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床下浸水でもり災証明は出ますか? 判定は水の深さで5つに分かれ、境目は床上10cmです

🗨️「床下までしか水が来ていないので、り災証明は関係ないと思っていました。」

床下浸水にも「準半壊に至らない(一部損壊)」という区分があります。そして区分を決めるのは水が引いたあとの見た目ではなく、いちばん深いときの水位です。片づけると測れなくなります。

[災害] この記事の要点

何が起きたか

福井県災害対策本部が2026年8月30日12時時点でまとめた被害状況で、住家の被害は床上浸水1軒・床下浸水15軒とされた。一方で同じ資料の備考欄には、福井市の羽生地区、坂井市の鳴鹿地区など3つの市町で「浸水の情報あり・軒数確認中」と書かれており、数はまだ確定していない。

発表日・更新日

2026年8月30日 発表

影響を受ける人
  • 福井市・坂井市・大野市・勝山市・鯖江市・永平寺町で床上または床下まで水が入った家の人
  • 実家が浸水したが、離れて住んでいて現地にすぐ行けない人
  • これから水が引いて、片づけを始めようとしている人

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目次

県の集計は、まだ床上1軒・床下15軒

福井県が30日12時時点でまとめた住家の被害は、床上浸水が1軒、床下浸水が15軒です。内訳は勝山市の遅羽町大袋で床上1軒、鹿谷町で床下1軒、大野市が牛ケ原・矢・錦町で床下5軒、鯖江市の河和田で床下3軒、永平寺町の吉野地区と上志比地区で床下6軒でした。

ただし、同じ表の備考欄にはこう書かれています。福井市は「羽生地区で床上浸水の情報あり(確認中)」。坂井市は「国神神社を中心に半径500mで冠水しており浸水の可能性が高い、鳴鹿地区において床下浸水の情報あり(軒数確認中)」。永平寺町は「他にも浸水可能性あり(調査中)」。

つまり16軒という数は、この時点で市町が把握できた分です。住家以外では、福井市の水仙ドームが床上浸水、坂井市の病院4か所(床上3・床下1)、高齢者施設は福井市3・あわら市1・勝山市1・坂井市2で雨漏りなどの被害が出ています。

住まいのリスクに対する備え

土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。

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区分を決めるのは、水がいちばん深かったときの高さ

被害の区分は市町が決めますが、その物差しは全国共通です。内閣府が令和8年6月に改定した「災害に係る住家の被害認定基準運用指針」に、水害のときの判定表が載っています。

水流やがれきで外壁と建具が壊れていない、通常の浸水の場合はこうなります。

浸水の深さ住家の損害割合区分
床上1.8m以上40%以上大規模半壊
床上1m以上1.8m未満30%以上中規模半壊
床上0.1m以上1m未満20%以上半壊
床上0.1m未満10%以上準半壊
床下浸水10%未満準半壊に至らない(一部損壊)

床上10cmが、半壊と準半壊の境目です。指針には、この10cmが巾木(はばき・壁の下端に付ける横板)の高さを目安に決めた基準だと書かれています。そのうえで、外から見える範囲で内壁に巾木の汚れ以外の傷みが確認できる場合は、床上浸水であれば半壊と判定して差し支えない、とも書かれています。

津波や川の氾濫で水が勢いよく流れ、外壁と建具(サッシ・ガラス・ドア)のどこか1か所以上が大きく壊れている場合は、もう1つ重い表を使います。この表では床上1.8m以上が全壊、床上1m以上1.8m未満が大規模半壊、床上0.5m以上1m未満が中規模半壊、床上0.5m未満が半壊です。同じ深さでも、外壁が壊れているかどうかで区分が変わります。

だから、片づける前に撮る

指針には、深さの測り方も書いてあります。「浸水深は玄関内、掃き出し窓等の浸水痕により測定することが考えられる」。そして「スマートフォン等の撮影画像から算出した浸水深を用いることも可能」。

水が引いたあとの家には、壁や柱に泥の線が残ります。これが浸水痕で、深さを示す唯一の証拠です。掃除をすればこの線は消えます。畳を出し、壁を拭き、家財を捨てたあとで「あのとき何センチだったか」を証明する方法は、撮った写真しかありません。

撮るのは4つです。家の外観を各面から1枚ずつ。玄関内と掃き出し窓に残った水の跡。その跡にメジャーや、高さの分かるもの(ペットボトルなど)を当てた1枚。そして部屋ごとの床と、水に浸かった家財です。日付が写真に残るように、スマートフォンのカメラでそのまま撮れば十分です。

私は、この災害でいちばん取り返しがつかないのは、家が濡れたことよりも、証拠が残る前に片づけが終わってしまうことだと見ています。片づけは急ぐ必要があります。だからこそ、始める前の10分だけを撮影に使ってください。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。

受け付けが始まる日は市町ごとに違う

り災証明は市町が交付します。受付の開始日は県が一律に決めるものではなく、市町ごとに別々に発表されます。8月27日の北陸の大雨のときは、石川県で羽咋市が8月28日、中能登町が9月1日と、同じ災害でも4日の差がつきました。

福井県内の受付開始日は、30日夕方の時点でまだ各市町からの発表待ちです。住んでいる市町の公式サイトと防災メールを見てください。写真は、発表を待たずに今日撮っておけます。

集計の条件

被害の区分と浸水深の表は、内閣府(防災担当)が令和8年6月に改定した「災害に係る住家の被害認定基準運用指針」の第1次調査・浸水深による判定(表1・表2)から取りました。住家被害の軒数と備考は、福井県災害対策本部が2026年8月30日12時時点でまとめた「令和8年8月29日からの大雨の被害状況について」によります。軒数はその時点のもので、調査が進むと変わります。実際の判定は市町が行うので、この記事の表は目安として読んでください。

生活・仕事にどう効くか

  • 住まい:内閣府の運用指針では、水流やがれきで外壁・建具が壊れていない通常の浸水の場合、床上0.1m以上1m未満で半壊、床上0.1m未満で準半壊、床下浸水で「準半壊に至らない(一部損壊)」と分かれる。境目は床上10cmで、たった数センチで区分が変わる。
  • 手続き:指針には浸水の深さを「玄関内、掃き出し窓等の浸水痕により測定する」と書かれ、スマートフォンで撮った画像から算出した深さを使うことも認められている。撮っておけば、後から測り直せる。
  • 数字:福井県の30日12時のまとめでは住家の被害は床上1軒・床下15軒。ただし3つの市町で「確認中」「調査中」と書かれており、申し出があった分から増えていく。

結局どうすればよいか

  • 片づけを始める前に、家の外観と、玄関内・掃き出し窓に残った水の跡を撮る
  • 水の跡にメジャーか身近なものを当てて、高さが分かる形でもう1枚撮る
  • 部屋ごとの床と、水に浸かった家財も撮る。そのうえで市町のり災証明の受付開始日を確認する

あわせて読む・調べる

くわしく知る(保存版の記事)

ほかに使える無料ツール

公式出典

更新履歴

  • 2026年8月30日 初版を公開(内閣府 令和8年6月の運用指針、福井県まとめ8月30日12時時点)

※本記事は2026年8月30日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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