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山村留学 費用/方式で月額が7倍ちがう

🗨️「子どもを山村留学させたいのですが、月にいくらかかるのでしょうか」

山村留学の費用は、方式で大きく変わります。保護者と一緒に移る家族留学は住宅費の月1万円台から、寮は月3万〜7.5万円、里親に預ける形は月4万円前後です。種子島の西之表市では、里親に払う月8万円のうち半分の4万円を市が出しています。

[暮らし] この記事の要点

発表日・更新日

2026年10月11日 発表

影響を受ける人
  • 子どもを1年間、山村や離島の学校に通わせたい家庭
  • 夏休み・冬休みの短期の山村留学を探している家庭
  • 来年4月からの留学を考えていて、申込み時期を知りたい人
目次

方式で月額が7倍ちがう

「山村留学は子どもを里親に預けるから、仕送りのように高くつく」と思われがちです。ところが自治体の募集要項を並べると、いちばん安いのは里親ではなく家族留学で、いちばん高いのは寮でした。

下の表は、各自治体の要項と県の一覧に書かれた月額です。年額は月額を12倍した目安で、給食費・教材費などは別にかかります。

自治体・学校方式月額年額の目安
高知県馬路村・魚梁瀬小中家族(保護者と同居)住宅費 約1万〜1.5万円約12万〜18万円
高知県いの町・本川中寮3万円36万円
高知県香美市・大栃中寄宿舎寄宿舎費3.5万円(給食費・学級費など別)42万円
鹿児島県西之表市(種子島)里親4万円(委託料8万円のうち親の分)48万円
佐賀市・北山東部小里親4万円+年6万円(保険・運営費)54万円
高知県大川村・大川小中留学センター5万円60万円
新潟県十日町市・藤倉ハウス寮7.5万円+学校諸費 約1.2万円(小学生)、入寮金3万円約107万円

家族留学の住宅費と十日町市の寮では、月の支払いが7倍ほど離れています。十日町市の7.5万円は食事と光熱費を含む額で、学校諸費は中学生だと約1.5万円になります。長野県は県内の目安として、入園金10万〜15万円、月5万〜9万円を示しています。

水を張った田んぼの向こうに集落と山が見える風景
高知県の一覧に並ぶ学校は、在籍が1人〜20人(イメージ・Photo: Pexels)

子どもにかかるお金を通しで見るなら

給食費は子育ての費用のごく一部です。市町ごとの差を調べ始めた人ほど、助成金や学費の全体像が先に要ります。

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給食費や医療費のような自治体の助成は、調べる場所がばらばらで全体像がつかめません。助成金・保険・進学費用をまとめて1冊で見渡せるので、市町ごとの差を調べる前の下地になります。

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里親の委託料は月8万円

里親に預ける形で、親の払う額が4万円前後にそろっているのには理由があります。種子島の西之表市の実施要綱は、里親への委託料を「実親が4万円、市が補助金として4万円」と定めています。里親が受け取るのは月8万円で、その半分を市が出しています。

同じ要綱には細かい決まりもあります。1か月に預けた日数が16日に届かない月は、親の分が「日数×1,300円」になります。給食費は委託料と別に親が払い、夏休みなどに里親の家に残る日は昼食代が1日300円です。

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読者

里親型なら、どこの町でも半分は町が出してくれるんですか?

おかあさん

そこは町しだいです。要綱に補助の額まで書いてあるかを、申込みの前に見てください。

西之表市は、保護者と一緒に移る親子留学にも、児童1人あたり月5万円の補助金を出すと市のページに書いています。家賃のかかる家族留学でも、町の補助しだいで里親型より安くなることがあります。

私は、山村留学の費用を比べるときは「月額」より先に「町がいくら出しているか」を見るべきだと考えています。同じ4万円でも、町が半分持っている4万円と、運営費まで親が持つ4万円では中身が違うからです。

住民票は移すのが前提

「留学」という名前から、住民票は今の家に置いたまま通えると考える人もいます。ところが、見た要項はどれも転入を前提にしていました。

  • 西之表市:留学生は「本市の住民基本台帳に住民登録をする」(実施要綱)
  • 佐賀市・北山東部小:「春季休業中(3月中)に里親宅へ転入手続きおよび転学手続き」
  • 長野県:1月ごろに受け入れが決まり、2月以降に「転校、住民票の異動等」

つまり山村留学は、住所を残したまま別の学校に通う区域外就学ではなく、ふつうの転校と同じ手続きになります。住民票を動かさずに通う仕組みとの違いは学区外の小学校に通わせたい|指定校変更と区域外就学の違いと申請の順番にまとめました。

来年度の募集はもう始まっている

山村留学の申込みは、入学や進級の半年前に動きます。長野県の山村留学の案内は、前の年度に説明会、12月ごろまでに体験留学と書類審査・面接、1月ごろに受け入れ決定という流れを示しています。

  • 西之表市:令和9年度の留学生は8月1日〜9月30日に募集(締め切り済み)
  • 高知県大川村:令和9年度生は9月に募集開始予定(体験留学と面接のうえ決定)
  • 高知県東洋町:10月に募集開始予定
  • 高知県香美市・大栃中:11月に書類審査、12月に面接選考
  • 高知県いの町・本川中:令和8年12月11日まで

1年間の留学を来春から考えているなら、10月のいまが申込みの時期の真ん中です。いきなり1年が不安なら、短期の山村留学もあります。長野県は2泊3日〜1週間で1万数千円〜7万円を目安とし、冬休みのキャンプは10月ごろ、春休みは1月ごろから募集が始まると書いています。

よくある質問

Q. 小学1年生から行けますか。
A. 長野県は「一般的には小学校3年生から」受け入れる場合が多いとしつつ、1〜2年生を受け入れる例もあると書いています。西之表市は里親留学が小2から、親子留学は小1からです。十日町市の藤倉ハウスは小5〜中3です。

Q. 中学生でも行けますか。
A. 行けます。高知県のいの町・本川中は寮、香美市・大栃中は寄宿舎で、どちらも中学校の受け入れです。

Q. 受け入れる小さな学校は、そのうちなくならないのですか。
A. 受け入れ先は子どもの少ない学校が中心で、高知県大川村の大川小中学校では後期課程13人のうち9人が留学生です。1学年1クラスの学校が統合される基準は1学年1クラスの小学校は将来なくなる?で書きました。

Q. 月額のほかに何がかかりますか。
A. 給食費・教材費・PTA会費などの学校の費用は、どの要項でも月額とは別です。長野県の目安では入園金10万〜15万円もかかります。行き帰りの交通費も親の負担です。

生活・仕事にどう効くか

  • 家族留学:保護者も一緒に移る。高知県馬路村は住宅費として月約1万〜1.5万円、西之表市は児童1人あたり月5万円の補助金を出している
  • 寮・センター:高知県いの町の寮は月3万円、新潟県十日町市の藤倉ハウスは月7.5万円に入寮金3万円と学校諸費が別
  • 里親:佐賀市の北山東部小は月4万円と年6万円、西之表市は実親4万円と市の補助4万円で委託料8万円

結局どうすればよいか

  • 行きたい県の山村留学の一覧を開き、方式(家族・寮・里親)と月額を書き出す
  • 給食費・教材費・入園金など、月額の外にかかる費用を募集要項で確かめる
  • 令和9年度の申込み期間を確かめる。早い町は9月で締め切っている

公式出典

更新履歴

  • 2026年10月11日 初版を公開(各自治体の募集要項・県の一覧で確認)

※本記事は2026年10月11日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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