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心中 用語変更 国の専門委員会が「保護者の自殺を伴うこどもの虐待死」へ 同時に「心中以外の虐待死」も「こどもの虐待死」に変わりました

🗨️「「心中」っていう呼び方が変わったの? 何が変わるの?」

変わった呼び方は2つあります。報道されている「心中による虐待死」→「保護者の自殺を伴うこどもの虐待死」だけでなく、「心中以外の虐待死」→「こどもの虐待死」も同時に変わりました。第22次報告から適用されています。

[事件・事故] この記事の要点

発表日・更新日

2026年9月10日 発表

影響を受ける人
  • 自治体の児童福祉・母子保健の部署で、報告書や統計を扱う人
  • 子どもの安全に関する資料を読む保護者・支援者
  • 過去の報告書と最新の報告書を並べて数字を比べようとしている人
目次

変わった呼び方は1つではなく、2つある

報道の見出しになっているのは「心中」をやめる、という部分です。ただし第22次報告の凡例を開くと、呼称の変更は2組セットで書かれています。

第21次報告まで第22次報告から
心中による虐待死保護者の自殺を伴うこどもの虐待死
心中以外の虐待死こどもの虐待死

つまり「心中」が消えただけでなく、「心中以外」という言い方もなくなりました。これまで2つの区分は「心中かどうか」で対になっていましたが、これからは片方が「保護者の自殺を伴う」かどうかで分かれます。

報告書の原文はこう書いている

第21次報告の特集「心中事例とその背景について」の提言において、心中が虐待であることの理解をより一層深め、心中事例を防止していくためには、「心中」という名称の見直しについても慎重に検討を行う必要があるとされ、第22次報告より、「心中による虐待死」は「保護者の自殺を伴うこどもの虐待死」、「心中以外の虐待死」は「こどもの虐待死」にそれぞれ呼称を改めることとした。

こども家庭庁「こども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第22次報告)」1 凡例・検証方法等

変更のきっかけは、前年の第21次報告で組まれた特集の提言です。突然決まったのではなく、1年かけて持ち越された宿題だった、という順序になります。

呼称が変わるのは、今回が4回目

この区分は最初から今の形だったわけではありません。凡例には経緯もそのまま書かれています。

時期何が変わったか
第2次報告〜「心中以外」の事例と「心中」事例に区別して集計を始めた
第7次報告「心中以外」を「虐待死」と呼び替えた(「心中」は従来どおり)
第8次報告〜「心中」が虐待死でないと誤解されるおそれがあるため、「心中以外の虐待死」「心中による虐待死」に改めた
第21次報告説明文から「未遂」を削除し「(こどもは死亡し親は生存した事例を含む。)」に改めた
第22次報告「保護者の自殺を伴うこどもの虐待死」「こどもの虐待死」へ

第7次で「心中以外」だけを虐待死と呼んだところ、心中は虐待死ではないという誤解が生まれ、第8次で戻している。同じ論点を20年かけて詰め直してきた記録がここにあります。

数字を足すときに気をつけること

第22次報告の対象期間は令和6年4月から令和7年3月までの1年間です。この期間に発生、または表面化した事例は次のとおりでした。

区分第22次報告(1年間)第1次〜第22次の累計
こどもの虐待死46例(50人)1,083例(1,143人)
保護者の自殺を伴うこどもの虐待死19例(27人)488例(679人)
総数65例(77人)1,571例(1,822人)

ここが実務でいちばん引っかかる点です。凡例には「ここでいう『こどもの虐待死』には、『保護者の自殺を伴うこどもの虐待死』は含まれない」と明記されています。名前だけ見ると「こどもの虐待死」が総数のように読めますが、そうではありません。全体を言いたいときは、必ず2つを足す必要があります。

累計の1,822人という数字も、この2つの合計です。第1次報告の対象期間は平成15年7月からの半年間、第5次報告は1年3か月間と、期間が他の回と違う点も注記されています。年ごとの増減を語るときは、この期間の違いも見る必要があります。

「心中」事例が検証の対象になっている理由

専門委員会は、保護者が生存してこどもだけが亡くなった事例も、この区分に含めて分析・検証の対象にしています。凡例の説明は「保護者がこどもを殺害するという態様に照らせば、虐待による死亡であることから」というものです。

第21次報告で説明文から「未遂」という語が削られたのも同じ流れにあります。保護者側から見れば未遂でも、こどもが亡くなっている事実は変わらない——という整理です。今回の呼称変更は、その延長線上にあると読めます。

資料を扱う人がすぐやること

自治体の資料、研修のスライド、支援団体の説明文で「心中」「心中以外」という区分を使っている箇所は、第22次報告の呼称に合わせて直すことになります。過去の報告書を引用する場合は、第何次報告の呼称かを添えておくと、あとで数字を突き合わせるときに混乱しません。

報告書は概要版・全体版のほか、章ごとに分割されたPDFがこども家庭庁のサイトで公開されています。呼称の定義は「1 凡例・検証方法等」、人数の内訳は「4 個別調査票による死亡事例の調査結果」に載っています。

生活・仕事にどう効くか

  • 呼び方:「心中による虐待死」→「保護者の自殺を伴うこどもの虐待死」、「心中以外の虐待死」→「こどもの虐待死」。片方だけでなく両方が変わった。
  • 統計の読み方:新しい「こどもの虐待死」には「保護者の自殺を伴うこどもの虐待死」は含まれない。総数を出すには2つを足す必要がある。
  • 変更の回数:この区分の呼称が変わるのは、第7次・第8次・第21次に続いて第22次で4回目にあたる。

結局どうすればよいか

  • 過去の報告書と比べるときは、第何次報告の呼称かを先に確認する
  • 「こどもの虐待死」という数字を引用するときは、保護者の自殺を伴う事例が含まれていないことを明記する
  • 自治体の資料や社内の文書で「心中」を使っている箇所は、第22次報告の呼称に合わせて直す

公式出典

更新履歴

  • 2026年9月10日 初版を公開

※本記事は2026年9月10日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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