🗨️「地震で傷んだ屋根を直したいのですが、どこに聞けばいいのか分かりません。」
8月25日から、建築士が無料で電話に出る窓口が2つ開きました。国のフリーダイヤル0120-330-712と、熊本県の050-8882-5924です。熊本県のほうは相談員が自宅まで来てくれます。
[災害] この記事の要点
国土交通省 住宅局が2026年8月24日、令和8年熊本地震で被災した住宅の補修等に関する電話相談を8月25日から開始すると発表した。『令和8年熊本地震による被災住宅の補修等相談ダイヤル』0120-330-712(フリーダイヤル・10時〜17時・土日祝と年末年始を除く)で、国土交通省指定の「住まいるダイヤル」の相談員(建築士)が対応する。実施主体は公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター。同じ8月25日から熊本県も050-8882-5924で相談を受け付ける。
2026年8月24日 発表 (2026年8月27日 更新)
- 令和8年熊本地震で家が傷んだ人
- 被災した実家をどう直すか決めかねている人
- 見積書を渡されたが金額が妥当か分からない人
- 「屋根を点検します」と訪ねてきた業者に返事を迷っている人
この記事でわかること
- 無料で建築士に聞ける電話が2本あること
- 国の資料が相談例の3つめに何を書いたか
- 点検商法の相談件数が2年でどう動いたか
この記事でわかること
- ✓ 8月25日に開いた2本の無料電話、それぞれの番号と時間
- ✓ 国の資料が相談例の3つめに書いたひとこと
- ✓ 点検商法の相談件数が、この2年でどう動いたか
建築士が出る無料の電話が、8月25日から2本
国土交通省の住宅局が2026年8月24日に発表しました。令和8年熊本地震で傷んだ家の補修について、翌8月25日から電話相談が始まっています。国のものと熊本県のもので、2本あります。
| 項目 | 国の窓口 | 熊本県の窓口 |
|---|---|---|
| 名称 | 令和8年熊本地震による被災住宅の補修等相談ダイヤル | 熊本県の被災住宅に関する電話相談窓口 |
| 番号 | 0120-330-712(フリーダイヤル) | 050-8882-5924(通信料がかかる) |
| 受付時間 | 10時〜17時 | 9時〜12時、13時〜16時 |
| 休み | 土・日・祝日・年末年始 | 土・日・祝日・年末年始 |
| 対応する人 | 「住まいるダイヤル」の相談員(建築士) | 相談員 |
| 実施主体 | 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター | 熊本県住宅リフォーム推進協議会 |
| 自宅に来てくれるか | 電話のみ | 相談員の派遣あり |
使い分けははっきりしています。電話で聞けば済むことは国のフリーダイヤル、現物を見てもらいたいときは熊本県の窓口です。国のほうは通話料もかかりません。
相談員が建築士だと、何が違うんですか。
業者の説明が技術的に妥当かどうかを判定できる相手だということです。「壁が浮いているから全面やり直しが要る」と言われたときに、その言い分を確かめられます。
国の資料が相談例に挙げた3つ。3つめだけ毛色が違う
この発表の資料には、想定される相談の例が3つ書かれています。
- 住宅の補修に使える補助制度はある?
- 補修できる事業者はどのように探すの?
- リフォーム業者が訪問してきたけど契約して大丈夫?
