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【速報】インドネシア・クラカタウ火山で大規模噴火 日本への津波の影響はありません 気象庁が12時30分に発表

🗨️「インドネシアで地震が起きたって速報が流れたけど、日本に津波は来るの?」

地震は起きていません。起きたのは火山の噴火です。そして9月5日12時30分、気象庁は「日本への津波の影響はありません」と発表し、調査を終えました。2時50分の噴火から9時間40分、情報は4回出ています。

[災害] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月5日 発表

影響を受ける人
  • 沖縄・奄美・南西諸島など、海に近い場所にいる人
  • 太平洋側・日本海側を問わず、5日に海辺へ行く予定がある人
  • インドネシア方面の空路を使う予定がある人(噴煙は航空路に影響する)
目次

クラカタウ火山で何が起きた?

気象庁が9月5日6時00分に出した報道発表によると、噴火が起きたのは9月5日2時50分ごろ(日本時間)、インドネシア・スンダ海峡のクラカタウ火山です。噴煙の高さは約50,000フィート(約15,000メートル)と発表されました。

この高さは、現地の観測所が見上げて測ったものではありません。オーストラリアのダーウィン航空路火山灰情報センター(VAAC)が、気象衛星ひまわり9号の画像から推定した値です。気象庁はその出どころを「ダーウィン航空路火山灰情報センター(VAAC)による」と明記しています。

i 噴煙高度は「フィート」と「メートル」で3倍以上ちがう数字になります。今回は気象庁が約50,000フィート=約15,000メートルと両方を併記しているので、この記事はその表記に従います。
クラカタウ火山(インドネシア・スンダ海峡)と日本の位置関係。与那国島まで約3,890キロ、那覇まで約4,320キロ、鹿児島まで約4,970キロ、東京まで約5,860キロ
噴火の位置は南緯6.1度・東経105.4度(気象庁の震源要素)。距離は緯度経度から計算した直線距離。地理院タイル(淡色地図)に重ねて作成
読者

ニュースによって噴火の時刻が違うのですが、どちらが本当ですか?

おかあさん

気象庁は「2時50分ごろ」、ウェザーニュースは「1時30分ごろ」と伝えていて、1時間20分ずれています。どちらも同じダーウィン航空路火山灰情報センター(VAAC)を出どころにしていますが、ずれの理由は公表されていません。この記事は気象庁の発表文にある2時50分で通します。

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「インドネシアで地震」と流れたのに、地震は起きていない

5日の朝、「インドネシア付近で地震発生 マグニチュード不明」という見出しが広く読まれました。「マグニチュードが分からないほど大きな地震だったのか」と受け取った人もいるはずですが、それは違います。

気象庁の「遠地地震に関する情報」には、注意書きがそのまま書かれています。

(注1)本情報の冒頭に「海外で規模の大きな地震がありました。」や「震源地」とありますが、これは「遠地地震に関する情報」を作成する際に自動的に付与される文言です。実際には、規模の大きな地震は発生していない点に留意してください。

出典:気象庁「遠地地震に関する情報」(2026年9月5日8時30分発表)

つまり「地震があった」という冒頭の一文は、この情報を作るときに自動で入る決まり文句であり、実際に地震は起きていません。マグニチュードの欄が「M不明」になっているのも、そもそも地震ではないからです。震源地の欄には「インドネシア付近/スンダ海峡」と入っており、これはクラカタウ火山の位置を指しています。

日本への津波の影響は?

ここがいちばん知りたいところだと思います。9月5日12時30分、気象庁は「この地震による日本への津波の影響はありません」と発表しました。朝から続いていた「調査中」は、ここで終わりました。

気象庁が5日午前に出した情報を、時刻順に並べます。

発表時刻情報の種類書かれていた内容
4時00分遠地地震に関する情報(第1報)日本への津波の有無は調査中。海外の検潮所の観測状況は随時知らせる
6時00分報道発表噴煙高度 約50,000フィート(約15,000メートル)。ひまわりの画像に気圧波の明瞭な変化なし。海外の検潮所では5時30分現在、有意な潮位変化なし
6時30分遠地地震に関する情報(第2報)海外および国内の観測点で有意な潮位変化は観測されていない
8時30分遠地地震に関する情報(第3報)同上。次の情報は5日12時30分ごろに発表の予定
12時30分遠地地震に関する情報(第4報)この地震による日本への津波の影響はありません。次の情報の予定は書かれておらず、到達予想時刻の記載も消えた=これが最終

