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屋久島 大雨 レベル5土砂災害特別警報は5日5時10分 ところが避難指示は、前の晩に町の6割・6,228人へ出ていました

🗨️「屋久島でレベル5が出たと聞いたけど、島は今どうなっているの? いつまで危ないの?」

気象庁は9月5日5時10分、鹿児島県屋久島町にレベル5土砂災害特別警報を発表しました。10時30分時点で継続中です。ただし避難指示はその9時間半前、4日19時38分に11地区6,228人へ出ており、山へ向かう県道3路線も前夜のうちに閉まっています。気象庁は5日昼前にかけて最大級の警戒を呼びかけています。

[災害] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月5日 発表

影響を受ける人
  • 屋久島町・西之表市・中種子町・南種子町にいる人
  • 屋久島へ渡る予定・屋久島から帰る予定の旅行者(船と飛行機が欠航している)
  • 屋久島の山(白谷雲水峡・ヤクスギランド・西部林道)へ行く予定だった人
目次

屋久島町にレベル5土砂災害特別警報 いま出ている警報

鹿児島地方気象台が9月5日5時10分、屋久島地方(屋久島町)にレベル5土砂災害特別警報を発表しました。9月5日10時30分の時点で継続しています。同じ時刻に出された気象解説情報には、こう書かれています。

屋久島町にレベル5土砂災害特別警報を発表しました。これまでに経験したことのないような大雨となっています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況です。種子島・屋久島地方では、5日昼前にかけて土砂災害に最大級の警戒を、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

出典:気象庁「鹿児島県(奄美地方を除く)気象解説情報(台風第24号)」2026年9月5日5時20分発表

夜のうちに、情報は段階を上げ続けていました。気象庁が配信した電文を時刻順に並べます。

時刻(5日)出された情報
1時58分気象防災速報(線状降水帯直前予測) 今後3時間以内に発生する可能性が高まる
2時48分気象防災速報(線状降水帯発生) 非常に激しい雨が同じ場所で降り続く
3時05分土砂災害警報・注意報
4時58分危険警報(大雨、土砂災害)
5時10分レベル5土砂災害特別警報(屋久島地方)
7時50分大雨警報・注意報 低い土地の浸水や河川の増水に厳重警戒

10時30分時点で出ている危険度は、屋久島町が土砂災害レベル5相当・大雨(浸水)レベル4相当。西之表市・中種子町・南種子町は土砂災害レベル4相当・大雨(浸水)レベル3相当です。

i 「土砂災害警戒情報」という名前は2026年5月29日になくなりました。いまはレベル4土砂災害危険警報、その上がレベル5土砂災害特別警報です。ニュースで古い名前を聞いても、指しているものは同じ系列です。

住まいのリスクに対する備え

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でも、避難指示は前の晩の7時38分に出ていた

「特別警報が出てから避難が始まった」と思っている人が多いはずですが、屋久島町の動きはもっと早く始まっていました。

屋久島町が出した避難指示(警戒レベル4)の発令は9月4日19時38分。特別警報の9時間32分前です。対象は11地区、3,574世帯6,228人。屋久島町の登録人口は10,937人(令和8年8月1日現在)なので、島の人口のおよそ6割に、前の晩のうちに避難指示が出ていたことになります。

地区世帯人数
宮之浦1,4322,552
安房510839
一湊306512
松峯280509
長峰233423
小瀬田210379
楠川206342
志戸子158252
船行113200
永久保70127
椨川5693
合計3,5746,228

避難所は9月5日9時33分時点で11か所が開設されています(宮之浦公民館・安房地区公民館・永久保生活館・志戸子公民館・一湊公民館・長峰生活館・小瀬田公民館・椨川生活館・楠川公民館・船行公民館・松峯生活館)。

読者

いちばん雨が降った尾之間は、この11地区に入っていないように見えます。

おかあさん

そのとおりで、公表されている11地区は島の北から東側です。尾之間を含む南側は一覧に見当たりません。ただし、もともと対象外なのか、別に出たものが反映されていないのかまでは公表資料から判断できないので、「南部には出ていない」とは書きません。屋久島町の防災無線と町の案内を確認してください。

屋久島ではどれくらい雨が降った?

