MENU
お役立ち記事
【近日公開】AIが物件資料からSUUMO・at homeの入稿文を作成「入稿メイト」|先行登録受付中(無料)

浜松市 冠水 どこが危ないの? 国のリスト39か所は県内最多、34か所が標高6.5メートル以下の南側にあります

国が「ここは道路が冠水しやすい」と名前を出している場所は、静岡県内に140か所あります。そのうち浜松市は39か所。焼津市18か所、静岡市清水区13か所、磐田市12か所を大きく引き離して、県内で最も多い市です。

39という数字には、もうひとつの顔があります。国土交通省が2025年3月末時点で数えた全国のアンダーパスは3,841か所で、静岡県はそのうち117か所。中日新聞は2026年9月7日、浜松市内のアンダーパスを39か所と報じました。県内のアンダーパスの3分の1が、浜松市に集まっていることになります。

この39か所がどこにあるのか、なぜそこなのかを、国のリストと国土地理院の標高で1か所ずつ確かめました。

この記事でわかること

  •  国土交通省のリストで浜松市は39か所。静岡県140か所のうち県内最多で、2位の焼津市18か所の2倍以上
  •  39か所のうち38か所が市町村道。国道は1本もない。しかも同じ町に何本もまとまっている(篠原町だけで5か所、倉松町で4か所)
  •  39か所の標高を引くと34か所が6.5メートル以下。市の南半分の低い帯に並んでいる
i
箇所数は国土交通省 中部地方整備局「道路防災情報Web(ウェブ)マップ」の道路冠水注意箇所一覧(静岡県)を1件ずつ数えたものです。標高は、その一覧に付いている1か所ごとのPDF(ピーディーエフ)「冠水想定箇所 説明表」に書かれた住所を、国土地理院の標高データで引いた参考値です。冠水地点そのものの標高ではありません。
目次

浜松市の39か所は、市の南半分にかたまっている

まず場所です。国のリストにある39か所を、説明表の住所ごとに数え直しました。

浜松市の道路冠水注意箇所39か所を町ごとに数えた棒グラフ
篠原町だけで5か所、倉松町で4か所。1つの町に何本もまとまっています(国土交通省の一覧から作成)

篠原町だけで5か所、倉松町で4か所、飯田町と米津町で各3か所。舞阪町弁天島・江之島町・松島町・中瀬が各2か所で、残りの16の町に1か所ずつです。

1つの町に1か所ずつ散らばっているのではなく、同じ町に何本もまとまっています。地先名も「篠原1号」「篠原2号」「篠原3号」「篠原4号」、「倉松1号」から「倉松5号」、「飯田1号」から「飯田6号」と、連番で振られています。

これは、その町に危ない道が1本あるという話ではありません。その町を通る道が、何本もまとめて水に浸かるということです。

冠水した幹線道路を、車が水を割りながら走っている俯瞰の写真
冠水した幹線道路を、車が水を割りながら走っている俯瞰の写真(写真: Pexels)

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

緊急脱出用ハンマー シートベルトカッター付(JIS規格適合品)

緊急脱出用ハンマー シートベルトカッター付(JIS規格適合品)

水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

TORRAS スマホ防水ケース(IPX8・水中でも操作可・浮く設計)

TORRAS スマホ防水ケース(IPX8・水中でも操作可・浮く設計)

119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

キーホルダー型 LEDライト(充電式・小型)

キーホルダー型 LEDライト(充電式・小型)

鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。

標高を引いたら、34か所が6.5メートル以下でした

説明表に書かれた住所を、国土地理院の標高データで1件ずつ引きました。

浜松市39か所の標高の分かれ方。3メートル以下が22か所
39か所のうち34か所が標高6.5メートル以下。最低は松島町の1.3メートル(国土地理院 標高API)

39か所のうち22か所が標高3メートル以下、6.5メートル以下まで広げると34か所になります。いちばん低いのは南区松島町(現在の中央区松島町)の1.3メートル、次いで南区福塚町の1.4メートル、西区馬郡町の1.7メートル。

20メートルを超えるのは、浜北区中瀬の30.0メートル(2か所)と東区有玉西町の23.2メートルの、あわせて3か所だけです。

地図に落とすと形がはっきりします。標高3メートル以下の22か所は、篠原町・坪井町・馬郡町・舞阪町といった浜名湖寄りの西側と、飯田町・福塚町・米津町・倉松町・江之島町・松島町といった遠州灘寄りの南側に並びます。浜松市の冠水注意箇所は、海と湖にはさまれた南の帯にあります。

