🗨️「鳥取市国府町でクマの痕跡が見つかったって本当? 人は襲われた?」
10月7日、鳥取市国府町の山あいの神社の境内で、クマのものとみられるフンと、柿の食べ跡約20個が見つかりました。県が写真を確認して、ツキノワグマの痕跡と判断し、市が追い払いをしています。人や物への被害は報じられていません。
[暮らし] この記事の要点
2026年10月8日 発表
- 鳥取市国府町で、山に近い道を歩く人や、通勤・通学で通る人
- 国府町で、庭や畑に柿や栗の木がある家
- 秋に山歩きやきのこ採りで山に入る人
国府町の神社の痕跡
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通報と確認 | 10月7日の午後5時ごろに国府町総合支所へ通報。午後5時30分ごろに職員が現地を確認 |
| 場所 | 鳥取市国府町糸谷の山あいにある神社の境内。民家から約200メートル |
| 見つかったもの | クマのものとみられるフンと、柿の食べ跡約20個 |
| 時期の見立て | 2日ほど前に残されたものとみられる |
| 県の判断 | 県の担当者が写真を確認し、ツキノワグマの痕跡と判断 |
| 市の対応 | 追い払い作業をして、住民に注意を呼びかけている |
| 被害 | 人にも物にも、報じられていない |
日時と場所、フンと柿約20個の食べ跡は、日本海テレビと日本海新聞の報道で一致しています。日本海新聞は、場所を「国府東小学校の東側にある山中の神社境内」と伝えています。見つかったのは痕跡で、クマの姿は報じられていません。
クマの出る地域で用意しておくもの
出没地域に住む・通勤するなら、音で存在を知らせるのが基本です。遭遇を避けるための備えを挙げます。
出没地域では散歩やゴミ出しでも音を出すのが基本です。消音機能があると、街中では鳴らさずに持ち歩けます。
鈴で避けるのが前提で、これは遭遇したときの最後の手段です。屋外作業や通勤路が山際にある場合の備えとして。
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出没は昨年度の年間を超えた
鳥取県は「クマ出没状況」のページで、県内の出没件数(目撃・痕跡・捕獲など)を公表しています。10月2日の時点で、今年度は141件です。昨年度(令和7年度)の1年間の95件を、もう超えました。
| 年度 | 出没件数(年度計) |
|---|---|
| 令和8年度(10月2日時点) | 141件 |
| 令和7年度 | 95件 |
| 令和6年度 | 272件 |
| 令和5年度 | 164件 |
| 令和4年度 | 104件 |
| 令和3年度 | 156件 |
| 令和2年度 | 234件 |
| 令和元年度 | 260件 |
今年度の141件の内訳は、目撃・痕跡が114件、捕獲が22件、その他が5件です。月別に昨年度と並べると、4月から9月までの合計は、今年が141件、昨年が58件で、約2.4倍です。
| 月 | 今年度 | 昨年度 |
|---|---|---|
| 4月 | 5件 | 3件 |
| 5月 | 31件 | 7件 |
| 6月 | 29件 | 8件 |
| 7月 | 39件 | 20件 |
| 8月 | 23件 | 14件 |
| 9月 | 14件 | 6件 |
| 4〜9月の合計 | 141件 | 58件 |
地域別(9月末まで)では、鳥取市のある県東部が80件、中部が26件、西部が35件です。県は9月15日の資料で、今年度の出没件数を「過去5年の中で最も多い状況」としています。9月10日に開いた連絡会議の報道は、日本海新聞の投稿を下に載せています。県の資料には、出没情報にはクマと断定できないものも含まれ、イノシシやアナグマなどの見間違いもありうると書かれています。
日本海テレビは、出没が最多のペースで、梨の食害も頻発していると伝えています。
クマ出没過去5年で最多ペース 県、10~11月前に警戒呼びかけhttps://t.co/e22Oi4wqfi
