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伊豆大島 特別警報/どこが危ない?雨は島の南寄り

🗨️「伊豆大島に特別警報が出たと聞いたけど、いま島はどうなっているの?」

21日12時40分に、大島(おおしま)へレベル5土砂災害特別警報が出ました。ただし町の避難指示は、それより17時間以上前の20日19時に町内全域へ出ています。雨は島の南寄りに寄っていて、同じ島の北の観測点とは2.1倍の差がついています。

[災害] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月21日 発表

影響を受ける人
  • 伊豆大島に住んでいる人・滞在している人
  • 島に家族や知人がいて、連絡がつくか気にしている人
  • 斜面のふもと・谷の出口に家がある人(島の外も含む)
目次

出たのは「大雨」ではなく「土砂災害」の特別警報

21日12時40分に気象庁が発表した見出しは、そのまま引くとこうなっています。

【特別警報(土砂災害)】大島にレベル5土砂災害特別警報を発表しています。土砂災害に最大級の警戒をしてください。

同じ12時40分時点で、大島町に出ている情報を並べるとこうです。

種類段階
土砂災害特別警報レベル5
暴風警報レベル3
波浪警報レベル3
大雨注意報レベル2
雷注意報レベル2

雨そのものは注意報の段階です。危ないのは、降った雨が地面にたまって斜面を動かすほうで、そちらだけが特別警報になっています。降り方が弱まっても、地面の中の水はすぐには抜けません。

住まいのリスクに対する備え

土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。

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一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。

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断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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24時間で521.5ミリ。全国1位で、2位の1.6倍

21日12時40分のアメダスで、24時間降水量の多い順に並べました。

観測点24時間降水量1時間降水量
大島(伊豆大島)521.5ミリ68.0ミリ
天城山(あまぎさん・静岡)317.0ミリ65.0ミリ
坂畑(さかはた・千葉)259.5ミリ
大島北ノ山(おおしまきたのやま)246.5ミリ31.0ミリ
館山(たてやま・千葉)227.0ミリ44.0ミリ

1位と2位の差が1.6倍あります。しかも大島は、まだ1時間に68ミリの雨が降っている最中の数字です。

同じ島の中で、2.1倍の差がついている

ここが今回いちばん目を引くところです。伊豆大島にはアメダスが2つあります。

観測点位置標高24時間降水量
大島北緯34度44.9分/東経139度21.7分74メートル521.5ミリ
大島北ノ山(大島空港)北緯34度46.9分/東経139度21.6分38メートル246.5ミリ

経度はほぼ同じで、緯度だけが2.0分ちがいます。直線でおよそ3.7キロしか離れていない2地点で、降った雨の量が2.1倍ちがうという状態です。雨雲が島の南寄りに居すわっていることを意味します。

「島全体に同じだけ降っている」と思って自分の地区を判断すると、実際より軽く見積もることになります。

町の避難指示は、前の晩の7時から出ている

順番を時系列で置きます。

日時出たもの
20日 19時00分大島町が町内全域に避難指示(警戒レベル4)
21日 3時25分ごろ大島町にレベル4土砂災害危険警報
21日 12時40分大島にレベル5土砂災害特別警報

特別警報が出たのは避難指示の17時間40分あとです。つまり、島の人にとっては「いま避難を始めてください」という新しい合図ではなく、前の晩に出ていた指示がそのまま最上段まで上がったという受け取り方になります。

13年前は、避難勧告が災害の3日後だった

伊豆大島で2013年10月16日に起きた土石流の記録を、内閣府の資料から引きます。数字は当時の公式の集計です。

項目2013年10月(台風26号)今回(21日12時40分時点)
24時間降水量824ミリ(観測史上1位)521.5ミリ
1時間降水量100ミリ超が数時間68.0ミリ
死者・行方不明死者36名・行方不明3名発表を確認できていない
全壊した住家137棟同上

そして、当時の経過で今回といちばん違うのがここです。内閣府の資料に載っている日時をそのまま書きます。

日時(2013年)できごと
10月15日 17時38分大島町に大雨警報
10月15日 18時05分大島町に土砂災害警戒情報
10月16日 2時00分町が第1次非常配備態勢
10月16日 5時18分災害対策本部を設置
10月19日 17時05分元町(もとまち)地区に避難勧告を発令(以降順次)

避難を呼びかける情報が住民に出たのは、土石流が起きた3日あとでした。これが「緊急安全確保」や「避難指示」という今の呼び方に制度が変わっていく前の話です。今回、島の避難指示が発災の前夜に出ているというのは、この13年の間に積み上がった変化のほうです。

被害が集中した場所も記録に残っています。資料は「元町地区上流域の大金沢(おおかなさわ)を中心とした渓流」で流木をともなう土砂の流出が起き、島内では西部の元町地区周辺、北部の泉津(せんづ)地区の背後の斜面、三原山(みはらやま)のカルデラ内部で急な斜面の崩壊が集中したと書いています。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。

船も飛行機も止まっている

島から出る手段のほうも書いておきます。東海汽船は21日の伊豆諸島航路を全便欠航にしていて、ジェット船も大型客船も動いていません。いま島の外へ移動するという選択肢はありません。

だから、この記事を島で読んでいる人にとっての現実的な行動は、島の中で安全な場所へ移ることだけです。

島の外の人が、いま見ておけること

最後に、伊豆大島から遠い場所で読んでいる人向けに1つだけ。

今回の521.5ミリと246.5ミリの差は、3.7キロ離れただけでこれだけ変わるということを見せています。自分の家が安全かどうかも、市区町村の単位では決まりません。決めているのは、家の裏に斜面があるか、谷の出口にあるか、沢の下流にあるか、です。

土砂災害警戒区域は住所で調べられます。雨が降っていない日に一度見ておくほうが、降り始めてから探すよりずっと楽です。

なお、21日12時40分時点で、大島町での人的被害や住家被害の発表は確認できていません。分かっているのは「特別警報が出ている」「前夜から避難指示が続いている」というところまでです。

生活・仕事にどう効くか

  • いまの行動:レベル5は避難を始める段階ではなく、避難がすでに手遅れになっているかもしれない段階として出る。外へ出るより、建物の上の階の、斜面から遠い側の部屋へ移るほうが安全なことがある。
  • 島から出る手段:東海汽船は21日の伊豆諸島航路を全便欠航にしている。空も船も止まっているので、いま島の外へ出る選択肢はない。
  • 家を選ぶとき:土砂災害は雨量そのものより、斜面との位置関係で決まる。谷の出口・沢の下流・切土や盛土の下は、同じ町内でも危険度がまったく違う。

結局どうすればよいか

  • 大島町の防災無線・町の公式発表で、自分の地区の指示を直接確認する
  • 外に出る前に、家の中で斜面から遠い側の上階へ移れないかを先に考える
  • 島の外の人も、自分の家が谷の出口や沢の下流にないかをハザードマップで見ておく

\気になる住所を1つ入れるだけ/

災害リスクを住所で調べてみる ›

浸水・土砂・地盤をまとめて表示(無料)

公式出典

更新履歴

  • 2026年9月21日 初版を公開

※本記事は2026年9月21日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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