🗨️「三浦市の雨、記録的だったんですか?」
はい。アメダス三浦の24時間降水量は21日18時10分までで308.0ミリになり、1976年の統計開始以来でいちばん多くなりました。これまでの1位は1981年10月23日の262ミリです。20時14分時点の停電は市内2410軒で、神奈川県全体3540軒の7割近くが三浦市に集まっています。
[災害] この記事の要点
2026年9月21日 発表
- 三浦市・横須賀市で停電している家庭
- 三浦半島の低い土地や急な斜面のそばに住んでいる人
- 22日の朝に車で出かける予定の人
308.0ミリは、1981年の記録を46ミリ上回りました
気象庁のアメダス三浦(三浦市)で、21日18時10分までの24時間降水量が308.0ミリになりました。この地点で24時間降水量の統計を取り始めたのは1976年なので、50年でいちばん多い量です。
| いつ | 24時間降水量 |
|---|---|
| 2026年9月21日 18時10分まで | 308.0ミリ |
| これまでの1位 1981年10月23日 | 262ミリ |
| これまでの9月の1位 1990年9月30日 | 208ミリ |
9月に限れば、これまでの1位は208ミリでした。9月の記録を100ミリ動かした雨です。
24時間降水量は「その時刻までの24時間」で数えるので、時刻によって値が動きます。20時20分時点では279.0ミリまで下がっていて、ピークは夕方でした。
停電が長引いたときに手元に要るもの
暴風域の中では、電力会社は巡視にすら出られません。復旧を待つ側が数日ぶんの電気と情報を自分で持つ、という前提で選んでいます。
停電下で扇風機とスマホを動かせるかどうかが、夏の避難生活の体感を大きく変えます。大型より、避難所や車まで持ち運べる重さのほうが実際に使えます。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
手回しは常用の充電手段にはなりません。電源が尽きたあとに情報を得る最後の一手として、そしてスマホの電池を情報収集で使い切らないための道具として持ちます。
停電時は懐中電灯より、部屋全体を照らせるランタンの方が使えます。電池でも充電でも点くものだと、どちらが尽きても止まりません。
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叩きつける雨ではなく、6時間止まらない雨でした
この日の三浦の最大1時間雨量は13時23分までの43.0ミリです。三浦の1時間雨量の記録は2017年9月28日の87.0ミリなので、強さでは記録の半分でした。
1時間ごとに並べると、形がはっきり出ます。
| 時間帯 | 降水量 |
|---|---|
| 1時〜11時 | 合計42.0ミリ(1時間あたり1〜9ミリ) |
| 12時〜17時 | 29.0・40.5・26.5・32.0・26.0・31.5ミリ=合計185.5ミリ |
| 18時〜20時 | 10.5・1.5・1.0ミリ |
昼すぎから夕方までの6時間だけで185.5ミリ。1時間あたりは30ミリ前後ですが、それが6時間続いたことが記録の中身です。

下水道や側溝は「1時間◯ミリ」を前提に造られています。想定を少し超える雨でも、短時間なら排水が追いつきます。追いつかなくなるのは同じ強さが続いたときで、3時間目と6時間目では、同じ30ミリでも地面の状態がまったく違います。
神奈川の停電3540軒のうち、2410軒が三浦市です
東京電力パワーグリッドの停電情報では、21日20時14分時点で神奈川県内の停電は3540軒。内訳は次の3市だけです。
| 市 | 停電軒数 |
|---|---|
| 三浦市 | 2410軒 |
| 横須賀市 | 1120軒 |
| 秦野市 | 10軒 |
県内の停電の68%が三浦市に集まっています。三浦市と横須賀市を足すと3530軒で、県全体のほぼ全部です。雨の量がいちばん多かった場所と、電気が止まっている場所が重なっています。
横浜は「9月の記録」だけを更新しました
同じ神奈川でも、記録の更新のしかたが違います。
| 地点 | 21日の最大 | これまでの1位 |
|---|---|---|
| 三浦 | 308.0ミリ | 262ミリ(1981年)→ 更新 |
| 横浜 | 297.0ミリ | 310.0ミリ(2014年)→ 届かず |
| 辻堂 | 219.0ミリ | 240ミリ(2004年)→ 届かず |
横浜と辻堂は9月としては最多ですが、通年の記録は10月に降った雨のほうが多いままです。三浦だけが通年の記録を超えました。
三浦半島は南へ行くほど海に近く、逃げ場の少ない斜面が住宅のすぐ裏に来ます。記録が動いた地点の周りでは、雨がやんだあとの数時間が土砂災害のいちばん危ない時間帯です。
生活・仕事にどう効くか
- 停電:神奈川県内で停電しているのは三浦市・横須賀市・秦野市の3市だけです。雨のピークが過ぎても復旧作業は現場に行けるようになってからなので、雨がやんだ時刻と電気が戻る時刻はそろいません。
- 土の中の水:50年で最も多い量が半日で入っているので、雨がやんでも斜面の水はすぐには抜けません。土砂災害の危険度は雨のピークより遅れて上がります。
- あすの朝:三浦半島は海沿いの道が多く、崩れると迂回が長くなります。朝に動く予定があるなら、出る前に通行止めを確かめる形になります。
結局どうすればよいか
- 停電している家では、ブレーカーを落としてから復旧を待つ(通電したときの火災を防ぐため)
- 斜面のそば・擁壁のそばでは、雨がやんでも数時間は近づかない
- 自分の住所が土砂災害警戒区域に入っているかを地図で確かめる
公式出典
- 気象庁 アメダス(三浦)実況・時系列(2026年9月21日発表)
- 気象庁 最新の気象データ「24時間降水量」全国一覧(観測史上1位更新の有無を含む)(2026年9月21日発表)
- 東京電力パワーグリッド 停電情報(神奈川県)(2026年9月21日発表)
更新履歴
- 2026年9月21日 初版を公開(21日20時20分時点の観測値と、20時14分時点の停電軒数で作成)
※本記事は2026年9月21日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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