🗨️「静岡県のカメムシ警報って何? どれくらい多いの?」
静岡県病害虫防除所が10月1日に出した「病害虫発生予察警報」です。対象はかんきつと柿・キウイフルーツなどの果樹を吸う果樹カメムシ類3種で、地域は県内全域、時期は10月。9月1〜20日に県内4か所の予察灯にかかった数は平均19,512頭で、平年の20.3倍でした。県内の警報は1998年以来28年ぶりです。
[暮らし] この記事の要点
2026年10月1日 発表
- 静岡県内でみかん・柿・キウイフルーツなどを育てる農家
- 庭や家庭菜園で果樹を育てている人
| 調べたもの(9月) | 2026年 | 平年 | 平年比 |
|---|---|---|---|
| 予察灯 4か所の誘殺数(9/1〜20合計の平均) | 19,512頭 | 960頭 | 20.3倍 |
| フェロモントラップ 6か所(同) | 269頭 | 107頭 | 2.5倍 |
| ヒノキの実への寄生数(10結果枝あたり) | 37.5頭 | 6.1頭 | 6.1倍 |
出典:静岡県病害虫防除所「令和8年度病害虫発生予察警報第1号」(2026年10月1日)。
注意報から1か月で警報へ
静岡県は8月26日に、同じ果樹カメムシ類で「注意報第3号」を出していました。それでも9月中旬からさらに増えたため、1段上の警報に切り替えています。静岡放送によると、県内で病害虫の警報が出るのは1998年のカンキツかいよう病以来28年ぶりで、果樹カメムシ類での警報は県内で初めて、今年度の全国でも初めてです。
予察灯の数字は、カメムシが異常に多かった2024年(令和6年)も上回っています。ヒノキの実への寄生数37.5頭は、9月としては1996年以降でいちばん多い数字です。
山のヒノキから畑へ降りてくる
このカメムシは、山林のヒノキの実を吸って増えます。県の基準では、実1個あたりの吸った跡が20に近づくと、エサを探して果樹園へ移ってきます。9月上中旬の時点で、調べた20地点のうち6割がすでに20を超えていました。西部と中部が多く、西部を中心に9月上旬から畑への飛来が見つかり、9月中旬からは西部・中部で大量に飛んできています。
名古屋地方気象台の1か月予報では気温が平年より高く、カメムシが動きやすい条件が続きます。飛来は例年10月末ごろまで続くとされています。
狙われる果物
対象はかんきつ(みかんなど)と、柿・キウイフルーツなどの落葉果樹です。吸われた果実は色が変わったり、表面がへこんだりします。中山間地のヒノキ・スギ林に近い畑や、台風・暴風雨のあとの畑では急に増えることがあると、県は注意を促しています。
県が呼びかけている防除
カメムシは集合フェロモンを出して仲間を呼びます。県は、畑で少しでも見つけたら、大量に呼び寄せる前にすぐ薬剤で防除すること、近くの畑で大量飛来が出たら予防的に散布すること、移動範囲が広いので地域で一斉に防除することを挙げています。飛来の予測日などは、病害虫防除所のホームページの「害虫誘殺グラフ」で随時更新されています。
生活・仕事にどう効くか
- 収穫前の果実:カメムシに吸われた果実は変色したり、へこんだりします。静岡県は、みかんや柿で吸汁された跡が残る被害を写真つきで示しています。
- 防除のタイミング:県は、畑で少数でも見つけたら、集合フェロモンで仲間を呼ぶ前にすぐ薬剤で防除するよう呼びかけています。
結局どうすればよいか
- 果樹の見回りを10月中はこまめに行い、少数でも見つけたらすぐ防除する
- 周りの畑で大量に飛んできたら、自分の畑にも来る前に予防の散布を考える
- 薬剤は収穫前日数を確かめて選び、迷ったら病害虫防除所(0538-36-1543)に聞く
公式出典
- 静岡県病害虫防除所「令和8年度病害虫発生予察警報第1号(果樹カメムシ類)」PDF(2026年10月1日発表)
- 静岡県「注意報・警報」一覧(2026年10月1日発表)
- 静岡放送(SBS)「果樹カメムシ類 平年の約20倍…28年ぶり警報」(Yahoo!ニュース)(2026年10月1日発表)
更新履歴
- 2026年10月1日 初版を公開
※本記事は2026年10月1日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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