大きな地震の後は、特に最初の2〜3日、まずは1週間ほど、再び強く揺れることに備えてください。初めの揺れで傷んだ家や塀は、その後の揺れで倒れるおそれがあります。家の片付けより、次の揺れから身を守れる場所の確保が先です。
2026年11月8日1時04分ごろの静岡県西部の地震では、愛知県知多市で最大震度5強を観測しました。気象庁の1時12分発表では、この地震による津波の心配はありません。以下の注意期間は大きな地震後の一般的な目安です。
揺れが収まった直後の行動
- 再び揺れたら、まず頭を守る。 室内なら丈夫な机の下などへ。窓ガラスや背の高い家具から離れ、揺れている間は外へ飛び出さず、火の始末は揺れが収まってから行います。
- 沿岸や河口付近で強い揺れを感じたときや、弱くても長く揺れたときは、警報を待たず高台や津波避難ビルへ。大津波警報・津波警報が出た場合もすぐに避難します。津波注意報が出たら海から上がり、海岸から離れます。解除されるまで海岸や河口には戻らないでください。
- 建物の傾き、柱や壁の大きな損傷があるときは、安全な場所へ移動します。忘れ物や片付けのために戻る前に、自治体の案内を確認してください。外では、傾いたブロック塀、落ちそうな瓦、がけや裏山から距離を取ります。
- ガス臭がするときは、照明や換気扇のスイッチに触れず、火も使わずにその場を離れ、屋外からガス事業者へ連絡します。ガス漏れのおそれがなく、避難前に安全に操作できる余裕があれば、停電時はブレーカーを切ります。津波・火災・倒壊のおそれがあるときは、すぐ避難してください。
屋内で割れたガラスの近くを移動するなら、足を覆える靴を履きます。廊下や玄関へ向かうときは、倒れかけた家具や、頭の上から落ちそうな物にも目を向けてください。沿岸部など、すぐ逃げる必要がある場所では荷物を探す時間をかけず、避難を始めます。
\安全な場所で発表の時刻と地域を確認/
余震はいつまで警戒する?
気象庁は、大きな地震の後、過去の事例や地域の特徴を踏まえ、発生からおおむね1週間は最初と同程度の地震に注意するよう呼びかけるのを基本としています。特に発生から2〜3日ほどは、強い揺れをもたらす地震が起こりやすい時期です。
| 発生からの目安 | 取る行動 |
|---|---|
| 最初の2〜3日 | 再び強く揺れることを想定し、傾いた建物や塀には近づかない。片付けで危険な場所に入る作業は後に回す。 |
| 1週間程度 | 同程度の揺れに備え、避難経路と持ち出し品を確認する。気象庁・自治体の更新を確認する。 |
| 1週間を過ぎた後 | 地震活動や建物・斜面の状況を確認して行動を決める。地域の呼びかけが続く間はそれに従う。 |
余震の回数は時間とともに減る傾向がありますが、揺れの間隔が空いた後に、また大きく揺れることもあります。1週間を過ぎた後も地震活動が続く地域では、気象庁が見通しを更新することがあります。自宅へ戻る判断や危険な場所での作業再開は、日数に加え、建物の安全や地域の最新の呼びかけを確かめてからにしてください。
前震・本震・余震の違い
| 用語 | 地震活動の中での意味 |
|---|---|
| 前震(ぜんしん) | 本震より前に、同じ一連の活動の中で起きた地震。活動の経過を見て事後に分類する。 |
| 本震(ほんしん) | 同じ一連の活動の中で、マグニチュードが最も大きい地震。 |
| 余震(よしん) | 本震の後に、その震源域や周辺で続いて起きる地震。 |
地震が起きた時点で、後にもっと大きな地震が続くかは判断できません。最初の地震を「前震」と呼べるのは、同じ活動の中でより規模の大きい地震が起き、地震活動の経過を振り返ってからです。近い時期に同じ地域で起きた揺れも、発生時刻や震源地名だけで、前震や余震と分類できるわけではありません。
マグニチュードは地震そのものの規模、震度はそれぞれの場所での揺れの強さです。本震より規模の小さい余震でも、震源との距離や地盤によって、場所によっては本震と同じくらい強く揺れます。被害のあった家の中や塀のそばでは、次の揺れが小さく感じられても、離れてください。
熊本地震では約28時間後に再び震度7
2016年の熊本地震では、4月14日21時26分にマグニチュード6.5、最大震度7の地震が発生。その約28時間後の4月16日1時25分に、マグニチュード7.3の地震が起き、再び最大震度7を観測しました。この一連の活動では、後に起きた4月16日の地震が本震、4月14日の地震が前震にあたります。

約28時間は、このときに実際に空いた間隔です。次の地震までの時間や規模は、別の地震の経過から決められません。気象庁の呼びかけを確認し、呼び方が決まる前から、再び強く揺れた場合に備えて行動します。
今夜から数日の備え
- 自宅で過ごせる状況なら、寝る場所を窓・背の高い家具・落ちそうな照明から離します。枕元に靴とライトを置き、玄関までの通り道を空けます。
- 家具の転倒防止具や、棚の上の物のずれを安全な場所から確認します。傾いた家具を一人で起こす作業や、屋根に上る作業は後に回してください。
- スマホと充電器、常用薬、ライトなどを持ち出せるようにし、家族で避難先と連絡方法を共有します。津波から逃げる場所と、避難生活を送る場所が別のこともあるため、自治体の地図で災害の種類に合った避難先を確認します。
- 気象庁と市町村の更新を確認できるようにします。避難指示や津波警報が出た地域では、その案内に沿って行動してください。
出典・公式の防災情報
アイキャッチ写真の出典
防災用の持ち出し袋の参考写真。Photo by Toby Oxborrow(Wikimedia Commons)。トリミング・文字入れを行ったアイキャッチ画像も CC BY-SA 2.0 で利用できます。
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