🗨️「京都の大雨はいつからいつまで? どれくらい降る?」
3日昼前から5日頃までです。京都地方気象台は3日18時からの24時間で南部150ミリ、その次の24時間で120ミリを予想しています。24時間量の上限を3つ足すと350ミリで、2013年台風18号のとき京北で観測した313ミリと同じ桁になる計算です。京都市立の小中学校は大阪市と違い、レベル3大雨警報やレベル4大雨危険警報だけでは自動的に休みになりません。
[災害] この記事の要点
2026年9月3日 発表
- 京都府南部(京都市・宇治市・長岡京市など)に住んでいて、3日夕方から夜の帰宅・部活の帰りが雨のピークに重なる人
- 桂川・鴨川・宇治川の近く、とくに伏見区・南区・西京区の低い土地に住む人
- 9月4日(金)・5日(土)に京都へ観光や出張で来る予定の人
京都の大雨はいつからいつまで
京都地方気象台が9月2日23時に出した、3日の3時間ごとの予想です。1時間に降る雨の最大値で、気象庁の目安では30ミリを超えると道路が川のようになります。
| 3日の時間帯 | 南部 | 北部 |
|---|---|---|
| 0〜3時 | 20ミリ | 10ミリ |
| 3〜6時 | 10ミリ | 10ミリ |
| 6〜9時 | 10ミリ | 10ミリ |
| 9〜12時 | 30ミリ | 30ミリ |
| 12〜15時 | 30ミリ | 30ミリ |
| 15〜18時 | 30ミリ | 30ミリ |
| 18〜21時 | 40ミリ | 40ミリ |
| 21〜24時 | 40ミリ | 40ミリ |

出典:気象庁ホームページ(https://www.jma.go.jp/bosai/nowc/)を画面キャプチャ
「近畿の大雨って、京都も入ってる?」。2日の午後、X(旧ツイッター)にこう書いた人がいます。入っています。京都地方気象台は2日16時18分、京都府では3日昼前から5日頃にかけて低い土地の浸水や河川の増水に、3日夜のはじめ頃から5日頃にかけて土砂災害に十分注意するよう呼びかけました。
朝の通勤・通学の時間帯は10ミリ、9時から30ミリ、18時からは40ミリ。3日は朝より帰りのほうが降り、いちばん強い時間帯が帰宅時間と重なります。

4日と5日はどうか。気象庁の早期注意情報(2日17時)では、南部に大雨の警報級の可能性「中」が3日6時から4日いっぱい、土砂災害の「中」が3日18時から4日に付いています。5日も「中」、6日と7日は空欄で、「高」はどこにもありません。同じ日、大阪府の解説情報は「警戒」、京都府は「十分注意」と1段軽い言い方です(大阪の大雨警報と休校の記事)。次の京都府気象解説情報は3日6時頃です。
住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
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何ミリ降る? 2013年台風18号との比較
24時間の予想雨量(多い所)は、京都府気象解説情報第2号(2日16時18分)でこうなっています。
| 期間 | 南部 | 北部 |
|---|---|---|
| 2日18時〜3日18時 | 80ミリ | 80ミリ |
| 3日18時〜4日18時 | 150ミリ | 100ミリ |
| 4日18時〜5日18時 | 120ミリ | 100ミリ |
「豪雨に注意といわれてるけど京都はただの大雨で終わりそうな降水量・・」。2日20時台のXの投稿です。1日ずつ見ればそう読めます。ただ、この雨は3日間続きます。
南部の3つを足すと80+150+120で350ミリ、3日18時からの2日分だけでも270ミリです。当サイトの足し算で、「多い所で」の上限を足しているので、同じ地点に全部が降るとは限りません。それでも桁は出ます。
2013年9月16日5時05分、京都府に大雨特別警報(当時の名称。今のレベル5大雨特別警報)が出ました。特別警報の制度が始まって最初の発表です。京都地方気象台の災害事例ページによると、総雨量は綾部市睦寄町353.5ミリ、南丹市美山318.5ミリ、京都市京北313.0ミリ。今回の南部の上限350ミリは、あのときの京北313ミリと同じ桁です。
被害は京都府内で床上浸水723戸・床下2,197戸(16日20時現在)。京都市消防局の記録では左京区久多で383.5ミリ、市内の浸水は約1,500件。伏見区や右京区などの約11万世帯・約26万人に避難指示が出ました。
台風24号が来るから、これだけ降るんですよね?
