🗨️「甲州街道って、雨がどれくらい降ったら通行止めになるんですか」
国道20号は区間ごとに150ミリ・200ミリ・300ミリと分かれています。いちばん高いのが山梨県大月市の真木〜下初狩で300ミリ。いちばん低いのが東京都八王子市〜神奈川県相模原市の150ミリで、同じ1本の道なのに2倍のひらきがあります。16日午前の連続雨量は、いちばん降っている相模原市でも17ミリです。
[交通] この記事の要点
2026年9月16日 発表
- 国道20号で八王子から大月・甲府方面へ抜ける人
- 国道17号の三国峠、国道18号の碓氷峠を越えて新潟・長野へ向かう人
- この連休に富士五湖・山中湖方面へ車で出かける予定の人
甲州街道は、区間ごとに150から300ミリまで分かれている
気象庁は16日、東海と関東甲信で警報級の大雨になるおそれがあるとしています。関東甲信の国道には、雨が降り続いたときにあらかじめ閉める区間が決められています。「事前通行規制区間」と呼ばれるもので、区間ごとに「連続雨量が何ミリに達したら止める」という数字が先に公表されています。
関東でいちばん区間数が多いのが国道20号、甲州街道です。7つの区間に、それぞれ違う数字が入っています。
| 区間 | 閉まる基準 | 16日午前の連続雨量 |
|---|---|---|
| 大月市大月町真木〜初狩町下初狩(山梨) | 300ミリ/250ミリ+時間60ミリ | 6ミリ |
| 上野原市井戸尻〜腰巻(山梨) | 300ミリ/250ミリ+時間50ミリ | 17ミリ |
| 上野原市四方津〜大月市梁川町新倉(山梨) | 200ミリ | 9ミリ |
| 甲州市大和町鶴瀬〜勝沼町柏尾(山梨) | 200ミリ | 5ミリ |
| 八王子市南浅川町〜相模原市緑区千木良 | 150ミリ | 13ミリ |
| 相模原市緑区与瀬〜吉野(神奈川) | 150ミリ | 17ミリ |
| 諏訪郡富士見町下蔦木〜富士見(長野) | 150ミリ | 6ミリ |
16日午前の時点では、いちばん降っている相模原市と上野原市でも17ミリです。基準まではまだ距離があります。

渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
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同じ1本の道で、東京側と山梨側が2倍ちがう
ここが甲州街道の読みにくいところです。八王子から相模原にかけては150ミリ、大月の真木から下初狩にかけては300ミリ。同じ国道20号なのに、閉まる数字が2倍ちがいます。
意味するところは、手前のほうが先に閉まるということです。大月側の区間が300ミリまで持ちこたえていても、八王子側が150ミリに達すれば、そこで止められます。行き先の数字だけを見ていると読み違えます。
もうひとつ、大月市の真木〜下初狩には「250ミリ+時間雨量60ミリ」という条件が並んでいます。300ミリまで降らなくても、250ミリ降ったところで1時間に60ミリの雨が来れば閉まる、ということです。連続雨量の数字だけを追っていると、この条件は見落とします。
峠道は国道17号と18号にもある
甲州街道のほかに、数字が入っている区間が3つあります。どちらも県境の峠です。
| 路線 | 区間 | 閉まる基準 | 16日午前 |
|---|---|---|---|
| 国道17号(三国峠) | 群馬県みなかみ町猿ケ京温泉〜新潟県湯沢町三国 | 150ミリ | 1ミリ |
| 国道18号(碓氷峠) | 群馬県安中市松井田町横川〜長野県軽井沢町長倉 | 150ミリ | 1ミリ |
| 国道18号 | 長野市豊野町川谷〜飯綱町倉井 | 150ミリ | 0ミリ |
三国峠も碓氷峠も150ミリです。関越道や上信越道が動いていれば高速へ逃げられますが、一般道だけで越えようとすると行き止まりになります。
数字のない「予防的通行規制区間」のほうが多い
関東には、数字が公表されていない区間がたくさんあります。連続雨量の欄が空欄で、規制条件も書かれていない「予防的通行規制区間」です。
- 国道4号 栃木県那須塩原市鍋掛〜福島県西郷村小田倉
- 国道16号 埼玉県入間市/埼玉県川越市の2区間
- 国道17号 埼玉県行田市/群馬県渋川市上白井〜沼田市薄根町
- 国道50号 群馬県前橋市今井町〜みどり市笠懸町鹿
- 国道138号 山梨県山中湖村平野
- 国道139号 山梨県富士河口湖町〜鳴沢村/富士吉田市下吉田〜大月市
数字がないということは、「何ミリまでなら通れる」と先に読めない区間だということです。現地の状態を見て判断されるため、予告なく閉まることがあります。山中湖の国道138号と、河口湖・富士吉田へ上がる国道139号が入っているのは、連休に富士五湖へ向かう人には押さえておきたいところです。
「連続雨量」は降り始めからの合計
この数字を読むときに引っかかるのが、連続雨量という言葉です。1時間にどれだけ降ったかではありません。降り始めてからの合計で、雨がやんで一定時間たつとゼロに戻ります。
ですから「1時間に30ミリの激しい雨」が来ても、それだけでは150ミリには届きません。届くのは、弱い雨でも長く降り続いたときです。台風が近づいて何日も降るときに効いてくる数字だと考えると、性質がつかみやすくなります。
そして規制がかかると、雨がやんでもすぐには開きません。斜面の点検が終わってから解除されるため、数時間から、崩れていた場合は数日かかることもあります。通勤路が規制区間にかかっているなら、迂回路を1本決めておくと、降り出してから慌てずにすみます。
生活・仕事にどう効くか
- 移動:同じ国道20号でも、八王子側は150ミリ、大月側は300ミリ。手前が先に閉まると、その先の区間が開いていても進めなくなる。
- 住まい:事前通行規制は「その斜面が崩れやすい」と国が判断した区間に設定されている。通勤路が規制区間にかかっているかは、家を選ぶときにも効いてくる。
結局どうすればよいか
- 自分が通る区間の基準が150ミリなのか300ミリなのかを、国土交通省の道路情報で先に確認する
- 連続雨量は降り始めからの合計なので、雨が降り出した時刻を覚えておく
- 国道20号が閉まったときの迂回は中央道か国道139号になるため、どちらを使うか先に決めておく
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- 国土交通省 道路防災情報 事前通行規制区間(関東地方整備局・国道20号)(2026年9月16日発表)
- 国土交通省 道路防災情報 事前通行規制区間(関東地方整備局・国道17号)(2026年9月16日発表)
- 国土交通省 道路防災情報 事前通行規制区間(関東地方整備局・国道18号)(2026年9月16日発表)
- 気象庁 気象警報・注意報(2026年9月16日発表)
更新履歴
- 2026年9月16日 初版を公開。16日午前時点の連続雨量と、関東甲信の規制基準を記載。
※本記事は2026年9月16日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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