🗨️「富士山が閉まっているあいだも、登っている人はいるの?」
います。静岡・山梨の両県が道路法にもとづいて登山道の通行を禁止しているのに、閉山期に立ち入る人は年間1万人前後と推計されています。そして両県警のまとめでは、2019年から2025年の閉山期に遭難した人は合わせて79人、うち19人が亡くなっています。2026年の富士山は4ルートとも9月10日で閉まりました。その直後の登山道に、海外からの団体客の姿も伝えられています。
[話題] この記事の要点
2026年9月13日 発表
- 秋や冬に富士山へ登ろうと考えている人
- 山梨県・静岡県の山岳救助にかかわる人
- 海外から来た知人を富士山へ案内する予定の人
数字を並べると、規模が見えます
閉山期の富士山について、いま出ている数字をまとめます。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 閉山期に登山道へ立ち入る人(推計) | 年間1万人前後 |
| 年ごとの幅(2020年を除く) | 約8,000〜1万2,000人 |
| 閉山期の遭難者(2019〜2025年の合計) | 79人 |
| そのうち死者 | 19人 |
遭難79人に対して死者19人。遭難した4人に1人が亡くなっている計算になります。開山期の富士山の遭難と比べても、結果が重くなりやすいことが数字に出ています。
登山道が閉まったときに効くもの
通行止めそのものは道具では解決しませんが、「下山が遅れる」「迂回で行程が伸びる」ほうは減らせます。ザックに入る大きさのものだけ挙げます。
通行止めや土砂で下山が遅れると、山の中は先に暗くなります。手が空くヘッドライトは、スマホのライトでは代わりになりません。単4電池式なので充電切れの心配がありません。
通行止めで人の少ない道を歩くことになると、いつもより遭遇の確率が上がります。消音機能があると、山小屋やバスの中では鳴らさずに済みます。
登山道が閉まると、途中の山小屋やトイレも使えなくなることがあります。個包装なのでザックの隙間に入り、使わなければそのまま次の山に持ち越せます。
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なぜ閉山期は結果が重くなるのか
理由は、山そのものが変わるからではなく、山を支える仕組みが全部たたまれるからです。閉山するというのは、次のものが一斉に無くなるということを指します。
- 山小屋(休めない、泊まれない、暖が取れない)
- 救護所(けがや高山病に対応する場所がない)
- 公衆トイレ(使えない)
- 登山道の整備と誘導(ロープや標識が外される区間がある)
- 5合目までの路線バスやマイカー規制の運用(時期によって足が無くなる)
そこへ、9月以降の気温低下と強風、そして雪が重なります。装備が同じでも、条件が別の山になります。
閉山していても、登ること自体は禁止されていないのでは?
静岡・山梨の両県が道路法にもとづいて登山道の通行を禁止しています。登山道は道路として扱われていて、閉山期はその道が通行止めになっている状態です
人数はどうやって数えたのか
閉山期の登山者は受付を通らないので、入山料や登山者数のカウンターでは数えられません。そこで使われたのが、スマートフォンの位置情報から人の動きを推計する人流データでした。
読売新聞と位置情報調査会社「ロケーションエーアイ」が2019年から2025年の閉山期を分析し、年間1万人前後という数字を出しています。年ごとに見ると、2020年を除く各年でおよそ8,000人から1万2,000人でした。2020年だけ外れているのは、その年の移動の事情が他の年と大きく違ったためです。
推計なので誤差はありますが、桁がひとつ違うようなことは起きにくい方法です。少なくとも「ごく少数の例外的な人が登っている」という規模ではないことが分かります。
2026年の閉山日と、この先の話
2026年の富士山は、吉田・富士宮・須走・御殿場の4ルートとも9月10日で閉まりました。つまり9月11日からは閉山期です。
その直後の登山道に、海外からの団体客とみられる姿があることが2026年9月に伝えられています。通行止めの掲示があっても、旅程が先に組まれていれば止まらない、という構図が見えます。
静岡県は閉山期の登山届の義務化を検討しています。届け出をせずに登って救助が必要になった場合のペナルティー案も調整段階にあると伝えられていますが、まだ決まった制度ではありません。内容が固まったら、県の発表で確認するのが確実です。
生活・仕事にどう効くか
- 閉山期でも年1万人前後:人流データの分析による推計で、2020年を除く各年で約8,000〜1万2,000人とされた。
- 7年で79人が遭難、19人が死亡:静岡・山梨両県警がまとめた2019〜2025年の閉山期の数字。
- 通行止めは道路法にもとづく:登山道は道路として扱われていて、両県が閉山期の通行を禁止している。
結局どうすればよいか
- 9月11日以降の富士山は閉山期にあたる。登山道は通行止めで、山小屋も救護所も閉まっている
- 秋に高い山へ行くなら、富士山以外で開いている登山道を選ぶ
- 静岡県の登山届の義務化は検討段階。決まった内容は県の発表で確認する
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
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公式出典
- 富士登山オフィシャルサイト(環境省・山梨県・静岡県ほか)(2026年9月13日発表)
- 静岡県「富士山の登山道の通行規制」(2026年9月13日発表)
更新履歴
- 2026年9月13日 初版を公開。閉山期の立ち入り人数は読売新聞とロケーションエーアイによる人流データの推計、遭難者数は静岡・山梨両県警のまとめによる(いずれも報道による)。
※本記事は2026年9月13日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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