🗨️「ネパールの土石流で、坑道の中の人はなぜ生きていられたの?」
水と土が流れ込んだあとも、坑道の中に空気の残った場所があったためです。中国チベット自治区とネパールの国境付近で2026年8月26日に起きた大規模な氷河と岩石の崩落による濁流で、水力発電所の坑道にいた作業員が閉じ込められました。発生から9日たって2人が生きて救出されています。捜索は複数の現場で続いていて、ネパールと中国を合わせて死者は1,325人、行方不明は5,584人と伝えられています。
[国際] この記事の要点
2026年9月13日 発表
- ネパール・中国側の被災地に家族や知人がいる人
- 地下駐車場や半地下の部屋がある建物に住んでいる人
- 海外のインフラ工事に関わる仕事をしている人
何が起きたか
2026年8月26日、中国チベット自治区とネパールの国境付近で、氷河と岩石が大規模に崩落しました。崩れたものが濁流になって下流へ流れ、水力発電所の工事現場を襲っています。
| 項目 | ネパール側 | 中国側 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 死者 | 1,294人 | 31人 | 1,325人 |
| 行方不明 | 5,053人 | 531人 | 5,584人 |
行方不明の数が、死者の4倍を超えています。被害の全体像は、まだ確定していません。
坑道の中で9日
水力発電所トリシュリ3Aの坑道にいた作業員が閉じ込められ、発生から9日たった時点で2人が生きて救出されました。数百人がまだ坑道内にいるとみられています。
救助には、インド、中国、オーストラリア、韓国の専門家チームが加わっています。
なぜ助かる人がいるのか
水が入ったのに、どうして息ができるんですか
トンネルのような閉じた空間に水が入ると、水位が上がっても天井近くの空気は外に逃げられずに残ります。行き止まりや上り勾配の部分ほど空気が溜まりやすい。そこにいられた人は、水位が止まれば呼吸ができます
これは地下の構造物に共通する物理です。助かるかどうかを分けるのは、水が入ってきたときに上へ行けるかどうかで、それは建物の形に左右されます。
日本の地下に置き換えると
日本にも、地下駐車場・地下街・半地下の住戸があります。水が入ってきたときに同じ物理が働く場所です。ただし、外へ出られるかどうかは別の話で、水圧でドアが開かなくなるという問題が先に来ます。
水深が30センチもあれば、内側に開くドアは押し開けられなくなります。地下にいるときに浸水が始まったら、水が溜まりきる前に上の階へ移動するのが原則です。
死者・行方不明者の数は、AFPBBが報じた時点でネパールの災害当局がまとめていた数値です。捜索が続いているため、その後変わっている可能性があります。
生活・仕事にどう効くか
- 地下の構造物は、水が入っても天井近くに空気が残ることがあり、それが生死を分ける
- 日本でも地下駐車場・地下街・半地下の住宅は、水が入ると同じ物理が働く場所になる
- 行方不明者数が死者数の4倍以上あり、被害の全体像はまだ確定していない
結局どうすればよいか
- 報道される死者・行方不明者の数は日々更新されるため、日付の付いた発表で確かめる
- 自宅や職場に地下・半地下の空間がある場合、水が入ってきたときにどこから出るかを一度確認する
- 義援金を送る場合は、送り先の団体が公表している使途と受付期間を確かめる
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くわしく知る(保存版の記事)
公式出典
- AFPBB News「『奇跡的』な救出から一夜、厳しい捜索救助活動続く ネパール土石流」(2026年9月5日発表)
更新履歴
- 2026年9月13日 初版を公開。死者・行方不明者数はAFPBB報道時点の数値。
※本記事は2026年9月13日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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