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いわき 冠水 鹿島町のアンダーパスで60代女性が死亡 レベル4の大雨危険警報が出たのは、通報の24分あとでした

目次

「レベル4で閉める」と国が決めた6か所は、全部が国道です

国土交通省は9月4日、大雨のときに冠水を待たずに通行止めにする事前通行規制を、全国6か所のアンダーパスで始めました。8月の千葉市の事故を受けた措置で、引き金のひとつが「レベル4の大雨危険警報」です。

場所路線
北海道釧路市国道44号
山形県酒田市国道7号
山形県鶴岡市国道112号
新潟市国道7号
鳥取県米子市国道9号
高知県須崎市国道56号

6か所とも国が直接管理する国道です。福島県は1か所も入っていません。そして米田アンダーボックスは、県が出している一覧でも管理者の欄が「いわき市」、路線名は「市道沼田・馬場線」と書かれています。国の事前通行規制の網は、そもそも掛かっていない側の道でした。

いわき市が数えている冠水注意箇所は140か所、県のリストにも21か所あります

いわき市は2023年7月に「道路冠水注意箇所マップ」を公表しています。全域図に振られた番号を数えると、1番から140番まで欠番なく並んでいます。地区ごとに12枚のPDFに分かれていて、鹿島町は「小名浜・鹿島」の1枚に入ります。

いわき民報によれば、市は今回のアンダーパスを含めた危険箇所を、このマップで公表していました。

これとは別に、福島県も「冠水危険箇所」を公表しています。定義は「アンダー構造にて鉄道等と立体交差する箇所の内、冠水の恐れのある箇所」で、県内121か所。うちいわき市分は21か所です(令和8年8月時点)。

いわき市の冠水危険箇所21か所
県が管理者3か所(赤井ガード/番所下ガード/大島ガード)
いわき市が管理者18か所(米田アンダーボックスはこちら。番号8-22)

米田アンダーボックスは、県の一覧の6番目、番号8-22として名前も住所も載っていました。載っていなかったから起きたのではありません。載っていて、ポンプもあって、点検も済んでいて、それでも起きています。

i いわき市のマップは2023年7月5日作成、福島県の一覧は令和8年8月時点のものです。数はどちらもそのときの値で、更新されることがあります。

市のマップには、こう書き添えてあります。「降雨状況によっては「道路冠水注意箇所マップ」で示した注意箇所以外でも、道路が冠水する恐れがありますので、冠水している道路は避け、安全な道路への迂回をお願いします。」140という数は、危ない場所の全部ではなく、これまでに分かっている場所の数です。

冠水した道路を、車体の下半分まで水に浸かりながら車が走っている
手前から見ると走れそうに見えるのが、地下道のいちばん危ないところです(写真はイメージで、本文の現場ではありません)(写真: Pexels)

この住所は浸水しやすい場所ですか?

住所を入れるだけ。ハザードマップの指定(浸水・土砂・津波)と地盤の強さが5秒で出ます。会員登録も電話番号も要りません。

大雨の朝、地下道の手前で決められること

冠水した道になぜ車が入ってしまうのか。3年前のYahoo!知恵袋で同じことを聞かれた人が、一文で答えています。

走れると思っていたから。

Yahoo!知恵袋(2023年7月9日のベストアンサー)

手前から見て「これくらいなら」と判断できてしまうのが、アンダーパスのいちばん危ないところです。いちばん深いのは真ん中で、そこは手前からは見えません。

いわき市は事故の3日前、9月4日16時に「9月7日(月)は大雨のおそれ この週末に備えを」という呼びかけを出しています。備えとして挙げられていたのは、家のまわりの点検、買い物、避難場所の確認、持参品の準備の4つ。道路と車の話は、この4つのどこにも入っていませんでした。水害の備えは家の話になりがちで、通勤の話にはなりにくい、ということだと思います。

いわき市は今回、アンダーパスの再点検と、危険箇所の事前通行規制の検討を進める考えを示しました。ただ、それが決まるまでのあいだも大雨は降ります。レベル3の大雨警報が出た時点で地下道を通らない道に替えておくほうが、レベル4を待つより2時間36分早く動けます(5時35分と8時11分の差)。

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生活・仕事にどう効くか

  • 大雨の朝の通勤:通報の直前、7時40分の観測で、最寄りの小名浜アメダス(現場から約5.6km)の1時間雨量は27.5ミリ。「非常に激しい雨」の目安である50ミリには届いていない
  • 警報を待っていた場合:いわき市にレベル4の大雨危険警報が出たのは8時11分。国が9月4日に始めた「レベル4で道路を閉める」仕組みと同じ引き金では、この24分間に間に合わない
  • 自分の街で同じ場所を探すとき:いわき市の道路冠水注意箇所マップに載っている地点は140か所。福島県の冠水危険箇所のうちいわき市分は21か所で、そのうち18か所は市が管理者になっている

結局どうすればよいか

  • 水がたまっている地下道には入らない。手前から水深は読めないので、引き返す判断は入口の前で済ませる
  • 自分の通勤路にアンダーパスがあるなら、いわき市の「道路冠水注意箇所マップ」で番号が付いているか平常時に見ておく
  • レベル4の大雨危険警報を待たない。レベル3の大雨警報が出た時点で、地下道を通らない経路に切り替える
  • 車が水に入って止まったら、ドアが開かなくなる前に窓から出る。フロントガラスは合わせガラスで割れないので、狙うのは横の窓

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公式出典

更新履歴

  • 2026年9月7日 初版を公開

※本記事は2026年9月7日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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