🗨️「福岡の地価、今年も上がったんですか」
上がってはいます。ただし伸びは縮んでいます。福岡市の住宅地は2年前が9.5%、去年が7.2%、今年が5.5%。2年で半分近くになりました。商業地も13.2%から8.1%です。札幌・仙台・広島を合わせた「地方四市」もそろって縮小していて、福岡だけの事情ではありません。
[地価・住宅市場] この記事の要点
2026年9月16日 発表
- 福岡市とその周辺で家やマンションを買おうとしている人
- 福岡県内で土地・自宅を売ることを考えている人
- 九州で相続した土地の値段の目安を知りたい人
福岡市の住宅地は、9.5%から5.5%へ
国土交通省が公表した令和8年の都道府県地価調査(基準地価)で、福岡県の住宅地は2.1%、商業地は4.0%上がりました。どちらもプラスです。ただし、去年と比べると伸びは縮んでいます。
福岡市だけを取り出すと、動きがはっきり見えます。
| 年 | 福岡市 住宅地 | 福岡市 商業地 |
|---|---|---|
| 令和5年 | +8.2% | +11.2% |
| 令和6年 | +9.5% | +13.2% |
| 令和7年 | +7.2% | +10.2% |
| 令和8年(今回) | +5.5% | +8.1% |
ピークは令和6年で、そこから2年続けて伸びが縮んでいます。住宅地は9.5%から5.5%。値段が下がったわけではなく、上がる速さが落ちた、ということです。

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札幌・仙台・広島も同じ方向 ただし度合いが違う
これは福岡だけの話ではありません。国土交通省は札幌市・仙台市・広島市・福岡市を「地方四市」としてまとめており、この4市は今年、全用途平均・住宅地・商業地のいずれも上昇幅が縮みました。
| 市 | 住宅地 令和7年 | 住宅地 令和8年 | 商業地 令和8年 |
|---|---|---|---|
| 福岡市 | +7.2% | +5.5% | +8.1% |
| 仙台市 | +5.1% | +2.5% | +5.8% |
| 広島市 | +1.8% | +1.8% | +4.0% |
| 札幌市 | +1.4% | +0.7% | +5.0% |
| 地方四市 平均 | +4.1% | +2.9% | +6.0% |
下がり方には差があります。仙台市は5.1%から2.5%へ、半分以下。札幌市は0.7%まで落ちました。広島市は1.8%で前年と同じです。そのなかで福岡市の5.5%は、4市でいちばん高い数字です。
地方四市の住宅地は、令和5年が7.5%、令和6年が5.6%、令和7年が4.1%、今年が2.9%。3年で7.5%から2.9%まで落ちています。札幌市の住宅地にいたっては、令和5年の12.5%から今年の0.7%です。
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九州の中では、県によって向きが逆
福岡県の2.1%を「九州が上がっている」と読むと外します。九州7県と沖縄を並べると、方向が割れています。
| 県 | 住宅地 | 商業地 |
|---|---|---|
| 沖縄県 | +5.3% | +6.9% |
| 福岡県 | +2.1% | +4.0% |
| 大分県 | +1.2% | +1.1% |
| 佐賀県 | +1.1% | +2.5% |
| 熊本県 | +0.8% | +1.8% |
| 宮崎県 | +0.3% | +0.1% |
| 長崎県 | +0.1% | +0.5% |
| 鹿児島県 | ▲1.0% | ▲0.5% |
鹿児島県の住宅地は1.0%の下落です。いっぽう沖縄県は5.3%で、東京都の5.8%に次ぐ全国2位。同じ九州・沖縄でも、いちばん上といちばん下で6.3ポイントの差があります。
なお長崎県の住宅地は、去年の0.0%から今年0.1%になり、横ばいからプラスに変わりました。国土交通省が「傾向が変更となった都道府県」として名前を挙げているのは、住宅地ではこの長崎県と、マイナスから横ばいになった栃木県・山口県、プラスから横ばいになった宮城県の4つだけです。
この数字は7月1日時点のもの
基準地価は毎年7月1日を価格時点として都道府県が調べ、国土交通省が全国分をまとめて公表します。3月に出る公示地価(1月1日時点)とは、調べる時点も担当する役所も違います。
今回は全国21,466地点が対象で、全国平均は住宅地1.0%、商業地2.9%の上昇。いずれも5年連続のプラスでした。国土交通省は、この調査に令和8年熊本地震と令和8年8月千葉豪雨の影響は反映されていないと注記しています。
地点ごとの価格は、国土交通省の不動産情報ライブラリで1つずつ見られます。県の平均ではなく、自分の土地に近い基準地を選んで見るほうが、実感に近い数字になります。
生活・仕事にどう効くか
- お金:値段が下がったわけではなく、上がる速さが落ちた。すでに上がった水準からの売買になる点は変わらない。
- 売買:同じ九州でも鹿児島県の住宅地は1.0%の下落。県をまたぐと方向が逆になるため、福岡の数字を九州全体に当てはめられない。
結局どうすればよいか
- 不動産情報ライブラリで、自分の土地に近い基準地の価格を確認する
- 上昇率ではなく、その市区町村で実際に売れている坪単価を別に調べる
- 売り時を考えているなら、去年との「伸びの差」まで見て判断する
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 国土交通省「全国の地価動向は全用途平均で5年連続上昇~令和8年都道府県地価調査~」(2026年9月15日発表)
- 国土交通省「令和8年都道府県地価調査の概要」(PDF・都道府県別変動率の経年推移)(2026年9月15日発表)
- 国土交通省 不動産情報ライブラリ(2026年9月16日発表)
更新履歴
- 2026年9月16日 初版を公開。福岡県・福岡市と地方四市、九州各県の変動率を記載。
※本記事は2026年9月16日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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