気象庁アメダスで、いちばん多かったのは屋久島町の尾之間です。

地点最大24時間最大1時間2日0時からの合計
尾之間(屋久島町)490.5ミリ70.5ミリ572.5ミリ
屋久島(宮之浦)429.5ミリ81.5ミリ504.0ミリ
中種子町372.5ミリ65.0ミリ405.0ミリ
上中(南種子町)325.5ミリ79.0ミリ386.0ミリ
種子島(西之表市)255.5ミリ65.5ミリ295.0ミリ

尾之間の490.5ミリは、5日5時30分までの24時間の値です。南日本新聞と時事通信は、これを1976年の統計開始以降で最も多い雨と伝えています。合計欄は、気象庁アメダスの10分ごとの値を9月2日0時から5日9時40分まで足し上げた当サイトの集計です。

9月2日からの雨の合計。尾之間572.5ミリ、屋久島504.0ミリ、中種子405.0ミリ、上中386.0ミリ、種子島295.0ミリの横棒グラフ
気象庁アメダスの10分ごとの雨量を9月2日0時から足し上げたもの(当サイト集計)

この量がどれくらいかは、平年値と並べると分かります。アメダス屋久島の9月の降水量は、1991〜2020年の平年値で450.7ミリ。尾之間ではそれを超える雨が、24時間で降りました。地点は違いますが、ひと月ぶんが1日で落ちた量です。屋久島の年間降水量は平年で4,651.7ミリなので、その1割ほどが24時間に集中したことになります。

屋久島の1時間ごとの雨量。4日19時と5日4時に2つのピークがあり、5日6時以降は弱まっている棒グラフ
山は2回。4日の夕方から夜と、5日の未明から明け方(気象庁アメダスの10分値を1時間ごとに合計)
読者

ニュースでは「1時間に110ミリ」と聞きました。表の70.5ミリと合いません。

おかあさん

見ているものが違います。約110ミリはレーダーで解析した「町のなかでいちばん降ったところ」の推定値、70.5ミリは尾之間に置かれた雨量計が実際に受けた量です。雨量計は町に数か所しかないので、いちばん強い雨の真下にあるとは限りません。

いま、雨雲はどこにあるか

屋久島・種子島の雨雲レーダー。屋久島の上と周辺に1時間20〜50ミリの強い雨域がかかっている
2026年9月5日9時55分の実況。気象庁 高解像度降水ナウキャストと地理院タイル(淡色地図)を重ねて作成

明け方のピークは過ぎましたが、屋久島の周りには1時間20〜50ミリの雨域が残っています。気象庁は5日昼前にかけて土砂災害に最大級の警戒を、その後も今日いっぱいは危険な状態が続くとしています。

現地では冠水・土砂災害は起きている?

ここは慎重に書きます。報道各社は9月5日7時30分時点で「目立った被害報告は入っていない」と伝えています(南日本新聞、種子島1市2町と屋久島町への取材)。一方で気象庁は同じ朝に「何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高い」と会見しています。矛盾ではありません。被害の確認は明るくなって道が通れるようになってから進むもので、いまは「まだ分かっていない」段階です。

確認できている個別の状況は次のとおりです。

  • 停電はおよそ20戸(九州電力送配電・5日6時52分時点/南日本放送の報道)
  • 宮之浦川は橋の下まで水位が上がっている(テレビ朝日系の現地中継・5日8時48分)
  • 断水と孤立の情報は、10時30分時点でどの社も報じていない

Xで伝えられている状況

屋久島町の住民本人の投稿は、10時30分時点では見つけられませんでした。停電と通信の状況を考えると、投稿できる状態にないことも考えられます。確認できたなかで、いちばん公的なものを引用します。

撮影日と場所が確認できない動画、転載アカウントの投稿は使っていません。

道路・船・飛行機はどうなっている?

