🗨️「四国の国道は、雨がどれくらい降ったら通行止めになるんですか」
連続雨量で250ミリか300ミリ。ほかの地方より高めです。ただし大歩危のある徳島県三好市の国道32号は、連続160ミリに1時間50ミリが重なれば閉まります。そして四国は全区間に「パトロールにより危険と思われる時」が付いていて、数字に届かなくても閉まることがあります。
[交通] この記事の要点
2026年9月16日 発表
- 国道32号で徳島から大歩危を通って高知へ抜ける人
- 国道33号で松山から久万高原・仁淀川方面へ向かう人
- 国道55号で徳島から室戸方面へ向かう人
四国だけ、全部の区間に「パトロール」が付いている
四国の国道には、雨が降り続いたときにあらかじめ閉める区間が決められています。「事前通行規制区間」と呼ばれるもので、区間ごとに「連続雨量が何ミリに達したら止める」という数字が先に公表されています。
四国の表を開くと、ほかの地方と違うところがすぐに見つかります。数値のある区間の理由欄が、ぜんぶ「連続雨量◯◯ミリ 又はパトロールにより危険と思われる時」で終わっているのです。
関東・近畿・中国の表には、この一文がありません。四国だけが全区間に並記しています。意味するところは、数字に届かなくても閉まることがあるということです。雨量計の値を見て「まだ半分だから大丈夫」とは読めません。

渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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大歩危を通る国道32号は、160ミリで閉まりうる
徳島から高知へ抜ける国道32号のうち、大歩危・小歩危を含む区間には、連続雨量とは別の条件が入っています。
| 区間 | 閉まる基準 | 16日午前 |
|---|---|---|
| 徳島県三好市池田町白地〜山城町西宇字島の上 | 250ミリ/連続160ミリ+時間50ミリ | 0ミリ |
| 徳島県三好市山城町西宇〜高知県大豊町高須 | 250ミリ | 0ミリ |
| 高知県大豊町小川〜角茂谷 | 250ミリ | 0ミリ |
同じ国道32号でも、白地から島の上までの区間だけが160ミリで閉まりうる設定です。吉野川が岩を削って刻んだ谷を走る区間で、両側が急な斜面になっています。
松山から久万高原へ上がる道も、170ミリの条件つき
愛媛県の国道33号にも、同じ形の条件があります。
| 区間 | 閉まる基準 | 16日午前 |
|---|---|---|
| 愛媛県松山市久谷町〜伊予郡砥部町千足 | 300ミリ/連続170ミリ+時間50ミリ | 0ミリ |
| 愛媛県上浮穴郡久万高原町中津〜柳井川 | 250ミリ | 1ミリ |
| 高知県仁淀川町森山〜愛媛県久万高原町中津 | 250ミリ | 1ミリ |
| 高知県越知町越知丁〜仁淀川町森山 | 250ミリ | 0ミリ |
| 愛媛県久万高原町柳井川〜中黒岩 | 250ミリ | 0ミリ |
松山から三坂峠を越えて久万高原へ上がる区間が、いちばん手前で条件を持っています。峠を越えた先が開いていても、この区間が閉まれば上がれません。
いま降っているのは、室戸へ向かう国道55号
16日午前の時点で、四国で連続雨量が伸びているのは太平洋側です。
| 区間 | 閉まる基準 | 16日午前の連続雨量 |
|---|---|---|
| 高知県安芸郡東洋町野根〜室戸市佐喜浜町入木 | 250ミリ | 17ミリ |
| 徳島県阿南市福井町日の地〜海部郡美波町北河内 | 300ミリ | 7ミリ |
| 愛媛県西条市丹原町志川〜東温市河之内(国道11号) | 300ミリ | 0ミリ |
国道55号は徳島から室戸をまわって高知へ向かう海沿いの道です。阿南から美波にかけての区間が300ミリ、東洋町から室戸にかけてが250ミリ。いちばん降っている東洋町でも17ミリですから、基準まではまだ距離があります。
数字のない「予防的通行規制区間」も長い
四国には、数字が公表されていない区間もあります。国道56号がとくに多く、愛媛県内だけで4つに分かれています。
- 国道56号 高知県四万十町金上野〜黒潮町市野瀬
- 国道56号 愛媛県宇和島市高串〜吉田町立間尻/吉田町立間〜西予市宇和町伊賀上/西予市宇和町信里〜大洲市北只/伊予市中山町〜大平
- 国道32号 香川県三豊市財田町財田上〜徳島県三好市池田町州津ほか2区間
- 国道33号 愛媛県久万高原町東明神〜伊予郡砥部町千足
- 国道11号 愛媛県西条市丹原町志川〜東温市河之内
- 国道192号 愛媛県四国中央市川滝町下山〜徳島県三好市池田町白地
宇和島から大洲・伊予へ抜ける国道56号が、ほぼ全線にわたって予防的通行規制区間になっているのが分かります。「何ミリまでなら通れる」と先に読めない区間です。
四国は「数字+人の判断」で閉める
連続雨量は、降り始めてからの合計です。1時間にどれだけ降ったかではなく、雨がやんで一定時間たつとゼロに戻ります。
四国の基準が250ミリ・300ミリと高めなのは、それだけの雨が珍しくない土地だからです。そのうえで全区間にパトロールの判断を並記しているのは、数字だけでは危ない日がある、と現場が知っているということだと読めます。
ですから四国では、雨量の数字を追うより、出発前にいま規制がかかっているかどうかそのものを見るほうが確実です。国道32号が閉まれば高知道、国道33号が閉まれば松山道に回ることになります。どちらを使うかは、降り出す前に決めておくと慌てずにすみます。
生活・仕事にどう効くか
- 移動:四国は数字に届かなくてもパトロールの判断で閉まる。雨量だけを見て「まだ大丈夫」と判断できない。
- 住まい:事前通行規制は「その斜面が崩れやすい」と国が判断した区間に設定されている。通勤路が規制区間にかかっているかは、家を選ぶときにも効いてくる。
結局どうすればよいか
- 自分が通る区間の基準を、国土交通省の道路情報で先に確認する
- 四国は雨量に届かなくても閉まることがあるため、出発前に現在の規制状況そのものを見る
- 国道32号が閉まると高知道、国道33号が閉まると松山道へ回ることになるため、どちらを使うか先に決めておく
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 国土交通省 道路防災情報 事前通行規制区間(四国地方整備局・国道32号)(2026年9月16日発表)
- 国土交通省 道路防災情報 事前通行規制区間(四国地方整備局・国道33号)(2026年9月16日発表)
- 国土交通省 道路防災情報 事前通行規制区間(四国地方整備局・国道55号)(2026年9月16日発表)
- 国土交通省 道路防災情報 事前通行規制区間(四国地方整備局・国道11号)(2026年9月16日発表)
更新履歴
- 2026年9月16日 初版を公開。16日午前時点の連続雨量と、四国の規制基準を記載。
※本記事は2026年9月16日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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