同じ高崎市でも、起きている事故の型が違う
ここが一覧表だけ見ていると分からないところです。件数の内訳を並べると、交差点ごとに型が変わります。
| 交差点 | 追突 | 出会い頭 | 右折直進 | 横断中の人 |
|---|---|---|---|---|
| 聖石橋 | 5件 | 0件 | 4件 | 0件 |
| 上中居町北 | 4件 | 1件 | 2件 | 2件 |
| 飯塚町 | 2件 | 5件 | 0件 | 1件 |
| 問屋町入口 | 4件 | 1件 | 2件 | 0件 |
聖石橋・上中居町北・問屋町入口は追突が最多で、協会は要因を「信号待ちで停止している車への追突」と書いています。ところが飯塚町だけは出会い頭が5件で最多で、要因も違います。協会の記述は「信号無視の出会い頭の交通事故が多く、赤信号を見落として交差点内に進行し、交通事故が発生しています」です。
飯塚町交差点は、従道路の幅員が狭く、右折禁止の規制がかかっています。同じ市内の同じ四差路でも、気をつける相手が「前の車」なのか「横から来る車」なのかが変わるということです。
県内の事故の73%は交差点で起きている
群馬県全体の数字も、同じマップに載っています。
| 区分 | 全体 | うち交差点 |
|---|---|---|
| 交通事故件数 | 9,095件 | 6,643件 |
| 死傷者数 | 11,253人 | 8,132人 |
件数で73.0%、死傷者で72.3%が交差点です。ワースト1の11件は、県全体の6,643件から見ればごく一部にすぎません。「ここだけ危ない」のではなく、交差点というつくりそのものが危ないという読み方のほうが実態に近いと私は見ています。
去年の1位は、線を引き直したら一覧から消えた
このマップでいちばん救いのある部分が、地元警察の取り組みの欄です。群馬県のページにはこう書かれています。
元総社町南交差点(令和6年1位、令和5年1位) 右折時等の交通事故が多発していましたが、路面標示・区画線等の塗り直しを実施し、令和7年中の交通事故は減少しました。
2年続けて県内1位だった交差点が、路面標示と区画線の塗り直しで減り、今年のワースト5から名前が消えています。さらに令和8年2月末には信号機のサイクルも見直されたと書かれています。
裏を返すと、今年のワースト5も来年は入れ替わる可能性があるということです。このマップは2007年版から毎年公開されていて、群馬県のページからは過去のデータもたどれます。引っ越し先や職場の近くの交差点を調べるときは、1年だけでなく複数年を見てください。
4か所とも近くに小学校がある
マップは各交差点に「交差点付近の小学校」を載せています。徒歩時間の最も短い小学校が表示される仕組みです。高崎市の4か所は次のとおりでした。
- 聖石橋交差点…高崎市立片岡小学校
- 上中居町北交差点…高崎市立城東小学校
- 飯塚町交差点…高崎市立西小学校
- 問屋町入口交差点…高崎市立浜尻小学校
上中居町北交差点では、横断中の人が巻き込まれた事故が2件起きています。交差点の事故件数は、車を運転する人だけの話ではありません。住む場所を選ぶときに学区を調べるなら、同じ地図の上でこの一覧も見ておくと、朝の通学路の見え方が変わります。
生活・仕事にどう効くか
- 通勤の運転:ワースト5の5か所とも、朝夕の通勤時間帯に渋滞し、自転車と歩行者も多い四差路。事故類型の1位は追突。
- 通学路:5か所ともマップに「交差点付近の小学校」が載っている。片岡・城東・西・浜尻の4小学校が高崎市内。
- 対策の効き方:令和5年・6年と2年続けて県内1位だった元総社町南交差点は、路面標示と区画線の塗り直しで令和7年中の事故が減り、今年のワースト5から消えた。
結局どうすればよいか
- 自分の通勤路がワースト5に入っていないかを、交差点名で確かめる
- 入っていれば、その交差点でいちばん多い事故類型(追突か、出会い頭か)を見て備える
- 子どもの通学路が該当する交差点を通るなら、横断のしかたを一度いっしょに歩いて確かめる
公式出典
- 日本損害保険協会 全国交通事故多発交差点マップ(2025年版)群馬県(2026年9月16日発表)
- 日本損害保険協会 ニュースリリース「【最新】全国交通事故多発交差点マップ 2025年版を公開」(2026年9月16日発表)
更新履歴
- 2026年9月22日 初版を公開
※本記事は2026年9月22日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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