🗨️「雨はやんだのに、氷見の道はまだ通れないのですか?」
通れないどころか、報告のほうがまだ増えています。氷見市地域防災課の被害報告は8月29日18時時点で78番まで並び、うち7件は雨がやんだあとの29日に入ってからの通報です。資料の中に「通行止め」は41回、「通行可能」は13回しか出てきません。
[交通] この記事の要点
氷見市地域防災課が2026年8月29日18時時点の「令和8年8月26日発生大雨被害報告_1(第1報)」を公表した。市道などの被害が1番から78番まで並び、そのうち7件は8月29日に入ってからの通報。市は8月29日18時時点の「大雨による市道の交通規制情報」も出している。
2026年8月29日 発表 (2026年8月30日 更新)
- 氷見市内を車で移動する人
- 山側の集落(熊無・久目・上庄・灘浦など)に住む人・親がいる人
- JR氷見線が止まっているあいだ、車に切り替えた人
- 氷見市内へ工事・配送・訪問介護などで入る人
この記事でわかること
- 被害報告が8月29日18時時点で78番まであり、29日に入ってからも7件増えていること
- 資料の中で「通行止め」が41回、「通行可能」が13回しか出てこないこと
- 崩れたものの内訳が「法面崩壊」に集中していて、44回出てくること
住まいのリスクに対する備え
土地の履歴やリスクを知ったら、次は「起きたときにどうするか」です。最低限そろえておくと動けるものを挙げます。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。
雨がやんだ29日に、7件が新しく上がってきた
氷見市に大雨特別警報が出たのは8月27日の午前6時20分です。翌28日の午前9時11分には注意報まで下がりました。雨としては、28日の朝に山を越えています。
ところが被害の報告のほうは、そのあとも止まっていません。市の資料で通報日が8月29日になっているものだけを抜くと、7件ありました。
| 番号 | 通報 | 地区 | 場所 | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| 67 | 8月29日 7時30分 | 論田 | 市道論田坂下線 | 土砂崩れで市道を塞いでいる |
| 71 | 8月29日 10時00分 | 味川 | 市道中山線 | 法面崩壊・土砂流出で通行止め |
| 72 | 8月29日 13時00分 | 園 | 市道園2号線 | 石積擁壁が倒壊、L=10m・通行止め |
| 73 | 8月29日 13時00分 | 触坂 | 市道諏訪野線 | 道路が流出、L=15m・通行止め |
| 75 | 8月29日 13時30分 | 胡桃 | 市道胡桃天狗岳線 | 中能登町へ抜ける道で土砂崩れ |
| 76 | 8月29日 16時00分 | 大浦 | 市道上泉大浦線 | 法面崩壊(畑側) |
| 77 | 8月29日 16時00分 | 平 | 市道平石動山線 | 石動山へ上がる市道に20〜30センチの石 |
雨がやんで2日たっても、新しい崩れが見つかり続けています。だから「あと何日で全部開くか」という数字は、8月30日の時点ではまだ出せません。
雨がやんだなら、あとは片づけるだけだと思っていました。
山の道は、だれかが通って初めて分かります。数が増えているのは、見つかっている途中だからです。
「通行止め」41回に対して、「通行可能」は13回
この資料は78件ぶんの状況を、担当者が現地で見た言葉のまま並べたものです。そこで、資料の中に出てくる語をそのまま数えてみました。数え方は単純で、公表された資料の全文でその語が何回出てくるかです。
| 資料に出てくる語 | 回数 | 読み取れること |
|---|---|---|
| 法面崩壊 | 44回 | 崩れたものの大半は斜面(法面=のりめん) |
| 通行止め | 41回 | 止まっている道が多い |
| 通行可能 | 13回 | 「通れる」と書かれた欄は少ない |
| 孤立 | 7回 | 集落側に届かない道が残っている |
| 片側交互通行 | 1回 | 半分だけ通す形はほとんど取れていない |
片側交互通行が1回しかないのが、この災害の性格を表しています。斜面ごと落ちてしまうと、片側を残すことができません。全部止めるか、全部通すかの二択になります。
数字で見ると、これくらいの規模で削られている
「土砂崩れ」とひとことで言っても、幅も深さもまるで違います。資料に長さや深さが書き込まれているものを抜き出しました。
| 場所 | 何が起きたか | いまの状況 |
|---|---|---|
| 市道一刎久江線(上余川) | 電柱が下がって道路が陥没。幅3メートル×延長10メートル、深さ10メートル | 全面通行止め |
