🗨️「福井の大雨で、そばがだめになったって本当?」
福井県が9月11日にまとめた資料では、農作物の被害面積は約1,728ヘクタール。そのうちソバが約1,393ヘクタールで、8割を占めています。福井市・坂井市・永平寺町では、耕地の6割以上が冠水・浸水しました。ソバは根が水に弱く、浸かると枯れやすい作物です。収穫は秋なので、これから穫るはずだったものが減ります。
[災害] この記事の要点
2026年9月12日 発表
- 福井県内でそば・水稲・大豆をつくっている農家
- 越前そばを扱う飲食店・製粉業者
- 田畑のある土地を持っている人
被害1,728ヘクタールのうち、1,393がソバです
福井県が9月11日11時時点でまとめた資料に、品目別の被害面積が出ています。
| 品目 | 被害面積 | 割合 |
|---|---|---|
| ソバ | 約1,393ha | 約81% |
| 水稲 | 250ha | 約14% |
| 園芸(露地・施設) | 48ha | 約3% |
| 大豆 | 37ha | 約2% |
| 合計 | 約1,728ha | 100% |
水が来た田畑の面積はもっと広いのですが、「被害」として数えられたぶんは、8割がソバに寄っています。水稲は早生のハナエチゼンなどがすでに穫り終わっていたことと、土砂が入って減収が確実な面積だけを計上している関係で、数字としては小さく出ています。
園芸ハウスの被害報告はありません。
地図で調べたあと、家に置いておくもの
色がついていても、白でも、家に置くものは変わりません。自治体の備蓄は数日分が前提なので、最初の3日をしのぐ分は各家庭で持っておくものとされています。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
飲料水は1人1日3L。4人家族の1週間分で84L=2Lボトル42本なので、6本入りだと7ケースぶんです。5年保存タイプなら入れ替えの手間が減ります。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
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市町別で見ると、坂井市と福井市に集中しています
| 市町 | 耕地面積 | 冠水・浸水面積 | 割合 | うちソバの被害 |
|---|---|---|---|---|
| 福井市 | 7,602ha | 4,800ha | 62.5% | 474ha |
| 坂井市 | 6,570ha | 4,300ha | 65.4% | 509ha |
| 永平寺町 | 974ha | 600ha | 65.7% | 3ha |
| 大野市 | 4,180ha | 1,400ha | 33.5% | 274ha |
| 勝山市 | 1,900ha | 600ha | 31.6% | 84ha |
| あわら市 | 3,370ha | 400ha | 11.4% | 49ha |
| 鯖江市 | 2,020ha | 8ha | 0.4% | — |
| 合計 | 26,616ha | 12,108ha | 45.5% | 約1,393ha |
県全体で、耕地の45.5%が水をかぶりました。福井市・坂井市・永平寺町の3市町は6割を超えています。
面白いのは永平寺町です。冠水した割合は65.7%といちばん高いのに、ソバの被害は3ヘクタールしかありません。逆にあわら市は冠水が11.4%と低いのに、ソバは49ヘクタール。冠水した場所にソバが植わっていたかどうかで、数字がまったく違う形になります。
ソバは、根が水に弱い作物です
県の資料には、こう書かれています。ソバは根が水に弱く、冠水・浸水すると枯れやすいため、収量が大幅に落ちる可能性が高い。
秋そばの収穫はこれからです。つまり、穫る直前ではなく「穫るはずだったものが、穫る前に失われた」という段階になります。水が引いたかどうかとは別の問題で、いったん枯れてしまえば元には戻りません。
県の資料では、冠水そのものは9月11日時点でほぼ解消しています。水は引いた。それでも被害面積の数字は前回の発表から31ヘクタール増えています。ソバだけで13ヘクタールの増。水が引いたあとに枯れが出てくるので、集計はまだ動きます。
被害の数字は、これからまだ増えます
県の資料には「今後の調査により被害面積は増える可能性あり」と注記されています。実際、前回発表からの増加分が市町ごとにカッコ書きで示されていて、坂井市は水稲が+10ヘクタール、園芸が+8ヘクタール、あわら市はソバが+12ヘクタールです。
農業以外では、県が把握している被災企業が295社。製造業97社、卸売・小売業44社、建設業38社、サービス業35社、宿泊・飲食業24社。被害額はまだ調査中です。
県は8月31日に中小企業・小規模事業者向けの特別相談窓口を県庁4階の経営改革課に開設しています(0776-20-0750、平日8時30分〜17時15分)。経営安定資金では、売上の減少要件を満たしていなくても、被災証明書か罹災証明書があれば融資の対象になる特例が9月4日から始まっています。
この住所は浸水しやすい場所ですか?
住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。
「水が引いた」と「被害が終わった」は別です
報道は水が引いた時点でいったん静かになります。ただ、農作物の被害はそこからが集計の本番です。枯れるまでに時間がかかるものがあり、土砂が入った田は次の作付けにも響きます。
自分の持っている土地が田畑なら、浸かった時点で写真を撮っておくのが先決です。被害面積の集計は市町から県へ上がる仕組みなので、市町の農林担当へ伝わっていない被害は数字に乗りません。
生活・仕事にどう効くか
- 被害面積の内訳:合計約1,728ヘクタールのうちソバが約1,393ヘクタール。水稲250、大豆37、園芸48。ソバに集中している。
- 冠水した耕地の割合:県全体で45.5%。福井市62.5%、永平寺町65.7%、坂井市65.4%と、3市町は6割超。
- なぜソバなのか:ソバは根が水に弱く、浸かると枯れやすい。秋そばの収穫はこれからで、穫る前の段階で失われた。
結局どうすればよいか
- 田畑が浸かったら、まず写真を撮って市町の農林担当へ連絡する。被害面積の集計は市町から県へ上がる
- 県は8月31日に中小企業・小規模事業者向けの特別相談窓口を開設している(福井県庁 経営改革課 0776-20-0750)
- 自分の土地が浸かりやすいかどうかは、市町のハザードマップと過去の浸水実績で確認できる
公式出典
- 福井県「令和8年8月29日からの大雨の被害状況について」(9月11日11時時点)(2026年9月11日発表)
- 福井県「令和8年8月29日からの大雨に係る対応について」(2026年9月12日発表)
更新履歴
- 2026年9月12日 初版を公開。被害面積・冠水割合はすべて福井県災害対策本部の資料(9月11日11時時点)の数値による。
※本記事は2026年9月12日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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