台風の本体は近畿に来ません。気象台の説明では、前線が3日に本州付近を南下して5日頃まで南岸に停滞し、そこへ台風の東側を北上する暖かく湿った空気が流れ込みます。降らせるのは前線と湿った空気で、台風が動かないぶん雨が長引く形です。台風の進路は台風24号は近畿に来る?に書きました。
桂川と羽束師・鴨川 2013年に水が来たのはどこか
「川があふれるなら嵐山」。2013年の映像で残っているのは渡月橋で、橋の上まで水があふれました。ただ、堤防を越えて住宅街に水が入ったのは下流です。日本経済新聞によると、16日午前7時20分ごろ、伏見区羽束師鴨川町で川の水が堤防を越え、住宅街にあふれ出ました。
その日の桂川は、上流側から段階が上がっていました。大阪管区気象台の気象速報によると、桂川中流(南丹市のあたり)と園部川の氾濫情報は、16日0時40分に注意、1時30分に警戒、2時05分に危険(当時の呼び方。今のレベル4氾濫危険警報にあたります)。注意から危険まで1時間25分でした。特別警報が5時05分、下流の羽束師で堤防を越えたのが7時20分ごろ。中流の危険情報から5時間後です。
羽束師は、京都市の住宅地でいちばん低い一群です。2026年の地価公示の住宅地標準地の標高を、当サイトが国土地理院のデータで調べました。
| 住宅地の標準地 | 標高 |
|---|---|
| 伏見区淀下津町 | 11.8m |
| 伏見区向島中島町・納所町 | 11.9m |
| 伏見区羽束師志水町・下鳥羽 | 12.3m |
| 南区でいちばん低い地点 | 15.3m |
| 西京区下津林中島町 | 19.9m |
| 右京区嵯峨中又町(嵐山側) | 36.6m |
| 上京区・北区・左京区の中央値 | 51〜78m |
嵐山の住宅地は36メートル台で、渡月橋があふれたのは川の水位が高かったからです。羽束師と、巨椋池を干拓した向島は12メートル前後で、土地そのものが低い。川の水位と土地の低さは別の話です。区ごとの標高と揺れの確率は京都市 住むならどこ?にあります。
国土交通省の水害統計では、京都市は2015年から2023年の9年のうち8年で浸水被害が出ています。床上浸水56棟・床下151棟・半壊13棟・全壊流失4棟、被害額は約74.1億円です。
学校はどうなる? 京都市立は大阪市と逆
「危険警報が出れば学校は休み」。大阪市はそうで、朝7時にレベル4大雨危険警報が出ていれば休校です。京都市立は違います。
京都市立北野中学校が令和8年5月に出した通知にはこう書かれています。「『レベル4大雨危険警報』が発表された場合は、京都市からの避難指示の発令状況等を勘案して判断します。(直ちに臨時休校となるものではありませんので、ご注意ください。)」
令和8年5〜6月に出た3校の通知で共通しているのは、休校の基準が暴風警報と特別警報の2つだということです。市原野小学校(6月1日)では、午前0時に特別警報が出ていれば臨時休業。暴風警報は7時・9時・11時で判定し、11時に出ていれば臨時休業。校区に避難指示が出た場合は暴風警報に準じて休校です。上高野小学校の通知は「★その他の警報では平常通り授業」と書いています。
じゃあ4日の朝にレベル4大雨危険警報が出ていても、登校させるんですか。
通知の文面では、それだけでは休みになりません。校区に避難指示が出れば暴風警報と同じ扱いで休校、全市規模の避難指示なら教育委員会の判断です。学校でも違います。山間部でバス通学の京都京北小中学校は「大雨警報」でも7時に出ていれば自宅待機、11時に出ていれば臨時休業です。お子さんの学校の通知を、今日のうちに読んでおいてください。
新しい警報の名前と段階は危険警報って何?、避難指示を出すのが気象台ではなく市であることは避難勧告っていつ出るの?に書いています。
観光で京都に来る人はどうする?