| 市道柿谷土谷野線(上庄) | 道路決壊 L=50メートル、路肩欠損と倒木 | 通行止め |
| 市道熊無一ノ瀬線(熊無) | 法面崩壊 L=約100メートル、路肩欠損 | 通行止め |
| 市道稲積一刎線(余川) | 法面崩壊 L=100メートル、倒木あり | 片側は通行可能(大型車は不可) |
| 市道九殿浜2号線(姿) | 法面崩壊 L=71メートル | 経過観察・バリケード設置済み |
| 市道日名田熊無線(論田) | 両側の法面が崩壊 L=35メートル | 通行止め |
| 市道諏訪野線(触坂) | 上庄川近くで道路が流出 L=15メートル | 通行止め(8月29日の通報) |
深さ10メートルの陥没は、車1台では埋まりません。土をどければ済む話ではないので、こうした場所は開くまでに時間がかかります。
雨は27日の朝がいちばん強かった
氷見市の資料には、8月27日午前8時半までの12時間雨量が317ミリと書かれています。氷見市での観測史上最大です。同じ日の午前0時30分にレベル4土砂災害危険警報、1時22分にレベル4大雨危険警報、6時20分にレベル5大雨特別警報、6時40分に緊急安全確保。数時間のうちに段が上がりきりました。
「土砂災害警戒情報」という名前は2026年5月29日でなくなりました。いまはレベル4土砂災害危険警報です。古い名前で探すと、いまの情報にたどり着けません。
私は、復旧までの日数を数える起点は「雨がやんだ日」ではなく「被害が出そろった日」だと考えています。氷見市はまだ後者に届いていません。29日に7件、その前の28日にも多数の通報が入っていて、番号は78番まで伸び続けています。ここから先に、直す工事の日数が乗ります。
いま、自分でできること
この78件は、市の職員が全部の道を回って見つけたものではありません。資料には「通報時間」という欄があり、住民からの連絡を受けて現地確認へ行った順に並んでいます。だから、見つけて連絡すれば、その道は早く順番に乗ります。
自宅の裏、いつも通る道の斜面に、新しい亀裂や水のしみ出し、小石の落下があれば、氷見市の道路課(0766-74-8071)へ。出かける前には、市の「大雨による市道の交通規制情報」をその日のぶんで開いてください。
生活・仕事にどう効くか
- 毎日の移動:山側へ入る市道は、8月29日18時の資料でも通行止めのまま残っている。市街地は開いていても、集落へ上がる1本が塞がると回り道ができない。
- 孤立:資料に「孤立」は7回出てくる。市道熊無柳原線で孤立7件、市道熊無中田線で孤立1件、市道脇之谷内頭川線でも孤立と書かれている(うち脇之谷内頭川線は車1台なら通れるよう応急対応済み)。
- 復旧の見通し:被害の把握そのものがまだ動いている。29日だけで7件増えているので、「あと何日で全部開く」という数字は、この時点では出せない。
- 家の裏山:78件のうち多くが法面(のりめん=斜面)の崩壊。雨のピークは8月27日朝で、28日9時11分には注意報まで下がっていたのに、そのあとも崩れは見つかり続けている。
結局どうすればよいか
- 氷見市の「大雨による市道の交通規制情報」を、出かける前にその日のぶんで開く
- 山側の集落へ向かうなら、1本道になっていないかを地図で先に確かめる
- 自宅の裏や通勤路の斜面に、新しい亀裂・水のしみ出し・小石の落下がないかを見る
- 見つけたら市の道路課(0766-74-8071)へ通報する。この78件も通報から積み上がっている
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
- 氷見市の道はいつ直るの? 国道160号は28時間20分で開き、市道の被害は24件から38路線に増えました
- 氷見市はなぜ水が出やすいのか 9年のうち5年浸水、平野は1キロ進んで1メートルしか下がりません
ほかに使える無料ツール
- 住所まるごとチェック — 住所の表記ゆれ・実在をまとめて確認する
- 不動産相場検索 — 市区町村ごとの土地・戸建て・マンション相場を見る
公式出典
- 氷見市 地域防災課「【第1報】令和8年8月26日発生大雨被害報告_1(令和8年8月29日18時00分現在)」(2026年8月29日発表)
- 氷見市 報道発表資料「令和8年大雨による被害及び支援状況について」(第4回災害対策本部会議資料)(2026年8月28日発表)
- 氷見市「令和8年8月大雨に関する情報【まとめ】」(2026年8月29日発表)
更新履歴
- 2026年8月30日 初版を公開
※本記事は2026年8月30日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


コメント