🗨️「お盆に東北道で帰省する予定。どこでどれくらい混むの?」
5km以上の渋滞予測は10日間でたった8回、そのうち5回が福島トンネル付近に集まっています。ただしこの予測は事故や天候による渋滞を数えていません。台風15号が来る8月11日と12日は、予測がゼロのまま止まります。
[交通] この記事の要点
NEXCO東日本東北支社が2026年7月17日、お盆期間(8月7日〜16日の10日間)における東北地方の渋滞予測を発表した。5km以上の渋滞は下り線4回・上り線4回の計8回で、最長は8月15日(土)上り線・東北道 福島トンネル付近の15km。あわせて気象庁は8月10日7時発表で、台風15号が11日から12日にかけて本州を横切り、12日午前3時に北陸地方付近へ達すると予想している。
2026年8月10日 発表
- 8月13日から16日に東北道で帰省・Uターンする人
- 8月11日(山の日)に車で移動する予定の人
- 福島市・二本松市など東北道沿いに実家がある人
この記事でわかること
- 東北道でお盆に混む場所と時間帯(8回すべての一覧)
- 渋滞予測に8月11日・12日が1回も入っていない理由
- 去年、実際に起きた渋滞13回のうち、予測が数えている種類は4回だけだったこと
先に結論
- 東北地方の5km以上の渋滞予測は10日間で8回。うち5回が東北道の福島トンネル付近に集中している
- これから残っているのは、下り8月13日(10km)、上り8月14日(10km)・15日(15km・10km・5km)
- 8月11日と12日は予測ゼロ。ただし台風15号がこの2日で本州を横切る予想
- 去年の同時期に実際に起きた5km以上の渋滞は13回で、そのうち予測が数える「交通集中」は4回だけだった
東北道で混むのは、ほぼ「福島トンネル付近」1か所
NEXCO東日本東北支社が7月17日に発表した渋滞予測は、8月7日から16日までの10日間で5km以上の渋滞を8回と見込んでいます。下り4回、上り4回。首都圏では10km以上だけで236回が予測されている(本社発表)ので、東北の道路事情はまったく別物です。
そして8回のうち5回が東北道の福島トンネル付近に集まっています。下り3回(8月8日・9日・13日、いずれも最大10km)、上り2回(8月14日10km・15日15km)。同じ場所で上りも下りも詰まる形です。
下り線の渋滞の先頭は「福島松川PAの先およそ4km」、上り線は「福島西ICの先およそ7km」と発表されています。方向は逆でも、止まっているのは福島松川PAと福島西ICのあいだの同じ区間です。東北道をまたいで帰省する人にとっては、ここを何時に通るかがその日の所要時間をほぼ決めます。
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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いつ・どこで混むか(予測されている8回すべて)
別紙1に載っている8回を、そのまま並べます。8月8日と9日はすでに終わりました。残っているのは13日から15日の5回です。
| 方向 | 日付 | 路線・場所 | 最大 | 混雑する時間帯(ピーク) |
|---|---|---|---|---|
| 下り | 8/8(終了) | 常磐道 ならはPA付近 | 5km | 9:00〜11:00(10時) |
| 下り | 8/8・8/9(終了) | 東北道 福島トンネル付近 | 10km | 10:00〜15:00(13時) |
| 下り | 8/13(木) | 東北道 福島トンネル付近 二本松IC→福島西IC | 10km | 10:00〜15:00(13時) |
| 上り | 8/14(金) | 東北道 福島トンネル付近 福島JCT→福島松川PA | 10km | 11:00〜18:00(14時) |
| 上り | 8/15(土) | 東北道 福島トンネル付近 福島飯坂IC→福島松川PA | 15km | 11:00〜18:00(14時) |
| 上り | 8/15(土) | 東北道 古川IC付近 築館IC→三本木PA | 10km | 17:00〜20:00(18時) |
| 上り | 8/15(土) | 山形道 湯殿山IC付近 庄内あさひIC→湯殿山IC | 5km | 22:00〜翌1:00(23時) |
8月15日は上り線に3回が重なります。福島トンネル付近が11時から18時、そのあと宮城県の古川IC付近が17時から20時、さらに山形道の湯殿山IC付近が22時から翌1時。日中を避けて夜に動かしても、山形道経由なら深夜に当たります。
8月15日の14時、福島西ICの手前7km。前も後ろも動かず、車内の子どもは眠って、給油ランプが点いている——という場面がいちばん起きやすい時刻です。この日にこの区間を通るなら、給油とトイレは福島飯坂ICより前に済ませておくほうが確実です。
渋滞予測に8月11日と12日が入っていない理由
上の一覧に、8月10日・11日・12日・16日は一度も出てきません。空いているからではありません。この予測が数えているのは「交通集中による渋滞」だけだからです。
その差は、同じ発表資料の中に数字で書かれています。去年(令和7年)の同じ時期に東北地方で実際に起きた5km以上の渋滞は13回。そのうち事故などの影響を除いた「交通集中による渋滞」は4回でした。実際に起きた渋滞のうち、予測が対象にしている種類は3割ほどということです。残りの9回は事故や規制など、予測表に載らない原因で起きています。