山へ向かう県道は、特別警報より前に閉まっていました。鹿児島県の道路通行規制情報(5日10時10分更新)から3件です。

路線区間開始解除
白谷雲水峡宮之浦線宮之浦〜白谷雲水峡4日19時00分当分の間
屋久島公園安房線明星岳展望所〜ヤクスギランド4日19時30分当分の間
上屋久永田屋久線屋久島灯台〜瀬切(西部林道)4日21時00分当分の間

3件とも理由は「降雨(事前通行規制区間)」。決まった雨量に達すると自動的に閉める区間です。白谷雲水峡もヤクスギランドも西部林道も、いまは行けません。

船は、高速船トッピー&ロケットが5日10時05分更新の告知で「本日(9/5)海上荒天の為、午前便と鹿児島⇔屋久島間の全便は欠航致します」としています。午後の便は「状況待ち」で、最終決定は出港の1時間前です。フェリー屋久島2(折田汽船)もサイト上は欠航の表示になっています。

飛行機は、前日4日の時点で南西諸島の38便が欠航しています。5日ぶんの便数は各社の運航状況で確認してください。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。

レベル5が出たとき、どうすればいい?

レベル5は「これから避難してください」という段階ではありません。気象庁は会見で、次のように呼びかけています。

まだ暗い時間帯のため、避難する際には周囲の状況を十分に確認してください。指定された避難場所への避難がかえって危険な場合には、少しでも崖や沢から離れた場所に移動してください。

出典:気象庁の会見(2026年9月5日7時00分ごろ・報道各社が伝えた内容)

屋久島町にある土砂災害警戒区域は308か所、そのうち287か所は特別警戒区域を含みます(鹿児島県・令和8年2月10日現在)。自分の家がその中かどうかで、いま動くべきか、家の中で崖と反対側の2階へ移るべきかが変わります。

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2019年5月とは、閉まった順番が違う

屋久島の大雨で多くの人が覚えているのは、2019年5月18日です。県道の土砂崩れで荒川登山口やヤクスギランドに登山者およそ330人が取り残され、自衛隊と海上保安庁が出動しました。あのときの尾之間は1時間100ミリで、これは1976年の統計開始以来の記録として今も残っています。

今回破られたのは1時間の記録ではなく、24時間の記録のほうです。そしてもう一つ違うのは、山へ向かう道が前の晩のうちに3本とも閉まっていたこと。10時30分時点で、山での孤立は報じられていません。

雨に濡れた深い緑のシダと木々。葉の上に水滴がたまっている
雨の島でも、3日続けて降ると山の地面は水を抱えきれなくなります(写真: Pexels)

「屋久島は月のうち、三十五日は雨」の島で

屋久島の雨をたとえる有名な一文は、林芙美子の小説『浮雲』のなかにあります。

はァ、一ヵ月、ほとんど雨ですな。屋久島は月のうち、三十五日は雨というぐらいでございますからね……

出典:林芙美子『浮雲』六十の章(『林芙美子作品集4 浮雲』東都書房・1965年 p.229。国立国会図書館レファレンス協同データベースで広島県立図書館が原文を確認したもの)

年間4,651.7ミリという平年値を見れば、この言い方は誇張であっても方向は間違っていません。ただ、その島の人でも経験したことのない量が、この2日半で落ちています。「雨の島だから慣れている」という言葉が今日は通じない、というのが気象庁の言っていることです。

生活・仕事にどう効くか

  • いのち:レベル5は「これから避難してください」ではなく「すでに災害が起きている可能性が高い」段階。指定された避難場所へ向かうことが危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物の上階へ動く。
  • 移動:高速船トッピー&ロケットは5日午前便と鹿児島〜屋久島の全便が欠航。県道3路線が4日夜から通行止めで、解除の欄はいずれも「当分の間」。
  • 住まい:屋久島町にある土砂災害警戒区域は308か所、うち287か所は特別警戒区域を含む(鹿児島県・令和8年2月10日現在)。自宅がその中かどうかで、いま取るべき行動が変わる。

結局どうすればよいか

  • 屋久島町の避難情報と開設避難所を確認する(9月5日9時33分時点で11か所)
  • 外が危険なら無理に移動せず、崖や沢から離れた建物の2階以上へ移る
  • 船・飛行機は各社の運航状況ページで、出発の1時間前に最終決定が出ることを前提に確認する

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公式出典

更新履歴

  • 2026年9月5日 初版を公開(2026年9月5日10時30分時点の情報)

※本記事は2026年9月5日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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