クマのニュースが毎日のように流れると、「うちの県にはいるの?」と気になります。環境省がまとめている都道府県別の出没件数を見ると、答えはかなりはっきり分かれます。
先に結論
- ✓ 九州・沖縄の8県は、環境省が「クマが生息していない」として調べる対象から外している
- ✓ 四国は香川・愛媛が4年続けて0件。四国全体のツキノワグマは20頭ほどとされる
- ✓ 千葉は表に数字が載っていない(欄がすべて「-」)
- ✓ それ以外の県は「いない」とは言えない。クマ類は34の都道府県にふだんから住んでいて、すむ範囲は広がっている
九州・沖縄の8県は生息していない
環境省の「クマ類の出没情報について[速報値]」には、福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄の8県の欄がありません。注に「九州・沖縄8県については、クマが生息していないので、調査外としています」と書かれています。
環境省の別の資料では、九州のツキノワグマは「絶滅」と整理されています。九州・沖縄は、国の資料で「いない」と言い切れる地域です。
クマの出る地域で用意しておくもの
出没地域に住む・通勤するなら、音で存在を知らせるのが基本です。遭遇を避けるための備えを挙げます。
出没地域では散歩やゴミ出しでも音を出すのが基本です。消音機能があると、街中では鳴らさずに持ち歩けます。
鈴で避けるのが前提で、これは遭遇したときの最後の手段です。屋外作業や通勤路が山際にある場合の備えとして。
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都道府県別の出没件数
九州・沖縄以外の39都道府県の、年度ごとの合計です。2026年度(令和8年度)は9月までの数字です。

出没の数え方は県ごとに違います(警察への通報の数、市町村からの情報など)。県どうしの比べ方は目安にとどめてください。北海道はヒグマがいますが、出没の数を公表していないため「-」になっています。
少ない県・0件の県
| 県 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度(9月まで) |
|---|---|---|---|---|
| 香川 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 愛媛 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 高知 | 2 | 4 | 0 | 0 |
| 徳島 | 1 | 7 | 7 | 3 |
| 茨城 | 0 | 0 | 1 | 0 |
| 大阪 | 11 | 15 | 25 | 12 |
| 愛知 | 19 | 19 | 22 | 41 |
出典:環境省「クマ類の出没情報について[速報値]」(2026年10月14日更新)。
四国のツキノワグマは20頭ほどとされ、環境省の資料でも四国だけは住む範囲が縮んでいます。香川・愛媛の0件は「出ていない」という記録で、「絶対にいない」と国が言っているわけではありません。
千葉はなぜ「-」?
千葉の欄は、どの年度も数字ではなく「-」です。環境省の表には理由が書かれていません。千葉県内でクマの出没が数えられていない、ということまでは表から読めます。
読者
じゃあ、関東なら千葉と茨城は安心ってこと?
茨城は2025年度に1件出ているのよ。それに環境省は、クマが住む範囲は四国以外のどこでも広がっていると言っているの。「出ていない」が来年も続くとは限らないわ。
「いない」とされてきた所でも出る
大阪府は、クマはふだんから住んではいないとされてきました。それでも今年度は、府のまとめで10月20日までに豊能町・能勢町・島本町・高槻市で16件の目撃があります。くわしくは大阪府 クマ 出没の記事にまとめています。
愛知も2026年度は9月までに41件と、去年の1年分(22件)をもう超えました。「この県にはいない」という思い込みより、住んでいる市町村の出没情報を見るほうが確かです。
出会ってしまったとき・家でできること
- 山や川ぞいを歩くときは、鈴やラジオなど音の出るものを持つ
- 庭の柿や栗は早めに取り、生ごみを外に置かない
- 見かけたら近づかず、市町村か警察に知らせる
襲われたときの身の守り方はクマに襲われたらの記事、庭の柿の木を切るときの補助金は柿の木 伐採 補助金の記事にあります。
アイキャッチ写真の出典
森のふちに立つクマ(イメージ)。Pexels。
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