ちなみに今年の予測は8回で、去年の交通集中4回の2倍です。予測そのものは去年より混むと見ています。
台風15号は11日から12日にかけて本州を横切る予想
気象庁が8月10日7時に発表した進路予想では、台風15号(チャンホン)は10日6時時点で日本の東(北緯33.3度・東経150.5度)にあり、中心気圧990hPa、中心付近の最大風速20m/s、最大瞬間風速30m/sで北へ進んでいます。
| 日時 | 位置 | 中心気圧 | 予報円の半径 |
|---|---|---|---|
| 8/10 6時(実況) | 日本の東 | 990hPa | — |
| 8/11 6時 | 日本の東(西北西へ時速30km) | 985hPa | 65km |
| 8/12 3時 | 北陸地方 | 994hPa | 155km |
| 8/13 3時 | 日本海(熱帯低気圧に) | 998hPa | 220km |
11日6時に日本の東、12日3時には北陸地方。つまり11日の日中から夜にかけて本州を横切る予想で、そこは東北道・磐越道が走っている場所と重なります。予報円は11日で65km、12日には155kmまで広がっているので、どこを通るかはまだ絞りきれていません。
この台風は暴風域を伴っていません。ただし強風域は中心の北東側440km・南西側330kmと広く、中心が通る場所から離れていても風は吹きます。そして13日3時には日本海で熱帯低気圧に変わる予想です。下りの最大渋滞が予測されている13日は、台風が抜けたあとに当たります。
渋滞する区間の両端、二本松と福島の土地は4.2倍ちがう
渋滞予測に出てくる「二本松IC→福島西IC」は、生活圏としてはかなり性格の違う2つの市をつないでいます。当サイトの相場データ(国土交通省の不動産取引価格情報をもとに集計、2024年第4四半期〜2025年第4四半期)で土地の坪単価の中央値を出すと、こうなります。
| 市 | 坪単価の中央値 | 集計件数 | 100坪あたり |
|---|---|---|---|
| 福島市 | 166,942円 | 184件 | 約1,669万円 |
| 二本松市 | 39,669円 | 40件 | 約397万円 |
福島市と二本松市で4.2倍、金額にすると100坪で1,272万円の差です。同じ渋滞区間の入口と出口にあたる2つの市で、これだけ開きます。お盆に実家へ帰って土地や家の話になったとき、「うちの地域はいくらか」の目安として使える数字です。市区町村ごとの相場は下の無料ツールで引けます。
渋滞予測を「空いている日の一覧」として読むと外す
ここからは私の見方です。この渋滞予測は、混む日を当てる資料であって、空いている日を保証する資料ではないと考えます。根拠は2つあります。
1つ目は、去年の実績13回に対して交通集中が4回だったという、発表資料そのものの数字です。予測が扱う原因は全体の一部にすぎません。2つ目は、今年その「対象外」が現実に来ていることです。11日と12日は予測ゼロですが、そこに台風の進路が重なっています。予測ゼロは「原因が交通集中以外なので数えていない」という意味でしかありません。
11日の朝、雨の中を出発するかどうか迷ったとき、見るべきは渋滞予測ではなく、リアルタイムの規制情報と進路予想です。渋滞は避けられても、通行止めは避けようがありません。日をずらせるなら、11日を12日か13日に動かすほうが読みやすくなります。
なお、お盆期間はETCの休日割引が適用されません(NEXCO東日本ほか5社の3月17日発表)。8月11日は山の日ですが、この期間中は祝日でも割引は効きません。「祝日だから安く走れる」という前提で予算を組んでいると、そのぶんだけ現金が増えます。
生活・仕事にどう効くか
- 帰りの時間:上りの最長は8月15日(土)の福島トンネル付近15km。混雑は11時から18時まで7時間続き、ピークは14時。ここを外すなら午前10時までに抜けるか、19時以降にずらす。
- 出発日の選び方:下りで10km渋滞が残っているのは8月13日(木)の1日だけ。12日か14日に動かせば、予測の上ではゼロになる。
- 台風の日:8月11日と12日は渋滞予測が1回も入っていない。交通集中だけを数えた予測で、雨・風・事故による渋滞と通行止めは最初から含まれていない。
結局どうすればよいか
- 8月13日の下りは、10時までに福島トンネル付近(二本松IC〜福島西IC)を抜ける
- 8月15日の上りは10時までか19時以降にずらす。夜に山形道を使うなら湯殿山IC付近が22時〜翌1時に5km
- 8月11日・12日に動くなら渋滞予測ではなく、ドラとらの規制情報と気象庁の進路を直前に見る
- 東京と仙台の往復は常磐道に回す。東北エリアの常磐道は10日間で5kmが1回だけ
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
自分の場合を調べる(無料ツール)
公式出典
- NEXCO東日本 東北支社「お盆期間の高速道路における渋滞予測について【東北地方版】」および別紙1(2026年7月17日発表)
- 気象庁 台風情報(台風第15号 チャンホン・8月10日7時発表)(2026年8月10日発表)
- NEXCO東日本ほか「2026年度における休日割引適用日のお知らせ」(2026年3月17日発表)
更新履歴
- 2026年8月10日 初版を公開
※本記事は2026年8月10日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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