🗨️「米の値段は上がったのに、コメ農家がやめているって本当?」
本当です。2026年1〜8月の廃業が28件、倒産が4件で、合計32件。前年の通年37件に8か月で迫っています。一方で2025年度に増益だった米作農業法人は77.8%で、過去20年で最も高い水準でした。もうかった年に、やめる人が増えているという形です。
[経済] この記事の要点
2026年9月9日 発表
- 農地を相続した、またはこれから相続する人
- 実家が農家で、継ぐかどうかを考えている人
- 地方に土地を持っている人
もうかった年に、やめている
この調査でいちばん引っかかるのは、2つの数字が逆を向いていることです。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 2026年1〜8月の休廃業・解散 | 28件 |
| 同 倒産(負債1,000万円以上の法的整理) | 4件 |
| 合計 | 32件 |
| 2025年 通年の廃業 | 37件 |
| 2025年度に増益だった米作農業法人 | 77.8%(前年度は65.9%・過去20年で最高) |
8か月で32件は、前年の通年37件に迫るペースです。そして同じ期間、米作の法人はよくもうかっていました。8割近くが増益です。
必要量から逆算してそろえるもの
早見表の数字をそのまま買い物に落とすと、こうなります。全部を今そろえる必要はなく、水とトイレの2つが先です。
飲料水は1人1日3L。4人家族の1週間分で84L=2Lボトル42本なので、6本入りだと7ケースぶんです。5年保存タイプなら入れ替えの手間が減ります。
水は1L=1kgです。20Lタンクは20kgになって手では運べません。小さい袋に分けて何回かに分けるほうが、実際には水を確保できます。
ボンベ1本で約60〜90分。4人家族の1週間分でおよそ6本が目安です。多めに持ってローリングストックにすると、鍋物などで日常的に消費できます。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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なぜ増益なのにやめるのか
調査では、廃業した農家の代表者の年齢が70代後半だとされています。ここがいちばん大きい理由です。1年の業績がよくても、10年続けられるかどうかは別の問題です。
そしてもうひとつ、先が読めないことがあります。2026年産の概算金、つまりJAが収穫時に農家へ先に払う金額は、前年産の高騰から一転して全国的に大きく下がっています。高かった年の翌年に大きく下がると、設備投資の判断ができません。
米価上昇でも「撤退」高水準
帝国データバンク 2026年9月6日公表
「もうかったから続ける」ではなく、「もうかったうちにやめる」。この形になっているのが、今回の数字の中身です。
やめた農家の田は、どこへ行くのか
ここからが住まいと土地の話です。廃業した農家が持っていた田は、消えません。誰かが引き受けるか、耕作されないまま残るかのどちらかです。
耕作されない期間が長くなると、田はすぐには元に戻せなくなります。水路の管理が止まり、雑草と灌木が入り、周囲の田にも影響が出ます。そうなってから「売りたい」と言っても、引き受ける相手を見つけるのが難しくなります。
水路の管理は、1軒だけでできる作業ではありません。用水を引く水路も、水を落とす排水路も、その地区の農家が当番で見ています。1軒が抜けると残りの家の負担が増え、それがまた次の1軒を押し出します。廃業が1件ずつではなく、地区でまとまって進みやすいのはこのためです。
ここは住まいの話にもつながります。田が管理されなくなると、排水路の詰まりに気づく人がいなくなります。大雨のときに水があふれる場所が変わることがあり、隣接する住宅地の浸水の出方も変わります。農地の話は、その地区に住んでいる人にとっても他人事ではありません。
実家に田がある人が、いま聞いておくこと
親が農家、あるいは親の代までは農家だった、という家は珍しくありません。そういう家でよく起きるのが、相続のときになってはじめて「この田は誰が耕しているのか」を調べ始める、という状況です。
聞いておくべきことは3つです。今その田を実際に耕しているのは誰か。いつまで続けられそうか。貸しているなら、その契約はどうなっているか。この3つは、電話1本で聞けます。
農地は宅地と扱いが違います。売るのにも、宅地に変えるのにも、農業委員会の手続きが必要です。相続してから調べ始めると、選べる道が減っていきます。まだ耕されているうちに聞くのが、いちばん安く済む方法です。
生活・仕事にどう効くか
- 農地の行き先:廃業した農家の田は、誰かが引き受けなければ耕作されなくなる。荒れた農地は売るのも貸すのも難しくなる。
- 相続の判断:農地は宅地と扱いが違い、売買にも転用にも手続きがいる。もらってから考えると選択肢が狭まる。
- 米の値段:2026年産の概算金は前年産から大きく下がっている。米価が高かった年でも撤退が止まらなかった理由がここにある。
結局どうすればよいか
- 実家に田がある人は、今のうちに誰が耕しているのか・いつまで続けられるのかを聞いておく
- 相続で農地が入る見込みがあるなら、農業委員会に相談できることを知っておく
- 手放す可能性があるなら、荒れる前に動くほうが選べる相手が多い
公式出典
- 帝国データバンク「コメ農家の廃業・倒産、4年連続で30件超え 米価上昇でも『撤退』高水準」(2026年9月6日発表)
更新履歴
- 2026年9月9日 初版を公開
※本記事は2026年9月9日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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