4つの報のうち、第1報から第3報に共通して書かれていたのが、到達予想時刻です。「この噴火に伴って津波が発生して日本へ到達する場合、到達予想時刻は早いところ(沖縄県地方)で、5日06時00分頃です。予想される津波の最大波の高さは不明です」。

ここは読み間違えやすいところです。これは「6時に津波が来る」という予報ではありません。「もし津波が発生していたとしたら、いちばん早い場所には6時ごろに着く計算になる」という時刻です。気象庁は同じ文書の注記で、この時刻が気圧波が秒速310メートルで伝わったと想定した計算値だと説明しています。

読者

もう6時は過ぎました。何も起きなかったなら、終わりということですよね?

おかあさん

そう読まないでください。気象庁は第2報から「到達予想時刻は、日本のなかで最も早く津波が到達する時刻です。場所によっては、この時刻よりもかなり遅れて津波が襲ってくることがあります」と書き足しています。時刻が過ぎたことは、調査が終わったことを意味しません。実際に調査が終わったのは、6時間半あとの12時30分でした。

現在までに潮位変化は?

観測の状況は、報を追うごとに書き方が変わっています。

  • 6時00分の報道発表=「海外の検潮所では、05時30分現在、この噴火に伴うと考えられる有意な潮位変化は観測されていません」
  • 6時30分・8時30分の遠地地震に関する情報=「現在、海外および国内の観測点で有意な潮位変化は観測されていません」

海外だけを見ていた段階から、国内の観測点も含めた書き方に変わっています。5日8時30分時点で、日本の潮位計にも変化は出ていませんでした。そして12時30分の第4報で、気象庁は日本への津波の影響はないと結論づけています。

今回、気象庁が書き足した一文がある

報道発表のなかに、報道各社がほとんど取り上げていない一文があります。

気象衛星ひまわりの画像から、噴火に伴う気圧波に対応すると考えられる明瞭な変化は見られていません。

出典:気象庁 報道発表(2026年9月5日6時00分)

2022年1月のトンガの噴火では、ひまわりの画像に同心円状に広がる気圧波がはっきり写りました。日本で潮位が変化したのは、その気圧波が海面を揺らしたためだと考えられています。今回はその「同心円」が、5日6時の時点では見えていないということです。

ただし、この一文をもって安心と書くことはできません。気象庁は同じ文書のなかで「日本への津波の有無については現在調査中です」「今後の情報に注意してください」とも書いています。2つは同時に成り立っています。判断材料が1つ増えた、というのが正確な読み方です。

2022年のトンガでは、海外の潮位計が静かなまま奄美で134センチが出た

「海外で観測されていないなら大丈夫」と思いたくなりますが、4年前にそうならなかった実例があります。

気象庁は2022年1月15日19時03分、「日本への伝播経路上の海外の潮位観測点では大きな変化は観測されなかった」として、いったんは津波予報にとどめました。それでも日本の沿岸では、次の潮位変化が観測されています。

地域観測された潮位変化
奄美群島・トカラ列島134センチ(最大)
岩手県107センチ
北海道太平洋沿岸東部・高知県各100センチ
和歌山県93センチ
小笠原諸島88センチ

津波警報が奄美群島・トカラ列島に出たのは、噴火の翌日にあたる1月16日0時15分でした。海外の観測点が静かだった時点から、5時間以上あとのことです。

だからこの記事は、5日午前の段階では「日本への影響はありません」と書きませんでした。静かなことは、終わったことの証明にならない——それが4年前に確認されたことです。影響なしと書けるようになったのは、気象庁が12時30分にそう結論づけたあとです。

火口から灰色の噴煙が斜面を覆うように噴き上がっている火山
噴煙の高さは現地で測った値ではなく、気象衛星の画像から推定されたものです(写真: Pexels)

クラカタウ火山はどこ? 1883年と2018年に起きたこと

クラカタウ火山は、インドネシアのジャワ島とスマトラ島に挟まれたスンダ海峡にあります。東京から見ると直線でおよそ5,860キロ、いちばん近い与那国島でも約3,890キロ離れています(緯度経度から計算)。

この火山が名前を知られているのは、過去に2度、津波で大きな被害を出しているからです。

起きたこと犠牲者
1883年巨大噴火(噴火の規模を示す指数は最大級の6)噴火で約2,000人、津波で34,417人
2018年12月22日噴火にともなう山体崩壊。標高338メートルが110メートルまで低くなり、約1億5000万立方メートルが失われた437人(負傷 約3万2千人)

2018年で怖かったのは、噴火から津波の到達まで約24分しかなかったことです。海に面した山の一部が崩れて海へ落ちると、地震を伴わずに津波が起きます。遡上した高さは13メートルに達した場所もありました。

読者

今回も山が崩れているんですか?

