🗨️「フランスのデモで、何が燃えた?」
中部の都市リモージュの市庁舎です。10月17日、物価高対策と教育の改善を求めるデモがフランス全土であり、内相の発表で55万人が参加しました。リモージュでは一部が暴徒化して市庁舎に火をつけ、シンボルの鐘楼と屋根の大部分が焼け落ちました。中にいた職員や警察官は避難していて、市庁舎でのけが人はいなかったと報じられています。
[国際] この記事の要点
2026年10月18日 発表
- これからフランスへ旅行・出張する人
焼けたのは、パリ市庁舎をお手本に建てられた140年余り前の建物です。日本のXでも「歴史的建造物」「人類の宝」「燃やされた」といった語がトレンドに入り、ルーブル美術館などを心配する投稿もありました。
55万人のデモで1,200人を拘束
抗議運動は9月、高校生らが学校を封鎖したことから始まりました。物価高への対策と教育環境の改善を求めていて、17日はこの運動が始まってから最大の規模になりました。数字は発表した側によって違うので、出どころごとに並べます。
| 項目 | 数字 | 発表・報道 |
|---|---|---|
| 全国の参加者 | 55万人 | ヌニェス内相(共同通信) |
| 全国の参加者 | 約80万人 | 労働組合(ANN) |
| パリの参加者 | 11万人 | 共同通信 |
| 拘束された人 | 約1,200人 | ルコルニュ首相(共同通信) |
| けがをした警察官・憲兵 | 約150人 | ANN |
パリのレピュブリック(共和国)広場では、覆面の集団が警官隊に石を投げ、警察は催涙弾と放水車で応じました。各地で商店の襲撃や略奪、車への放火も起きています。
リモージュで火が回った時刻
リモージュはフランス中部の町で、磁器の「リモージュ焼」で知られます。デモは初めは穏やかでしたが、夕方に一部が暴徒化しました。現地の公共放送フランス3(France 3)などが伝えた経過は次のとおりです(時刻は現地時間。日本時間は7時間足す)。
| 時刻 | 起きたこと |
|---|---|
| 17時45分ごろ | 窓を割って入り、1階に火をつける(Orange) |
| 18時すぎ | 消防が到着 |
| 19時ごろ | 炎が屋根に達する |
| 19時40分 | 屋根の大半が燃え、右側の切妻を失う |
| 20時30分ごろ | 燃えていた鐘楼が崩れ落ちる |
19時40分の時点で、消防は建物の中央部分への延焼を防いでいました。それでも20時30分ごろには中央の鐘楼が崩れ落ち、知事は建物について「大部分が失われた」と述べています(Orange)。テレビ朝日系(ANN)によると、強い風で火の回りが速く、中にいた職員と警察官は全員避難して、市庁舎でのけが人はいませんでした。
リモージュのデモには何人いたの?
ANNは約5,000人と伝えていますが、フランス3によると県は「数百人」とだけ推計していて、正確な数は出していません。ここも発表元で数字が違います。
鐘楼が崩れる瞬間は、フランスのニュース局BFMTV(ビーエフエムテレビ)が投稿しています。
Le beffroi de la mairie de Limoges, en flammes, s'est effondré pic.twitter.com/tu9UBPS7iI
— BFM (@BFMTV) 2026年10月17日
旅行カバンに足しておくもの
防災セットを丸ごと持って行く話ではありません。宿には水も食料も寝具もあるので、足りなくなるのは電源と灯りと薬です。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。
汗で失われるのは水分と塩分の両方です。水だけ飲み続けると体内の塩分が薄まってかえって具合が悪くなります。停電で冷蔵が使えない前提でも常温で置いておけます。
車中泊のエコノミークラス症候群対策として、厚生労働省や日本循環器学会が弾性ストッキングの使用を挙げています。歩く・水を飲むことが基本で、これはその補助です。
※ 本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。紹介している商品は、記事の内容に関連するものを編集方針にもとづいて選んでいます。Amazonのアソシエイトとして、おかあさんのおうちは適格販売により収入を得ています。
焼けた市庁舎の歴史

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 建設 | 1876〜1883年(1883年7月14日に落成) |
| 設計 | シャルル=アルフレッド・ルクレール |
| 様式 | ルネサンス様式とルイ13世様式(パリ市庁舎がお手本) |
| 文化財 | 1975年に国の歴史的記念物(モニュマン・イストリック)に登録 |
| 広場の噴水 | 1892〜1893年に造られた磁器と青銅、花こう岩の噴水 |
出典:ウィキペディアのフランス語版「リモージュ市庁舎」の項目。建物は古代ローマの広場の跡に建てられ、正面には町の紋章の入った時計と、陶器のメダイヨン(円形の飾り)があります。フランス3は、町の中心部の被害額が数千万ユーロにのぼる可能性があると伝えています。
大統領と首相の発言
マクロン大統領はSNSで「私たちの共和国に、暴力の居場所はない」と破壊行為を非難しました(ANN)。ルコルニュ首相は17日深夜にパリの警官隊を訪ね、「恐ろしい水準の暴力だ」と述べ、放火や略奪には暴力的な極左集団が関わっているとの見方を示しています(共同通信)。リモージュの野党会派も「民衆の怒りが、私たちの共有財産の破壊に変わることがあってはならない」と行為を非難しました(フランス3)。
結局どうすればよいか
- デモの現場や集会の場所には近づかず、見物や撮影もしない
- 出発前に外務省の海外安全ホームページでフランスの最新情報を確認する
- 渡航するなら外務省の「たびレジ」に登録し、現地の注意情報をメールで受け取る
公式出典
更新履歴
- 2026年10月18日 初版を公開
※本記事は2026年10月18日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。













コメント