🗨️「小学生が歩いていて事故に遭うのは、やっぱり入学したての4月が多いの?」
違います。小学1年生で最も多いのは10月で、5年間の合計は61人。4月の27人の2倍以上です。6月も40人で、4月より多くなっています。登下校に慣れたころから増えるという形で、慣れていないうちが危ないという感覚とは逆になっています。時間帯も朝ではなく、14時から15時台が最多です。
[事件・事故] この記事の要点
2026年9月13日 発表
- 小学生の子どもがいる家庭
- これから小学校の学区で住まいを探す人
- 通学路の見守りや旗当番をしている人
小学1年生の月別は、右肩上がりです
内閣府の交通安全白書に、小学1年生の歩行中の死者・重傷者を月ごとに数えた記述があります。令和2年から6年までの5年間の合計です。
| 月 | 小学1年生の死者・重傷者(5年計) | 4月との差 |
|---|---|---|
| 4月 | 27人 | — |
| 6月 | 40人 | +13人 |
| 10月 | 61人 | +34人 |
入学したばかりの4月がいちばん少なく、半年たった10月が最も多い。「慣れていないうちが危ない」という感覚と、数字は逆を向いています。
白書は小学生全体についても、5月・6月と10月・12月に多いとしています。学期の始まりではなく、学期の途中にふくらむ形です。
危ないのは朝ではなく、帰り道です
通学というと、朝のイメージがあります
件数でみると帰りのほうです。白書では14時から15時台が最も多く、次が16時から17時台。全年齢だと18時から19時台が最多なので、小学生だけ山の位置が早い時間にずれています
朝の登校は集団で、時刻も決まっていて、大人の目も多い。帰りは学年ごとにばらばらで、寄り道もあり、遊びに出るのも同じ時間帯です。時間帯の山の違いは、その差がそのまま出ていると読めます。
歩行中に亡くなったり重傷を負ったりした小学生のうち、登校中と下校中を合わせた人数は716人で、全体の38.2%でした。残りの6割は登下校以外、つまり放課後や休日の外出中に起きています。
法令違反でいちばん多いのは飛出し
歩行者側に法令違反があったケースでは、飛出しが最も多いと白書は書いています。全年齢の歩行者と比べても、小学生はこの傾向が際立っています。
飛出しは「走って渡る」ことではなく、車から見えない位置から急に出てくることです。駐車車両の陰、生け垣の切れ目、細い路地から幹線道路へ出るところ。ここで効くのは注意力ではなく、見通しです。子どもの側からも車の側からも、互いに見えていない場所が通学路にいくつあるか、という話になります。
住まいを決めるときに見ておく場所
学区で家を探すとき、学校までの距離は地図で分かります。分からないのは、その道を子どもが1人で歩く時間帯の様子です。
- 信号のない横断歩道が何か所あるか
- 路側帯の白線しかない区間の長さ
- 塀や生け垣で、車から子どもが見えない場所
- 14時から16時ごろの交通量
内見の時間は昼前後になることが多いので、下校の時間帯とはずれます。候補が2つに絞れた段階で、平日の14時台に一度だけ通学路を歩いておくと、地図では分からない差が出ます。
10月がこれから来ます
5年分を合計して10月が最多だったということは、いま向かっている先が、統計上いちばん件数の多い月だということでもあります。日が短くなり、下校の時間に暗くなり始めるのもこの時期です。
子どもに伝えることは1つで足ります。渡る前に、いったん止まる。飛出しが最も多いという白書の記述は、裏返せば、止まりさえすれば減らせる型が最も多いということです。
生活・仕事にどう効くか
- 10月がいちばん多い:小学1年生の歩行中の死者・重傷者は10月が61人で最多。4月の27人の2倍を超える。
- 危ないのは下校の時間:14時から15時台が最多で、次が16時から17時台。全年齢の最多である18〜19時台とずれている。
- 4割近くが登下校中:歩行中の死者・重傷者のうち716人・38.2%が登校中か下校中に起きている。
結局どうすればよいか
- 登校よりも下校のほうが件数が多いことを前提に、14時台から16時台の通学路を一度歩いてみる
- 子どもと歩くときは「渡る前に止まる」を毎回やらせる。飛出しが法令違反のなかで最も多い
- 住まいを探す段階なら、学区だけでなく実際の通学路の横断箇所と見通しを確認する
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公式出典
- 内閣府「令和7年交通安全白書」第1節 状態別にみた小学生の交通事故の状況(2026年6月1日発表)
更新履歴
- 2026年9月13日 初版を公開。数値は内閣府の令和7年交通安全白書(令和2〜6年の合計)による。
※本記事は2026年9月13日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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