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経理 横領/相次ぐ6件、手口は3つ

🗨️「経理の横領、どうして何年も気づかれないの?」

10月に報じられた6件は、どれもお金を動かす人と、帳簿やチェックをする人が同じでした。静岡の会社では元経理部長が社長名義の小切手を偽造し、約3年半で約1億7300万円を引き出した疑いがあります。手口は「会社の口座から自分へ」「現金を抜く」「帳簿をごまかす」の3つに分かれます。

[事件・事故] この記事の要点

発表日・更新日

2026年10月21日 発表

影響を受ける人
  • 経理やお金の出し入れを1人の社員に任せている会社の経営者
  • 個人事業で、家族や従業員に通帳と印鑑を預けている人
  • PTA・町内会・スポーツ団体などの会計を任せている役員
目次

10月に報じられた6件

場所・組織役割金額手口
静岡市清水区の板金加工会社元経理部長約1億7300万円(約3年半・50回以上)社長名義の小切手を偽造し、銀行の窓口で現金に換えた
名古屋市の塗装工事会社元経理担当容疑は480万円。ほかに使い道のわからない出金約3500万円会社の口座から現金を引き出した
熊本市の会社元社長2900万円会社の口座から自分の口座へ送った(本人は否認)
川崎市の不動産会社経理責任者約400万円(18回)口座から引き出し、帳簿に架空の交通費などを書いてごまかした
高知市のビジネスホテル実質的な支配人容疑は10万円。ほかに400万円超の使途不明金金庫の売上金を持ち出した
奈良県の陸上競技の団体会計役員(学校の教諭)約58万円預かった大会の参加費などを着服した

出典は各報道(記事末尾)。どれも容疑の段階で、会社の規模は報じられていません。10月21日には、ソフトバンクの子会社の元常務が約2億9000万円の業務上横領の疑いで再逮捕されています(別の記事にまとめました)。

手口は3つ

手口10月の例見つけ方
①会社の口座から自分へ熊本・名古屋・静岡通帳・明細を経理以外の人が見る
②現金・売上金を抜く高知・奈良金庫の現金を抜き打ちで数える
③帳簿をごまかす川崎(架空の交通費など)・静岡(偽造小切手)交通費・福利厚生などの急な増え方を見る

6件に共通するのは、肩書きのある「任された人」だったことです。経理部長、経理責任者、支配人、社長、会計役員。入ったばかりの社員ではありません。そして、お金を動かす人と、帳簿やチェックをする人が同じでした。川崎の例では、引き出した本人が帳簿に架空の経費を書いて穴を埋めていたと報じられています。

通帳に押された銀行の届出印
通帳に押された届出印。通帳と印鑑が同じ人の手元にそろうと、1人で引き出せます(Photo: Sethness / CC BY 3.0、ウィキメディア・コモンズ)
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読者

うちは社員5人の会社で、経理は長年のベテランに全部お願いしてるの。疑うなんて失礼じゃない?

おかあさん

疑うんじゃなくて、仕組みで守るの。通帳を社長が月1回見るだけでも、任された人が「疑われない」証明になるわ。静岡の会社は約3年半、50回以上も気づけなかったと報じられているのよ。

どうやって見つかったか

見つかった経緯がわかる3件は、どれも「誰かが通帳やお金の動きを見た」ことがきっかけでした。名古屋の会社は、2025年10月に会社の関係者が口座の不審な引き出しに気づきました。高知のホテルは、本人が売上金を持っていなくなったことで発覚し、防犯カメラの映像で特定されました。静岡の会社は、2026年4月に会社が警察に相談しています。

小さな会社が明日からできること

やること防げる手口
通帳と銀行印を別の人が持つ。小切手帳と代表者印も分ける①③
社長が月1回、通帳か明細を見て帳簿と照らす①③
ネットバンキングを「作る人」と「承認する人」に分ける①
金庫に現金をためない。ときどき抜き打ちで数える②
給与の振込データは社長が承認してから送る③

入社のときに身元保証書を取っている会社は、中身も見直してください。身元保証ニ関スル法律では、保証の期間は最長5年、期間を決めていなければ3年です。2020年4月からは、保証する上限の金額(極度額)を書いていない身元保証書は、民法465条の2により効力がありません。

i 業務上横領の刑罰は刑法253条で「10年以下の拘禁刑」です。横領された損失と、本人に賠償を求める分の税金の扱いは会社ごとに違うので、顧問税理士に相談してください。

生活・仕事にどう効くか

  • 会社のお金:6件のうち4件は数百万円以上、静岡の会社は約1億7300万円にのぼる
  • 税金:横領された分の損失と、本人への賠償請求の扱いは税務上の処理がいる。顧問税理士に相談する

結局どうすればよいか

  • 通帳と銀行印、小切手帳と代表者印を、それぞれ別の人が持つ
  • 社長が月に1回、通帳かネットバンキングの明細を自分の目で見て、帳簿と照らし合わせる
  • ネットバンキングは「振込を作る人」と「承認する人」を分ける設定にする

公式出典

更新履歴

  • 2026年10月21日 初版を公開(10月5日〜21日の報道にもとづく)

※本記事は2026年10月21日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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