🗨️「高速道路の落下物にぶつかったら、誰が直してくれるの?」
落とし主が分かれば、その人に請求します。ところが落とし主はほとんど特定できません。NEXCO西日本が平成28年度の管内で回収した落下物は約127,000件、1日あたり約350件。およそ4分に1件のペースです。走っている車から落ちた物を、誰が落としたかまで突き止められる場面はまれで、結果として自分の車両保険で直すことになります。
[交通] この記事の要点
2026年9月12日 発表
- 連休に高速道路を走る人
- 荷物を積んで移動する人
- 車両保険の内容を確認していない人
4分に1件、という頻度です
NEXCO西日本が公表した資料に、管内で回収した落下物の件数が載っています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 年間の回収件数(平成28年度・NEXCO西日本管内) | 約127,000件 |
| 1日あたり | 約350件 |
| 頻度に直すと | 約4分に1件 |
しかもこれは拾い上げた数です。誰にも通報されないまま後続車に踏まれて砕けたものは、この数に入っていません。
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
災害時に多いつまずきが「ケーブルが見つからない・端子が合わない」です。本体にケーブルが付いている型だとそこで止まりません。20000mAhでスマホ数回分。
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何が落ちているのか
同じ資料の種類別の割合です。
| 順位 | 種類 | 割合 |
|---|---|---|
| 1 | プラスチック・ビニール・布類(毛布、シートなど) | 33% |
| 2 | 自動車部品類(タイヤ、付属品など) | 11% |
| 3 | 木材類(角材、ベニヤ板など) | 9% |
1位が積み荷そのものではなく、荷物を覆っていたシートや毛布だというのが、この表のいちばん大事なところだと思います。積んだ物ばかり気にして、かけた物の留め方が甘い。そこから落ちています。
拾っているのは人です
落下物を回収しているのは、交通管理隊の隊員です。24時間365日、巡回しています。
作業は2人1組。1人が旗を振って後続の車に注意を促し、その間にもう1人が落下物を拾います。時速100キロで車が流れている場所で、人が降りて拾っているということです。
だから通報する側にも守ってほしいことがあります。自分で拾おうとしないでください。停まること自体が危険で、実際に後続車にはねられる事故が起きています。
見つけたときの連絡先
- サービスエリア・パーキングエリアの非常電話(設置場所が分かるので位置が正確に伝わる)
- 料金所の係員
- 道路緊急ダイヤル #9910(24時間・通話料無料)
同乗者がいるなら、走りながらかけてもらうのがいちばん早い方法です。路線名、上りか下りか、直前に通った出口やキロポストを伝えると、到着が早くなります。
ぶつかった側が泣くことになりやすい
落下物にぶつかって車が傷んだ場合、本来は落とした人に賠償を求めます。道路交通法の第75条の10は、高速道路に入る前に貨物の積載状態を点検し、必要なら転落や飛散を防ぐ措置を取るよう運転者に義務づけています。落とすこと自体が、義務を果たしていない状態です。
ところが実務では、そこへたどり着けません。走っている車から落ちた物の持ち主を、あとから特定できる場面はごくわずかだからです。結果として、修理代は自分の車両保険から出すことになります。
私は、この話でいちばん実用的なのは「連休前に車両保険の免責金額を見ておく」ことだと考えています。5万円の免責が付いていれば、バンパーの交換程度だと自己負担のほうが大きくなることもあります。知らずに請求して等級だけ下がる、というのがいちばんもったいない終わり方です。
生活・仕事にどう効くか
- 1日約350件、4分に1件:NEXCO西日本管内の平成28年度で約127,000件。これは回収した数であり、通報されずに車に踏まれて散ったものは含まれない。
- いちばん多いのはプラスチック・ビニール・布類で33%:次いで自動車部品類11%、木材類9%。積み荷そのものより、荷物を覆っていたシートや、車から外れた部品が多い。
- 落とした側にも義務がある:道路交通法第75条の10は、高速道路へ入る前に貨物の積載状態を点検し、必要なら転落・飛散を防ぐ措置を講じるよう運転者に求めている。
結局どうすればよいか
- 落下物を見つけたら、拾おうとせず通報する。番号は道路緊急ダイヤル #9910
- 積んで走る前に、ロープとシートの留め方をもう一度見る
- 車両保険に入っているか、免責金額がいくらかを出発前に確認しておく
あわせて読む・調べる
くわしく知る(保存版の記事)
ほかに使える無料ツール
公式出典
- NEXCO西日本「高速道路上で発生した落下物回収状況と落下物防止に向けた取り組みとお願い」(2017年10月25日発表)
- ドラぷら(NEXCO東日本)「落下物はどのように回収しているの?」(2026年9月12日発表)
- e-Gov法令検索「道路交通法」(第75条の10)(2026年9月12日発表)
更新履歴
- 2026年9月12日 初版を公開。件数・割合はNEXCO西日本が平成29年10月25日に公表した平成28年度の数値。
※本記事は2026年9月12日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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