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トラクター 横転 乗用型の死者53人のうち38人が転落・転倒 農作業の死亡事故は287人で、80歳以上が42.5%です

🗨️「トラクターの事故って、機械に巻き込まれるのが一番多いんじゃないの?」

違います。乗用型トラクターで亡くなった53人のうち38人、7割強は「機械の転落・転倒」です。刃に巻き込まれるより、車体ごとひっくり返るほうがずっと多い。

[事件・事故] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月10日 発表

影響を受ける人
  • 自分で田畑を持っていて、乗用型トラクターを使っている人
  • 親や祖父母が高齢になっても農作業を続けている家庭
  • 相続した農地を、当面は自分で管理しようとしている人
目次

トラクターの死亡事故は、巻き込まれではなく「ひっくり返る」

農林水産省が毎年出している農作業死亡事故調査を開くと、機械の種類ごとに死亡原因が分けて書かれています。令和6年(2024年)の数字で、乗用型トラクターで亡くなったのは53人。そのうち「機械の転落・転倒」が38人で、同機種の事故の71.7%を占めます。

刃やベルトに巻き込まれる事故を思い浮かべる人が多いのですが、実際に人が亡くなっているのは、車体ごと横に倒れたり、段差から落ちたりする場面です。機械事故全体で見ても転落・転倒が82人(52.6%)で最多でした。

機種死亡者数うち転落・転倒割合
乗用型トラクター53人38人71.7%
農用運搬車(軽トラックを含む)26人12人46.2%
自脱型コンバイン17人10人58.8%

この3機種で、農業機械による死亡事故の61.5%を占めています。

暑さを抑えるために先に手を入れるもの

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安全フレームは、シートベルトとセットでないと効かない

横転しても運転席の空間が潰れないように立っているのが安全フレーム(安全キャブ)です。農研機構の農作業安全情報センターは、その有効性についてはっきりした条件を付けています。

運転者がシートベルトで座席に固定されていることが安全確保の前提/シートベルトを締めていないと、運転者が投げ出される可能性が高くなります

農研機構 農作業安全情報センター「安全キャブ・フレームの有効性」

フレームが立っていても、体が外へ投げ出されてしまえば、そのフレームごと自分の上に倒れてくることになります。フレームを倒したまま使う、シートベルトを締めない、のどちらか一つで効果が消えるという構造です。農林水産省も啓発動画を出しています。

出典:YouTube/一般社団法人日本農業機械化協会(農林水産省 農作業安全対策ページで紹介されている啓発動画)

亡くなっているのは、圧倒的に高齢者

年齢の内訳を見ると、この統計の性格がはっきりします。

年齢死亡者数全体に占める割合
80歳以上122人42.5%
70〜79歳103人35.9%
65歳以上(合計)248人86.4%

80歳を超えてなお現役で機械を動かしている人が、全体の4割を超えている。これは事故の話であると同時に、いま日本の農地を誰が動かしているかの話でもあります。

曇り空の下に段々に広がる傾斜地の茶畑
転落・転倒が起きるのは、ほ場の出入口・あぜ・路肩など、片側のタイヤが外れる場所(写真はイメージ)

287人のうち59人は熱中症で、9月はまだ3番目に多い

令和6年の農作業死亡事故287人は、前年より51人多い数字です。増えた理由もはっきりしています。機械でも施設でもない「それ以外の事故」が116人(40.4%)まで増え、そのうち熱中症が59人。前年より22人多く、増加分の43.1%を占めました。

月別では7月が58人(20.2%)、8月が46人(16.0%)、9月が30人(10.5%)です。9月に入っても、年間で3番目に死者が多い月という並びは変わりません。稲刈りが始まって作業量が増える時期と、残暑が残る時期が重なります。

今日できることは3つだけ

統計から逆算すると、優先順位は自然に決まります。まず安全フレームを立ててシートベルトを締めること。次に、片側のタイヤが落ちる場所——ほ場の出入口、あぜ、用水路沿いの路肩——を、機械が通る前に直しておくこと。最後に、高齢の家族が1人で出るときは、出た時刻と戻る予定を家に残しておくことです。

転落・転倒は、発見が遅れると助かる事故も助からなくなります。65歳以上が86.4%を占める統計で、いちばん効くのは技術ではなく「1人にしない」段取りのほうです。

生活・仕事にどう効くか

  • 何が致命傷になるか:乗用型トラクターの死亡53人のうち38人(71.7%)が転落・転倒。農用運搬車は12人(46.2%)、自脱型コンバインは10人(58.8%)で、いずれも転落・転倒が最多。
  • 誰が亡くなっているか:65歳以上が248人で86.4%、80歳以上だけで122人(42.5%)。70〜79歳が103人(35.9%)で続く。
  • いつ起きているか:月別は7月58人(20.2%)、8月46人(16.0%)、9月30人(10.5%)。夏が終わっても9月は3番目に多い。

結局どうすればよいか

  • 安全フレームを立てた状態に戻し、シートベルトを締めてから動かす(フレームだけでは効かない)
  • ほ場の出入口・あぜ・路肩など、片側のタイヤが落ちる場所を先に直しておく
  • 高齢の家族が1人で作業に出るときは、出た時刻と戻る予定を家族が把握しておく

公式出典

更新履歴

  • 2026年9月10日 初版を公開

※本記事は2026年9月10日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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