🗨️「新幹線の「S0系」って何?いつから乗れるの?」
JR東海が10月16日に発表した、東海道・山陽新幹線の次の新型車両です。読み方はエスゼロけい。営業運転は2029年7月からの予定で、2020年にデビューしたN700S(エヌななひゃくエス)以来のフルモデルチェンジになります。運転士が乗ったまま自動で走る仕組みを積み、デッキの荷物置き場は6か所から9か所に増えます。
[交通] この記事の要点
2026年10月17日 発表
- 東海道・山陽新幹線に大きな荷物を持って乗る人
- グリーン車を使う人
| 項目 | N700S(いま) | S0系 |
|---|---|---|
| 運転 | 運転士が操作 | 運転士が乗ったまま自動で走る |
| 地震を検知してからブレーキまで | 2秒程度 | 0.2秒程度 |
| 時速285キロからの地震時ブレーキ距離 | ― | 約5%短い |
| デッキの荷物置き場 | 6か所 | 9か所 |
| 頭上の荷棚 | ― | 先頭車で約25%、中間車で約5%広い |
| 編成全体の消費電力量 | ― | 約6%少ない |
出典:JR東海「東海道・山陽新幹線 次期新幹線車両『S0系』の投入について」(2026年10月16日)。荷物置き場の増設は3・7・15号車のデッキ。
名前の「0」は「東海道・山陽新幹線の新たな進化の基点」を表し、「S」はShinkansen(シンカンセン)とSupreme(シュプリーム)の頭文字です。今のN700系シリーズを超える車両という位置づけで、形式名から「N700」の数字が消えます。
自動運転でも運転士は乗る
「自動運転なら運転士はいらない」と思いがちですが、S0系はそうではありません。
S0系が積むのはGOA2(ゴーエーツー)と呼ばれる段階の自動運転です。運転士が運転室に乗り、出発のボタンを押すと、決めた速度で走って定刻に定位置で止まります。途中で急な徐行が入っても、最新のダイヤを無線で受け取って速度を自動で組み直し、遅れを小さくします。
自動運転なら、運転士さんはいなくなるの?
いなくなりません。GOA2は「運転士が運転室に乗務する自動運転」とJR東海の資料に書かれています。
地震への備えも変わります。いまは地震を検知してからブレーキがかかるまで2秒程度。S0系は検知の情報をミリ波(40GHz帯)の列車無線で車両へ直接送るので、0.2秒程度に縮みます。時速285キロから止まるまでの距離も、N700Sより約5%短くなります。
旅行カバンに足しておくもの
防災セットを丸ごと持って行く話ではありません。宿には水も食料も寝具もあるので、足りなくなるのは電源と灯りと薬です。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
汗で失われるのは水分と塩分の両方です。水だけ飲み続けると体内の塩分が薄まってかえって具合が悪くなります。停電で冷蔵が使えない前提でも常温で置いておけます。
車中泊のエコノミークラス症候群対策として、厚生労働省や日本循環器学会が弾性ストッキングの使用を挙げています。歩く・水を飲むことが基本で、これはその補助です。
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デビューは2029年7月
| 時期 | 投入する編成 |
|---|---|
| 2028年8月 | 確認試験車1編成 |
| 2029年度 | 8編成(営業運転は2029年7月から) |
| 2030年度 | 7編成 |
| 2031年度 | 7編成 |
| 2032年度上期 | 3編成 |
| 合計 | 25編成 |
出典:JR東海 同日リリースの投入計画。2032年度下期以降は「現時点では未定」。
先頭の形は新しく開発した「ツイン リーメクス形」です。鳥が空気を受ける風切羽(かざきりばね)にたとえた名前で、青い帯などのデザインは今後決めるとしています。
グリーン車は2種類の席
グリーン車は3両で、8・9号車が肘掛けにスマホホルダーなどを入れた「多機能アームレスト座席」、10号車が大きな仕切りのある「パーティション座席」です。10号車にはSupreme Class Seat(シュプリームクラスシート)が6席、Supreme Class Cabin(シュプリームクラスキャビン)が1席あります。料金はまだ発表されていません。
9号車のデッキには身だしなみを整えるパウダーコーナーができ、足元はN700Sより約140ミリ広くなります。普通車でも女性専用トイレが約25%広がってベビーベッドが付き、男性専用トイレは折り戸から引き戸に変わります。
今の車両も一部変わる
| 新しい機能 | 今の車両に入る時期 |
|---|---|
| グリーン車の無料Wi-Fi拡充(N700S) | 2027年1月以降、順次 |
| グリーン車の2種類の席(N700S・N700A) | 2028年4月以降、順次 |
| 早期地震検知・ブレーキ改良 | 2029年10月以降、順次 |
| デッキの荷物置き場・荷棚の拡大 | 改造の対象外 |
出典:JR東海 同日リリースの別紙5。N700Aは近く廃車になる編成を除く。グリーン車の新しい席は、2027年12月以降に入るN700Sの新車から先に始まる。
スーツケースを持って乗る人にとって大きいのは荷物置き場ですが、こちらは今の車両には入りません。9か所に増えた置き場を使えるのは、S0系に乗り合わせたときだけです。
生活・仕事にどう効くか
- 出張・帰省:2029年7月までは乗る車両は変わりません。グリーン車のWi-Fiだけは2027年1月から今のN700Sで順次広がります。
結局どうすればよいか
- S0系の営業運転は2029年7月から。それまではN700S・N700Aで、デッキの荷物置き場は今の6か所のまま
- グリーン車の新しい席は、2027年12月以降に入るN700Sの新車から先に乗れる
- 色・デザインとグリーン車の料金は未発表。続報はJR東海のニュースリリースで出る
公式出典
- JR東海「東海道・山陽新幹線 次期新幹線車両『S0系』の投入について」(PDF)(2026年10月16日発表)
- トラベル Watch(10月16日)(2026年10月16日発表)
更新履歴
- 2026年10月17日 初版を公開
※本記事は2026年10月17日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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