが特徴と一致したとされているのに、日本だけ当てはまらなかった形です。
エルニーニョ現象は、一般に日本では冷夏と暖冬をもたらしやすいと言われます。ただし「言われる」であって、毎回そうなるわけではありません。今年の8月がそれを示しています。
私は、この速報を「この冬は暖冬だ」と読むのは早いと考えています。速報自身が「今後の日本の天候については、最新の季節予報を参照されたい」と書いていて、日本の天候の見通しはこの文書の担当ではないからです。
見るべきなのは3か月予報のほう
この冬どうなるかを知りたいなら、見る資料が違います。
- エルニーニョ監視速報 毎月1回、太平洋赤道域の海の状態と今後の見通しを出す。日本の天気の予報ではない
- 3か月予報・寒候期予報 日本の気温や降水量の見通しはこちら。冬の見通しはここに出る
暖冬になるかどうかを前提に灯油や冬タイヤの判断をするより、寒波は来るものとして備えておくほうが安全です。暖冬の年でも、数日単位の強い寒気は入ります。
生活・仕事にどう効くか
- 暮らし:エルニーニョ現象が冬にかけて続く見込みは100%。過去最強クラスだった1997年に匹敵する規模と予測されている。
- 天候:8月の日本の天候には、エルニーニョ現象時の特徴は明瞭に見られなかった。海の状態がそのまま日本の天気になるわけではない。
結局どうすればよいか
- この冬の見通しは、監視速報ではなく気象庁の3か月予報で確認する
- 暖冬を前提に判断せず、寒波は来るものとして備えを用意しておく
公式出典
- 気象庁 エルニーニョ監視速報(No.408)2026年8月の実況と2026年9月〜2027年3月の見通し(2026年9月9日発表)
- 気象庁 エルニーニョ/ラニーニャ現象の監視状況(2026年9月16日発表)
更新履歴
- 2026年9月16日 初版を公開。エルニーニョ監視速報 No.408 の数値を記載。
※本記事は2026年9月16日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。










コメント