🗨️「アメリカの物価が上がると、日本の暮らしに何か関係があるの?」
あります。米労働統計局が9月11日に発表した8月の消費者物価指数は、前年同月比で3.4%の上昇でした。押し上げたのはガソリンで、前月比3.9%、前年比では27.4%上がっています。局の発表資料は、この1か月の上げ幅の3分の1以上がガソリンだと書いています。原油が上がれば日本の輸入価格にも乗るので、日本の物価と為替を通じて、住宅ローンの目安になる金利にも届きます。
[経済] この記事の要点
2026年9月12日 発表
- 変動金利で住宅ローンを借りている人
- これから住宅ローンを組もうとしている人
- 輸入品の値段が上がると家計が苦しくなる人
8月の数字を項目ごとに並べます
米労働統計局(BLS)が9月11日に出した8月分です。前月比は季節調整済み、前年同月比は季節調整なしの数字です。
| 項目 | 前月比 | 前年同月比 |
|---|---|---|
| 総合 | 0.4% | 3.4% |
| コア(食品・エネルギーを除く) | 0.3% | 2.4% |
| エネルギー | 2.1% | 16.3% |
| ガソリン | 3.9% | 27.4% |
| 住居費(shelter) | 0.3% | 3.0% |
総合の3.4%だけを見ると「全体が同じように上がっている」ように読めます。ところが内訳を開くと、上がっているものと、そうでもないものがはっきり分かれています。
上げ幅の3分の1以上がガソリンでした
発表資料は、総合の前月比0.4%のうち3分の1以上をガソリンが占めたと書いています。ガソリン単体では1か月で3.9%、1年で27.4%です。
The gasoline index rose 3.9 percent in August, accounting for over one-third of the monthly all items increase.
米労働統計局「Consumer Price Index Summary」2026年9月11日
(8月のガソリン指数は3.9%上昇し、総合の月次上昇分の3分の1以上を占めた)
物価の話をするとき、たいていは「賃金が上がったから」「需要が強いから」という説明が出てきます。8月のアメリカはそうではありません。エネルギーが前年比16.3%で走っていて、そこに引っ張られた形です。
背景は中東です。紅海の出口にあたる海峡が押さえられ、サウジアラビアが迂回路として使っていた東西パイプラインも止まりました。原油の運び方そのものが変わっている最中に、ガソリンの価格が跳ねています。
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