おかあさん

5日午前の時点で、気象庁の発表にも、インドネシアの火山地質災害軽減センター(PVMBG)の噴火報告にも、山体崩壊への言及はありません。「崩れていない」と確認されたのではなく、どちらも触れていないというのが正確です。

現地では噴煙そのものが見えていない

インドネシアの火山地質災害軽減センター(PVMBG)が公開している噴火報告を見ると、アナク・クラカタウについて日本時間5日0時11分から2時01分にかけて複数の記録が並んでいますが、噴煙高度の欄はどれも空です。報告にはインドネシア語で「噴火の様子は目視で確認できず」と書かれています。夜間で、目で見て測れる状態ではなかったということです。

火山の警戒レベルは、4段階のうち上から2番目にあたるレベルIII(Siaga)。ただし、このレベルが今回の噴火を受けて引き上げられたものかどうかは公表資料からは確認できません。

つまり「噴煙1万5000メートル」という数字は、現地で測った値ではなく、衛星から推定した値だけが根拠になっています。

SNSで確認できていること

今回の噴火について、5日午前の時点で日本語で流れている情報の多くは、気象庁の発表を伝えるものです。現地の映像として確認できるものは見つかりませんでした。ここでは、噴火の第一報を出した気象事業者の投稿を引用します。

出所の分からない噴火映像や、過去の映像を今回のものとして流している投稿も出ています。撮影日と場所が確認できないものは、この記事では使いません。

今後注意すること

この噴火については、12時30分の第4報で気象庁の調査が終わりました。津波の心配はありません。ここから先は、次に同じ速報を見たときの読み方になります。

  • 「地震が発生」の速報は、火山の噴火でも出る。マグニチュードの欄が「不明」になっていたら、まず遠地地震に関する情報の注記を読む
  • 到達予想時刻を過ぎたことを終了と読まない。今回も、到達予想時刻の6時00分から確定までさらに6時間半かかっています
  • 海のそばにいるなら、海岸・河口・港から離れられる経路を先に見ておく。数十センチの潮位変化でも、港での作業や小型船は危険です

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今回のように「調査中」のまま9時間40分が過ぎるとき、いちばん落ち着かないのは、自分の家や職場が津波の浸水想定区域に入っているのかどうかを知らないままでいることだと思います。区域の確認は、何も起きていないときにしかできません。

生活・仕事にどう効くか

  • 5日の予定:12時30分に「日本への津波の影響なし」で確定した。午前中にずらした海辺の予定は戻してよい。確定までに9時間40分かかっている。
  • 情報の受け取り方:第1報(4時00分)は「海外の検潮所の観測状況を随時お知らせする」、第2報(6時30分)以降は「海外および国内の観測点で有意な潮位変化は観測されていない」。文面が報ごとに変わるので、古い報を根拠にしない。
  • 住まい:自宅や職場が津波浸水想定区域に入っているかは、平常時にしか落ち着いて確認できない。今回のように「調査中」の数時間を過ごすときの不安は、区域を知っているかどうかでまったく違う。

結局どうすればよいか

  • 気象庁の地震・津波のページで最新の「遠地地震に関する情報」を確認する(この噴火の情報は5日12時30分の第4報で終了)
  • 海のそばにいる場合は、海岸・河口・港から離れ、必要なら高い場所へ移動できる経路を確認しておく
  • 「到達予想時刻を過ぎたから終わり」と判断しない。気象庁は「場所によってはかなり遅れて襲ってくることがある」と明記している

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公式出典

更新履歴

  • 2026年9月5日 初版を公開(2026年9月5日10時30分時点の情報。気象庁の次の発表予定は同日12時30分ごろ)
  • 2026年9月5日 気象庁が12時30分に発表した第4報「この地震による日本への津波の影響はありません」を反映。タイトル・リード・時系列表・今後の注意を更新(12時45分時点)

※本記事は2026年9月5日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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