🗨️「大阪の中国人観光客は、どれくらい減っているの?」
関西空港の中国方面の旅客は、2026年4〜9月で169万人と前年より62%減りました。大阪府に泊まった中国人ののべ人数も1〜7月で63%減り、全国の51%減より落ち込みが大きくなっています。一方で韓国・台湾からの客は増えていて、大阪を訪れる外国人全体では1〜8月で6.9%減にとどまっています。
[経済] この記事の要点
2026年10月18日 発表
- 大阪のホテル・飲食・小売など観光客を相手にする事業者
- 関西空港から中国へ行き来する人(便数が減っている)
中国人客が減ったのは全国どこでも同じですが、数字を並べると大阪は全国より一段深く落ちています。もともと中国人の宿泊の2割を大阪府が占めていた分、減り方が目に見えやすい街です。
訪日中国人は1〜8月で57%減
| 月 | 2026年 | 2025年 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 38万5,519人 | 98万520人 | −60.7% |
| 2月 | 39万6,511人 | 72万2,924人 | −45.2% |
| 3月 | 29万1,686人 | 66万1,817人 | −55.9% |
| 4月 | 33万776人 | 76万5,189人 | −56.8% |
| 5月 | 31万3,123人 | 79万89人 | −60.4% |
| 6月 | 34万803人 | 79万8,001人 | −57.3% |
| 7月 | 42万8,200人 | 97万4,564人 | −56.1% |
| 8月 | 41万8,000人 | 101万8,747人 | −59.0% |
| 1〜8月 | 290万4,600人 | 671万1,851人 | −56.7% |
出典:JNTO(日本政府観光局)「訪日外客数」。7・8月は推計値です。訪日客の総数は1〜8月で2.7%減にとどまっていて、8月は韓国が85万500人(+28.7%)、台湾が66万6,000人(+7.3%)と増えました。9月分は10月21日に発表されます。
中国から来る人が減ったのは、いつから?
はっきり減り始めたのは2025年12月です。中国外交部が11月14日に、自国民に日本への渡航を当面避けるよう呼びかけ、16日には文化観光部も続きました。12月の訪日中国人は33万435人で、前の年より45.3%減りました。
呼びかけが出た経緯
新華社の報道によると、中国外交部は日本の治安と、台湾をめぐる日本の指導者の発言を理由に挙げました。その1週間前の11月7日には、高市早苗首相が衆院予算委員会で台湾をめぐる質問に答弁しています。これに対して木原稔官房長官は11月19日の会見で、日本国内の治安は悪化していないと反論しました(共同通信)。この記事では、外交上の是非や今後の見通しには触れません。
大阪は全国より深く落ちた
| 中国人の延べ宿泊(1〜7月) | 2026年 | 前年比 |
|---|---|---|
| 全国 | 927万7,240人泊 | −51.2% |
| 大阪府 | 154万8,160人泊 | −63.1% |
| 東京都 | 319万1,330人泊 | −44.4% |
出典:観光庁「宿泊旅行統計調査」の都道府県・国籍別の表から計算(2026年は速報値)。全国の中国人の宿泊に大阪府が占める割合は、2025年1〜7月の22.1%から16.7%に下がりました。大阪観光局の推計でも、8月に大阪を訪れた中国人は前年同月より59.0%減っています(THE PAGE、9月30日)。
ただ、落ち込みが全国でいちばん大きいわけではありません。外国人全体の延べ宿泊で見ると、1〜7月は京都府の16.2%減が大阪府の13.0%減を上回っています。また大阪は、2025年4月から10月まで万博で客が増えていた月と比べている点も差し引いて見る必要があります。
関空の中国便は7割減
| 時期 | 中国路線の便数(週平均) |
|---|---|
| 2025年夏 | 536.5便 |
| 2025年冬 | 259.1便 |
| 2026年夏 | 161.6便 |
| 2026年冬(計画) | 163.0便 |
出典:関西エアポート「2026年冬期スケジュール」(10月16日)。この冬の計画は、去年の夏の約3割です。関西エアポートは、中国路線の回復の見通しが不透明なため、国際線全体では去年の冬をやや下回ると見込んでいます。中国路線を除けば、旅客便は去年の冬より7%多い計画です。

| 方面(2026年4〜9月) | 旅客数 | 前年比 |
|---|---|---|
| 中国 | 169万人 | −62% |
| 韓国 | 435万人 | +25% |
| 香港・マカオ・台湾 | 303万人 | +10% |
| 東南アジア | 206万人 | +1% |
出典:関西エアポート(速報値を含む)。中国の減った分を韓国・台湾がかなり埋めていて、大阪観光局の推計では、1〜8月に大阪を訪れた外国人全体は1,097万1,000人、前年同期比6.9%減でした(訪日ラボ、10月8日)。
生活・仕事にどう効くか
- 大阪の街:大阪府の外国人の延べ宿泊は2026年7月で前年同月比10.5%減。全国の6.5%減より落ち込みが大きくなっています(観光庁)。
- 関西空港:冬期スケジュールの中国路線は週163便。25年夏の536.5便から約7割減っています(関西エアポート)。
結局どうすればよいか
- 関西空港から中国へ行く予定がある人は、冬期スケジュールで便が残っているかを航空会社のサイトで確かめる
- 9月分の訪日客数は10月21日の夕方にJNTO(日本政府観光局)が発表する
公式出典
- THE PAGE「8月の来阪訪日外客数は前年同期比9.6%減」(2026年9月30日発表)
- 新華社「外交部和中国驻日本使领馆郑重提醒中国公民近期避免前往日本」(2025年11月14日発表)
- J-CASTニュース「中国人観光客の大阪離れがハンパない」(2026年10月17日発表)
更新履歴
- 2026年10月18日 初版を公開(JNTOは8月分まで。9月分は10月21日発表予定)
※本記事は2026年10月18日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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