読者

低い土地なら、水は海に流れていかないんですか

おかあさん

高低差がないと流れません。海抜1メートルから3メートルの平らな土地では、雨水は勾配ではなく排水路とポンプで押し出すことになります。降り方が排水の能力を超えた分は、その場に残ります

39か所のうち38か所が市道 国道は1本もない

道路の区分を数えると、市町村道が38か所、県道が1か所(舘山寺弁天島線の「新弁天」)。国道は1本もありません。

これは意味のある偏りです。中日新聞は、市がセンサーを付ける19か所について「国道1号沿いに多い」と報じています。つまり幹線道路そのものではなく、その近くを走る細い市道が数えられている。集落と集落をつなぐ道のほうが危ない、ということです。

説明表には「アンダーパス等名称」という欄があり、39か所すべてに名前が入っています。「篠原1号」も「倉松3号」も、市がその番号で呼んでいる、くぐる道です。

コンクリートの大きな排水路に濁った水が流れ込み、トンネルへ吸い込まれていく写真
コンクリートの大きな排水路に濁った水が流れ込み、トンネルへ吸い込まれていく写真(写真: Pexels)

浜松市は39か所のうち19か所にセンサーを付ける

ここから先は、2026年9月7日付の中日新聞の記事によります。

2026年8月中旬の千葉県の豪雨で、アンダーパスに入った乗用車が水没して死者が出ました。これを受けて浜松市は、車が通れる市内すべてのアンダーパスの最深部に、冠水を検知するセンサーを設置すると発表しています。

浜松市がアンダーパス39か所のうち19か所に冠水センサーを設置する内訳
センサーが付くのは19か所。残りは水深15センチで市の職員がバリケードを置く想定です

ただし、今回の設置対象は39か所のうち19か所で、国道1号沿いに多いと報じられています。そして、冠水したときに自動で膨らむバルーンで通行止めを知らせる「エアー遮断機」があるのは、費用との兼ね合いで1か所だけです。

残りの場所は、水深15センチになった時点で市の職員がバリケードを設置する想定になっています。通行止めが始まるまでは、地上部の赤色回転灯と電光掲示で注意を促します。

同じ記事には、対策そのものの限界も書かれています。浜松市の排水設備の多くは1時間50〜60ミリ程度の雨に対応する設計で、1時間80ミリ以上の猛烈な雨の頻度は全国的に増えている。三重大大学院の川口淳教授(地域防災学)は「遠隔地だと、規制が追いつかないだろう」と話しています。

!
つまり、19か所のセンサーが付いても、残り20か所は人が現場に着くまで開いたままです。通行止めの表示が出ていないことは、そこが安全だという意味にはなりません。

国のリストの住所は、いまの浜松市には無い区名で書かれている

細かいことのようで、調べるときに必ずつまずくところです。

国のリストの説明表に載っている住所は「西区篠原町」「南区米津町」「東区有玉西町」「浜北区中瀬」。ところが、いまの浜松市に西区・南区・東区・浜北区はありません。浜松市は中央区・浜名区・天竜区の3区です。

浜松市の「各行政区の区域(区別町名一覧)」で確かめると、篠原町・米津町・松島町・倉松町・江之島町・有玉西町はいずれも中央区、中瀬は浜名区に入っています。

「浜松市中央区 冠水」で調べても国のリストは出てきません。町名だけで探してください。区名は当てになりません。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。



自分の家が過去に浸かったかは、浜松市の浸水実績図で分かります

浜松市は、実際に浸水した場所の記録を地図にして公開しています。これが一番はっきりします。

この記事でわかること

  •  浸水実績図(参考)… 平成4年から令和7年8月までの浸水実績を1枚に重ねた図。索引図から自分の地区を選ぶ
  •  単年の図もある … 平成27年9月7〜8日豪雨/令和元年7月22日豪雨/令和4年度(7月26日・9月2日・9月23日)/令和5年6月2日豪雨/令和7年8月16日豪雨
  •  浜松市内水ハザードマップ … 令和7年3月31日の雨水出水浸水想定区域図をもとにした、これから浸かりうる範囲と深さ