最初の2つは、お金と業者探しという当たり前の困りごとです。3つめだけ性格が違います。これは相談ではなく、警戒です。
点検商法の相談は年度で1万9千件台。2年で約1.6倍に増えた
なぜ国が3つめを書いたのか。国民生活センターが公表している相談件数を並べると、背景が見えます。全国の消費生活センターに寄せられた相談を集めた、パイオネットというデータベースの数字です。
| 年度 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026(5月31日時点) |
|---|---|---|---|---|
| 訪問販売によるリフォーム工事 | 11,879件 | 9,839件 | 5,544件 | 602件 |
| 点検商法 | 12,550件 | 19,249件 | 19,696件 | 2,193件 |
訪問販売によるリフォーム工事の相談は減っています。ところが点検商法のほうは、2023年度の12,550件から2025年度の19,696件へ、約1.6倍。方向が逆です。2026年度も5月末時点で2,193件と、前年の同じ時期の2,012件を上回っています。
点検商法というのは、点検に来たと言って訪問し、工事が必要だと言って契約させる売り方のことです。国民生活センターはこれを訪問販売リフォームとは別に数えています。「売りに来た人」より「点検に来た人」のほうが増えている、というのがこの表の読み方になります。
地震のあとは、点検してくれる人が来てくれるとありがたいと思ってしまいます。
そう思うのが普通です。だから国が相談例に「契約して大丈夫?」と書いたのだと思います。断るのが難しい場面だと分かっているから、代わりに聞ける電話を用意したということですね。
その場で返事をしないための道具として使う
私は、この窓口のいちばんの使い道は「その場で返事をしないための口実」だと考えています。
訪問してきた相手に「結構です」と言い切るのは、実際にはなかなか難しいものです。相手は目の前にいて、屋根の心配は本当にあって、こちらは疲れています。そこで「明日、県の相談窓口に見てもらうので、そのあとで決めます」と言えるかどうかは、断る力そのものより大きい差になります。
金額の妥当性も、工事の必要性も、無料で建築士に確認できます。署名の前に一度電話する。それだけで、あとから取り返しのつかない契約を避けられる場面があります。
ほかの窓口は目的で分かれている
補修そのものではなく、費用や住まいの確保について知りたいときは、行き先が変わります。
| 知りたいこと | 行き先 |
|---|---|
| 住宅の応急修理 | お住まいの市町村(市町村ごとの問い合わせ先は熊本県のホームページに掲載) |
| 公営住宅や賃貸型応急住宅など住まいの確保 | 国土交通省のホームページ(随時更新) |
| 罹災証明書の発行、ブルーシート展張、障害物の除去など | 総務省が窓口をまとめたガイドブックを公表 |
補修の中身は国と県の電話、費用の制度は市町村、住む場所は国土交通省、手続き全般は総務省のガイドブック。1本の電話で全部が片づく作りにはなっていないので、聞きたいことを先に1つ決めてからかけたほうが早く終わります。
生活・仕事にどう効くか
- 業者を決めるとき:国の窓口は補助制度の有無、事業者の探し方、訪問してきた業者と契約してよいかの3つを相談例として明記している。契約書に署名する前に聞ける。
- 家まで見てほしいとき:熊本県の窓口(050-8882-5924)は電話相談に加えて相談者宅への相談員派遣を行う。国の窓口は電話のみなので、現物を見てほしいときは県の窓口を使う。
- 費用の見通し:住宅の応急修理はお住まいの市町村が窓口になる。熊本県のホームページに市町村ごとの問い合わせ先が載っている。
結局どうすればよいか
- 見積書や契約書に署名する前に、0120-330-712(平日10時〜17時)へ電話して内容を建築士に確認してもらう
- 現物を見てもらいたいときは熊本県の050-8882-5924(平日9時〜12時・13時〜16時)に相談員の派遣を頼む
- 応急修理の制度を使いたいときは、熊本県のホームページで自分の市町村の窓口を調べて先に問い合わせる
公式出典
- 国土交通省 住宅局参事官(住宅瑕疵担保対策担当)「被災住宅の補修等のための電話相談について〜令和8年熊本地震で被災した住宅の補修等に関する電話相談を開始〜」(2026年8月24日発表)
- 同 報道発表資料(PDF)(2026年8月24日発表)
- 国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法(各種相談の件数や傾向)」(出典:パイオネット/件数は2026年5月31日時点)(2026年7月31日発表)
更新履歴
- 2026年8月27日 初版を公開
※本記事は2026年8月27日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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