🗨️「「琉球県に改称」という話は、どこから出てきたのか」
2026年9月13日投開票の沖縄県知事選で、立候補している玉城デニー氏を装う偽のメールが複数の有権者に送られ、その本文に「『沖縄県』を『琉球県』へと改称することをお約束します」と書かれていました。沖縄タイムスが9月11日に報じたもので、玉城氏の選挙事務所は送信を否定しています。玉城氏の公式サイトの公約に県名の改称は入っていません。9月11日時点で、送信者は特定されていません。
[政治] この記事の要点
2026年9月11日 発表
- 沖縄県の有権者
- この選挙の情報をSNSで見ている人
- 候補者名でメールを受け取った人
メールに書かれていたこと
沖縄タイムスが9月11日に報じた内容です。メールは候補者本人から送られたように見える形で、複数の有権者に届きました。
| メールの記述 | 実際 |
|---|---|
| 「『沖縄県』を『琉球県』へと改称することをお約束します」 | 玉城氏の公式サイトの公約に県名の改称は入っていない |
| 末尾に実在する選挙事務所の住所 | 住所は実在するが、事務所は送信を否定 |
| 投票済証明書などの持参で「お礼の品をお渡しする」 | 公職選挙法に抵触するとみられる文言 |
| 送信元のメールアドレス | 選対が「公式のものではない」としている |
選対は「大変悪質で虚偽事項公表罪に当たる可能性がある」として、弁護士と対応を検討しているとしています。9月11日の時点で、誰が送ったのかは分かっていません。
「琉球県への改称」という提案は、確認できない
この文言がXのトレンドに入ったため、実在する政策のように見えています。調べた範囲では、そうした提案は見つかりませんでした。
- 玉城氏の公式サイトの公約一覧に「県名の変更」「琉球県への改称」は入っていない
- 国会会議録検索システムで「琉球県に改称」を検索すると0件
- 沖縄県の公式サイトにも、県名変更に関する記載は見あたらない
「琉球自治共和国」とは別の話
混ざりやすいので分けておきます。今回の知事選には、琉球独立党の代表である屋良朝助氏が「琉球自治共和国をつくる」と掲げて立候補しています。これは実在する主張ですが、「沖縄県を琉球県に改称する」とは別の内容です。
どちらも『琉球』なので、同じ話に見えました。
県の名前を変えるという話と、独立・自治を掲げる話は別のものです。偽メールに書かれていたのは前者で、それを主張している候補者は確認できません。後者は屋良氏が自分の言葉で掲げている公約です。
この選挙では、SNSの偽情報が大量に出ている
今回の沖縄県知事選をめぐっては、告示後2週間で「沖縄県知事選」などを含むXの投稿がリポストを含めて約131万6,000件に達したと報じられています。昨年の宮城県知事選の約3倍です。投稿の約9割が県外からで、最も多いのは東京都の29.8%でした。生成AIでつくられた偽のポスターや動画も出回っています。
投開票は9月13日です。候補者が何を言っているかは、本人の公式サイトか選挙公報で確かめるのが確実です。
生活・仕事にどう効くか
- メールが届いたとき:送信元のアドレスが公式のものかを確かめる。実在の事務所の住所が書かれていても、本物とは限らない
- SNSで見かけたとき:「琉球県に改称」は候補者本人の主張として確認できない。公約は候補者の公式サイトで確かめる
結局どうすればよいか
- 候補者の主張は、本人の公式サイトか選挙公報で確かめる
- 「お礼の品」を示すメールや投稿は、公職選挙法に触れる可能性がある。応じない
- 出どころが1つしかない情報を、そのまま引用して広げない
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 沖縄タイムス 玉城デニー氏装う偽メール出回る 実在の住所使い「琉球県に改称」「お礼の品」 事務所は送信否定、法的措置を検討 沖縄知事選(2026年9月11日発表)
- 玉城デニー 公式サイト(公約)(2026年9月11日発表)
- 琉球新報 屋良朝助氏(琉球独立党代表)の出馬に関する記事(2026発表)
更新履歴
- 2026年9月11日 初版を公開
※本記事は2026年9月11日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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