\実際に浸かった場所の記録です/

浜松市の浸水実績図(平成4年〜令和7年8月)を見る ▶ ›

浸水被害の報告と、豪雨のあとの浸水痕跡の調査をもとに作られた地図です

\道路の冠水はこちらの地図/

浜松市内水ハザードマップを見る ›

雨水が排水しきれずあふれる「内水」の想定。道路冠水はこちらで見ます

雨が降っているあいだの水位と雨量は、浜松市土木防災情報システムで見られます。国土交通省・静岡県・浜松市が観測している値がまとめて出ます。

浜松で実際に何が起きてきたか

2022年9月23日、台風15号の大雨で静岡県内は各地が浸水しました。浜松市でも道路が水に浸かっています。

この入野町の標高を引くと2.3メートル。39か所と同じ低い帯にありながら、国のリストの39か所には入っていません。リストに載っていないところが冠水しないわけではない、ということです。

もし車で水に入ってしまったら

最後に、いちばん大事なところです。

冠水した道に取り残された車列の写真
冠水した道に取り残された車列の写真(写真: Pexels)

水深30センチほどで、水圧のためにドアは開かなくなります。エンジンが止まってからではなく、水に入ると分かった時点で引き返してください。

水に入ってしまった車から出るまでの手順
水深30センチほどでドアは開かなくなります。割るのは横の窓です

もう1つ。冠水した道を走ったあと、エンジンがかかってもそのまま乗り続けないでください。マフラーや電装品に水が入っていることがあり、後から止まります。ディーラーか整備工場で見てもらってから乗ります。

ほかの市はどうなっているか

同じやり方で調べた記事があります。市によって答えがまるで違います。

この記事のまとめ

この記事でわかること

  •  浜松市の道路冠水注意箇所は39か所で静岡県内最多。県内のアンダーパス117か所の3分の1にあたる
  •  39か所のうち38か所が市町村道。同じ町に何本もまとまっていて、地先名は「篠原1号」「倉松1号」のような連番
  •  34か所が標高6.5メートル以下。海と浜名湖にはさまれた南の帯にある
  •  冠水センサーが付くのは19か所、エアー遮断機は1か所。残りは水深15センチで人がバリケードを置く
  •  自分の家が過去に浸かったかは、浜松市の浸水実績図(平成4年〜令和7年8月)で確認できる

出典

  • 国土交通省 中部地方整備局「道路防災情報Webマップ」静岡県 道路冠水注意箇所一覧 https://www.cbr.mlit.go.jp/road_map/doro_bosaijoho_webmap/html/22_shizuoka_kansui_list.html
  • 同 「冠水想定箇所 説明表」(1か所ごとのPDF)https://www.cbr.mlit.go.jp/road_map/doro_bosaijoho_webmap/attachment/shizuokaken-02-088.pdf
  • 国土交通省「アンダーパス箇所数」(令和7年3月31日現在)https://www.mlit.go.jp/road/bosai/pdf/under_pass_data.pdf
  • 国土地理院 標高API https://cyberjapandata2.gsi.go.jp/general/dem/scripts/getelevation.php
  • 中日新聞 2026年9月7日「【地図で見る】アンダーパスに冠水センサーや『エアー遮断機』…浜松市内39カ所の大雨対策状況まとめ」https://www.chunichi.co.jp/article/1307246
  • 浜松市「浸水実績図(参考)」https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kasen/shinsuijissekizu.html
  • 浜松市「浜松市内水ハザードマップ」https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/kiki/naisui.html
  • 浜松市「各行政区の区域(区別町名一覧)中央区」https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/gyousei/intro/dmc/kuwari/chuo/index.html
  • 浜松市「推計人口表」(令和8年8月1日現在 760,935人)https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/gyousei/library/1_jinkou-setai/006_suikeijinkou.html

Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する

災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。

このページについて聞いてみる・教える

この街のことを知っている人が答えてくれるかもしれません。ニックネームだけで書けます。

投稿内容必須
0 / 2000
画像任意・2枚まで

位置情報(EXIF)は保存時に自動で削除します。表札・ナンバー・人の顔が写っていないか確認してください。

投稿すると利用上の注意に同意したものとみなします。

    まだ書き込みはありません。最初のひとことを書いてみませんか。

    個人が特定される内容(氏名・住所の番地・車のナンバー・電話番号)は書かないでください。 見つけた場合は各投稿の「通報」からお知らせください。 削除のご依頼はこちら

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
    その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
    契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
    実務全般に携わってきました。

    特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
    反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
    自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

    現在は子育てのため一線を退いていますが、
    これまでの実務経験を活かし、
    フリーランスとして不動産会社様向けの
    バックオフィスサポート業務を開始しました。

    現場目線を大切にしながら、
    「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

    コメント

    コメントする

    目次