「金曜に京都へ行く予定なんだけど、行けるのか?雨降ってるのは仕方ないと思うんだけど、大雨過ぎて電車動かんくなるとかまで降るんかな」。2日21時台の投稿です。金曜は4日。南部は4日も5日も警報級の可能性「中」で、6日は空欄です。
鉄道の計画運休は、2日夜の時点でどの会社からも出ていません。出るなら前日から当日なので、出発前に各社の運行情報を見るのが確実です。市内では川沿いの道と地下道(アンダーパス)を避け、3日の夕方以降は嵐山や鴨川の河川敷に下りないこと。京都市の避難情報は市の防災ポータルに出ます。
「京都も入ってる?」の答えは、入っています。予想の表では150ミリの南部に、2013年の記録では桂川が堤防を越えた側に。休校は警報だけでは決まらず、避難指示を出すのは市です。次の気象台の発表は3日6時頃です。
生活・仕事にどう効くか
- 帰宅時間帯:京都府南部の予想1時間雨量は3日9時から30ミリ、18時以降は40ミリ(2日23時発表)。朝の通勤・通学より、夕方から夜の帰りのほうが降る。
- 学校:京都市立北野中学校の通知(令和8年5月)は「『レベル4大雨危険警報』が発表された場合は、京都市からの避難指示の発令状況等を勘案して判断します。(直ちに臨時休校となるものではありませんので、ご注意ください。)」。休校の基準は暴風警報と特別警報で、校区に避難指示が出た場合は暴風警報に準じる。京都京北小中学校のように、通知の表記で「大雨警報」でも自宅待機になる学校もある。
- 川と低い土地:2013年台風18号では9月16日7時20分ごろ、伏見区羽束師鴨川町で川の水が堤防を越えて住宅街にあふれ、約11万世帯・約26万人に避難指示。羽束師志水町の住宅地標準地は標高12.3mで、京都市の住宅地でいちばん低い一群。
結局どうすればよいか
- 次の京都府気象解説情報は3日6時頃。昼前に出かける前に、南部の24時間雨量と警報級の可能性が「中」から「高」に上がっていないかを見る
- 子どもの学校の通知で「休校になる警報」に何が書いてあるかを今日のうちに読む。京都市立は学校ごとに違い、危険警報だけでは休みにならない学校が多い
- 桂川・鴨川の近くに住む人は、京都市の防災ポータル(避難情報)をブックマークし、3日夜と4日朝に見る時刻を決めておく
公式出典
- 気象庁 京都府気象解説情報(大雨・落雷・突風)第2号 2026年9月2日16時18分 京都地方気象台発表(2026年9月2日発表)
- 気象庁 早期注意情報(警報級の可能性)京都府 2026年9月2日17時発表(2026年9月2日発表)
- 気象庁 警報級の3時間ごとの1時間最大雨量 京都府 2026年9月2日23時発表(2026年9月2日発表)
- 気象庁「雨の強さと降り方」(2026年9月3日発表)
- 京都地方気象台 災害事例「平成25年9月15日〜16日 台風第18号」(2013年9月16日発表)
- 大阪管区気象台 気象速報「平成25年台風第18号による大雨と暴風について(第2報)」(2013年9月18日)(2013年9月18日発表)
- 京都市消防局 平成25年台風第18号の被害の記録(左京区久多の総雨量・市内の浸水件数)(2013年9月16日発表)
- 日本経済新聞 2013年9月16日11時09分配信(羽束師鴨川町の越水・避難指示の規模)(2013年9月16日発表)
- 京都市立北野中学校 気象警報発表時の対応の通知(令和8年5月)(2026年5月1日発表)
- 京都市立市原野小学校 気象警報発表時の対応の通知(令和8年6月1日)(2026年6月1日発表)
- 京都市立京都京北小中学校 気象警報発表時の対応の通知・追加版(令和8年6月1日)(2026年6月1日発表)
- 京都市立上高野小学校 気象警報発表時の対応の通知(令和7年度版)(2025年4月1日発表)
- 国土交通省「水害統計調査」市区町村別水害被害(表-3)2015〜2023年(2025年3月31日発表)
- 住宅地の標高:2026年地価公示 住宅地標準地 × 国土地理院 標高API(当サイト集計)(2026年9月2日発表)
- X 個人投稿(2026年9月2日15時39分)(2026年9月2日発表)
- X 個人投稿(2026年9月2日20時43分)(2026年9月2日発表)
- X 個人投稿(2026年9月2日21時15分)(2026年9月2日発表)
更新履歴
- 2026年9月3日 初版を公開
※本記事は2026年9月3日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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