— 日本海新聞 (@nihonkaishimbun) 2026年9月10日
鳥取県は10日、ツキノワグマ被害防止連絡会議をオンライン併用で開いた。
ブナは大豊作でも
県が9月15日に出した中間報告(県内46地点)では、ブナは大豊作でした。ただ、「ブナが大豊作なら、山のエサは足りている」とは限りません。
| 樹種 | 中間報告(9月15日) |
|---|---|
| ブナ | 大豊作 |
| ミズナラ | 凶作 |
| コナラ | 並作下 |
| クリ | 凶作 |
県は「ブナは大豊作ですが、県内では高標高地にしか分布していません」と説明しています。県内で広く見られて、大きな面積を占めるコナラは並作下の見込みで、豊作年だった昨年に比べて、出没が多くなる可能性があるとしています。中間報告なので結果は変わることがあり、最終報告は12月の予定です。県は、12月ごろまでクマと遭遇する危険性が高いとしています。
柿と栗は早めに

今回の痕跡には、柿の食べ跡がありました。県は、秋のクマ対策として、次のことを呼びかけています。
- 人家の周りの柿や栗は、早めに収穫する。使わないものは、早めに取り除くか伐採する
- 食材や生ごみを、屋外に置かない、捨てない
- 住まいや道路の周りで、クマが潜みやすい藪は刈り取り、見通しを良くする
- 梨や柿の果樹園には、電気柵を適切に設置する
柿の木の伐採に補助金を出す自治体は、こちらの記事にまとめています。柿の木 伐採 補助金/クマ対策で出る市町村
出会ったときの動き方
鳥取県は、クマと出会ったら、慌てずにゆっくり後退してその場を去るよう案内しています。大声を出したり走ったりすると、かえってクマを興奮させます。至近距離で出会ってしまったら、両腕で顔と頭を覆い、すぐにうつ伏せになって、致命的なダメージを小さくします。
環境省のマニュアルも、背中を見せて逃げると攻撃性を高めることがあるため、クマを見ながらゆっくり後退するよう書いています。子グマを見かけても、近くに母グマがいる可能性が高いので、近づかずにすぐ離れます。
クマを目撃したり、足跡などの痕跡を見つけたりしたら、人里か山の中かにかかわらず、最寄りの市役所・町村役場か警察に知らせてほしいと県は求めています。出没情報を共有して、人身被害を防ぐためです。
生活・仕事にどう効くか
- 庭や畑の柿の木:痕跡があったのは、民家から約200メートルの神社です。県は、人家の周りの柿や栗は早めに収穫し、使わないものは取り除くか伐採するよう呼びかけています。
- 朝夕の散歩や山歩き:県は、クマが活発に動く早朝や夕方に、山林の近くを一人で歩くのは避けること、鈴やラジオで音を出しながら行動することを呼びかけています。
結局どうすればよいか
- 庭や畑の柿・栗は早めに収穫し、使わないものは取り除くか伐採する
- 朝夕に山の近くを歩くときは、鈴やラジオで音を出す
- クマの姿や足跡・フンを見つけたら、近づかずに、市役所・町村役場か警察に知らせる
公式出典
- 日本海テレビ「【クマ情報】鳥取市国府町でクマのものとみられるフンや柿の食痕20個程度を発見」(Yahoo!ニュース配信)(2026年10月8日発表)
- 日本海新聞「鳥取市国府町でクマ出没の痕跡」(2026年10月8日発表)
- 鳥取県「クマ出没状況(クマにご注意ください!)」(10月2日時点)(2026年10月2日発表)
- 鳥取県 報道提供資料「ドングリ類の豊凶調査報告(9/15時点中間報告)とツキノワグマ出没注意喚起」(2026年9月15日発表)
- 鳥取県「県内のクマの出没件数(月別)推移」(9月末時点)
- 環境省「クマ類の出没対応マニュアル」第3章 クマ類に遭遇した際にとるべき行動
更新履歴
- 2026年10月8日 初版を公開
※本記事は2026年10月8日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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