「4人家族なら95㎡」は、子どもが2人とも10歳以上になったときの数字です。国が使ってきた目安の式は、小さい子どもを0.25〜0.75人として数えます。5歳と8歳なら80㎡、1歳と4歳なら70㎡です。
しかも、子どもがいる世帯でこの目安を満たしているのは全国で42%。首都圏で2025年に売り出された新築マンションは、平均で約66㎡でした。
この記事でわかること
- ✓ 95㎡は「夫婦+10歳以上の子2人」。子どもが小さいうちは70〜85㎡で同じ水準
- ✓ 18歳未満の子がいる世帯で目安を満たすのは全国42%、大都市圏38%(2023年)
- ✓ 首都圏の新築マンションは平均約66㎡(2025年、平均価格÷1㎡あたり価格で計算)
年齢で変わる広さの早見表
式は、国土交通省の住生活基本計画(2021年3月閣議決定)に載っていた「誘導居住面積水準」です。豊かな暮らしに必要とされる広さで、マンションを想定した都市居住型と、戸建てを想定した一般型の2つがあります。
| 家族(夫婦+) | 数える人数 | マンション | 戸建て |
|---|---|---|---|
| 0〜2歳1人 | 2.3人 | 60㎡ | 81.3㎡ |
| 3〜5歳1人 | 2.5人 | 65㎡ | 87.5㎡ |
| 0〜2歳と3〜5歳 | 2.8人 | 70㎡ | 93.8㎡ |
| 3〜5歳と6〜9歳 | 3.3人 | 80㎡ | 106.3㎡ |
| 6〜9歳2人 | 3.5人 | 85㎡ | 112.5㎡ |
| 6〜9歳と10歳以上 | 3.8人 | 90㎡ | 118.8㎡ |
| 10歳以上2人 | 4人 | 95㎡ | 125㎡ |
| 10歳以上3人 | 5人 | 109.3㎡ | 142.5㎡ |
数え方は、3歳未満が0.25人、3〜5歳が0.5人、6〜9歳が0.75人です。子どもが小さいうちは、4人家族でも国の式の上では3人家族より狭くてよいことになります。数えた人数が4人を超えると5%差し引くので、10歳以上の子が3人いる5人家族は109.25㎡です。
2学年差の兄弟なら、目安の広さは毎年こう動きます。

上の子が小学校に上がる年で80㎡、下の子も小学校に上がると85㎡、上の子が10歳で90㎡。95㎡に届くのは、上の子が小学6年生前後になってからです。
読者
うちは70㎡の3LDKを見ています。上の子が4歳、下の子はまだ1歳です
4歳と1歳なら、いまの目安はちょうど70㎡です。足りなくなり始めるのは、下の子が3歳になる年です。何年住むつもりかを決めると、何㎡が要るかが決まります
95㎡の式と2026年の改定
マンション向けの式は「20㎡×人数+15㎡」、戸建て向けは「25㎡×人数+25㎡」です。最低限の広さとされた「最低居住面積水準」は「10㎡×人数+10㎡」で、4人なら50㎡でした。
この式が載っていたのは2021年の計画の別紙です。2026年3月27日に閣議決定された新しい住生活基本計画の本文を見ると、別紙は住宅性能水準・居住環境水準・公営住宅の3つで、面積の表はありません。
新しい計画は代わりに、これから増やす住宅の広さを「40㎡程度を上回る住宅」と書いています。単身、2人や3人の世帯、夫婦と未就学の子ども2人の世帯が暮らせる規模、という説明です。古い最低水準の式で夫婦+未就学児2人を数えると、ちょうど40㎡になります。
子育て世帯の目安達成率(42%)は、新しい計画でも観測する指標として残っています。この記事の早見表は「2021年の計画の式で計算した値」です。

実際の広さはこれくらい
総務省の2023年の住宅・土地統計調査では、1住宅あたりの延べ面積は一戸建てで126.32㎡、マンションやアパートなどの共同住宅で50.31㎡でした。共同住宅は2018年の51.14㎡から少し狭くなっています。
| 新築分譲マンション(2025年) | 平均価格 | 平均の広さ(計算) |
|---|---|---|
| 首都圏 | 9,182万円 | 約66㎡ |
| 全国 | 6,556万円 | 約63㎡ |
| 近畿圏 | 5,328万円 | 約56㎡ |
広さは、不動産経済研究所が公表した平均価格を1㎡あたりの価格で割って出しました。首都圏の約66㎡は、早見表でいえば「夫婦+3〜5歳1人」の65㎡とほぼ同じです。
Yahoo!知恵袋には、読者が迷っている広さがそのまま並んでいます。「家族4人で60平米の2LDKマンションって一般的に狭いですか?(家族構成:夫婦 中学生2人)」。「4人家族で75平米3ldkの方いますか?」。中学生2人の4人家族なら、目安は95㎡、最低限で50㎡です。60㎡はその間にあります。

買う前に決めておくこと
子ども部屋が何畳要るか、という国の基準はありません。新旧の計画とも、居室はプライバシーや家族の団らんに配慮して適正な規模を確保する、と書いているだけです。だから広さは、何年住むかで決めるしかありません。
私は、4人家族が最初から95㎡を探すより、「下の子が10歳になる年まで住むか」を先に決めるほうが、予算と広さの釣り合いが取れると考えています。その年までに住み替えるなら、早見表の80〜85㎡が目安になります。住み続けるなら95㎡を、戸建てなら125㎡を目安に置きます。
読者
同じ予算なら、狭いマンションと広い戸建て、どちらがいいですか
通勤と学区で場所が先に決まるなら、その場所の相場で何㎡買えるかが答えです。マンションと戸建ての広さの違いは、別の記事で値段と並べて比べています
出典(確認日:2026年10月17日)
- 国土交通省 住生活基本計画(全国計画)令和3年3月19日閣議決定(別紙3・別紙4)
- 国土交通省 新たな「住生活基本計画(全国計画)」を閣議決定(2026年3月27日)・計画本文・一般観測指標
- 総務省統計局 令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果の概要
- 不動産経済研究所 首都圏 新築分譲マンション市場動向 2025年・全国 2025年
- Yahoo!知恵袋の質問(2018年4月)・同(2025年5月)
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