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四日市 冠水 場所 国土交通省が挙げている市内13か所 うち11か所は線路や国道の下をくぐる道です

冠水した街路と通行止めの標識
冠水した街路と通行止めの標識(写真: Pexels)

四日市で冠水しやすい場所はどこか。 国土交通省が「道路冠水注意箇所」として挙げているのは、四日市市内で13か所です。そのうち 11か所はアンダーパス、つまり線路や国道の下をくぐる形の道です。

そして9月8日17時50分までの24時間雨量は、四日市で181.5ミリ。桑名127.0ミリ、亀山115.0ミリを上回って、この時点の三重県内では最多です。いま県内でいちばん降っているのが四日市市になります。

ただ、13か所という数は県内で多いほうではありません。松阪市27か所、津市22か所があって、四日市は県内8番目です。

そして三重県内で先に動いたのは、四日市市ではありませんでした。注意箇所が22か所と県内2位の津市が、16時すぎまでに一部地区の5,057世帯・8,802人へ避難指示(警戒レベル4)を出しています。 雨がいちばん落ちている市と、注意箇所が多い市と、実際に避難指示が出た市が、この日はそれぞれ違います。

目次

四日市市の「道路冠水注意箇所」13か所(全リスト)

国土交通省 中部地方整備局の道路防災情報Web(ウェブ)マップに載っている、四日市市内の13か所をそのまま並べます。「地先名」は国交省の表記どおりです。

# 区分 路線名 地先名(国交省の表記) 名前から読み取れる「くぐる対象」
1 国道 国道1号 四日市市川北 記載なし
2 県道 三畑四日市線 国道1号アンダーパス 国道1号
3 市町村道 下野保々線 三岐線アンダーパス 三岐線(鉄道)
4 市町村道 川北10号線 川北10号JR(ジェイアール)アンダーパス JR(鉄道)
5 市町村道 内堀町東浦線 内堀アンダーパス 名前からは分からない
6 市町村道 河原田環状線 河原田環状アンダーパス 名前からは分からない
7 国道 国道365号 西浦バイパスアンダーパス 西浦バイパス
8 国道 国道477号 東名阪アンダーパス 東名阪
9 主要地方道 四日市鈴鹿環状線 国道1号采女南交差点付近 記載なし(交差点)
10 市町村道 三滝川左岸3号線 四日市関ヶ原線近鉄アンダーパス 近鉄(鉄道)
11 市町村道 鈴鹿川本川右岸堤線 楠町小倉近鉄アンダーパス 近鉄(鉄道)
12 未認定道路 ―(未認定) 赤堀アンダーパス 名前からは分からない
13 市町村道 小山八王子線 内山アンダーパス 名前からは分からない

区分の「主要地方道」は、元の一覧では「主」と1文字で書かれているものです。12番の「未認定道路」は、道路法上の路線として認定されていない道を指します。

注意:この13か所に載っていない道が安全、という意味ではありません。これは「道路管理者が冠水に注意するとして挙げている箇所」の一覧であって、市内の冠水しうる場所を全部数えたものではありません。順位が上だから危ない、下だから安全、という読み方もできません。

冠水した道で車が動けなくなったときに要るもの

JAFのテストでは、セダンが走れなくなる水深と、ドアが開かなくなる水深がほぼ同じでした。つまり止まった時点で、窓を割る以外に外へ出る方法がなくなります。車に置いておくものから挙げます。

緊急脱出用ハンマー シートベルトカッター付(JIS規格適合品)

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水に浸かった車は、外からの水圧でドアが開かなくなります。割れるのは側面のガラスで、フロントガラスは合わせガラスなので割れません。グローブボックスの奥ではなく、座ったまま手が届く場所に置いてください。

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119番も家族への連絡も、スマホが生きていることが前提です。水に落とすと沈んで探しようがなくなるので、浮く型かどうかがそのまま連絡手段の有無になります。入れたまま操作できます。

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鍵につけて持ち歩けるサイズ。停電や夜道、内見での床下確認にも使えます。備えは「持ち歩けるかどうか」で使用率が変わります。

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13か所のうち11か所は「下をくぐる道」です

13か所のうち、地先名に「アンダーパス」と付いているのが11か所。付いていないのは、国道1号の四日市市川北(1番)と、四日市鈴鹿環状線の国道1号采女南交差点付近(9番)の2か所だけです。

四日市市の13か所が何をくぐる道かの内訳
13か所のうち11か所は地先名に「アンダーパス」と付いている(国土交通省の一覧から集計)

名前から相手が分かるのは7か所です。鉄道をくぐるのが4か所(JR1・近鉄2・三岐線1)、道路をくぐるのが3か所(国道1号・東名阪・西浦バイパス)。残る内堀・河原田環状・赤堀・内山の4か所は、名前だけでは何の下を通る道なのか分かりません。

くぐる道は、まわりの地面より低いところへわざわざ下りていく形になります。雨水は低いほうへ集まるので、上の道路が普通に走れていても、その下だけ水がたまることが起こります。四日市の13か所は、その形の道に集中しています。

その形がどう出るかは、県境の北側で先に出ています。名古屋市では16時50分までの1時間に101.5ミリ。1時間雨量として観測史上最多で、2000年の東海豪雨を上回る量です。そして名古屋市港区では、アンダーパスなどが冠水して車が動けなくなったという通報が相次いでいます。街全体が同時に沈むのではなく、くぐる道から先に水が集まります。 四日市の13か所のうち11か所は、その同じ形の道です。

川の堤防沿いの道が2本、名前で入っています

もうひとつ、リストの中で目を引くのが路線名のほうです。10番の「三滝川左岸3号線」と、11番の「鈴鹿川本川右岸堤線」。どちらも川の堤防に沿って走る道です。

この2本は、どちらも近鉄のアンダーパスで挙がっています。堤防沿いに走ってきて、線路の下をくぐるところで一段下がる。川の水位と、たまる雨水と、両方の影響を受けうる位置関係です。

四日市市内を流れる三滝川と鈴鹿川、その2つの名前がリストに直接出てくることは、覚えておいて損がありません。雨のときに堤防沿いの道を近道に使うなら、この2か所は先に頭に入れておく場所です。

今日いちばん降っているのは四日市です(24時間181.5ミリ)

9月8日17時50分までのAMeDAS(アメダス)24時間雨量です。

地点 24時間雨量
四日市 181.5ミリ(三重県内で最多)
桑名 127.0ミリ
亀山 115.0ミリ
9月8日の三重県の24時間雨量ランキング
9月8日17時50分までの24時間雨量。四日市181.5ミリが県内最多(気象庁アメダス)

同じ時刻で見ると、名古屋が213.0ミリ、岐阜県の多治見が181.5ミリです。四日市の181.5ミリは、多治見と並ぶ量にあたります。線状降水帯が発生したという「顕著な大雨に関する情報」が出ているのは愛知県西部と岐阜県美濃地方で、三重県ではありません。それでも県境のすぐ南側にあたる四日市に、これだけの雨が入っています。

県内の順位では、四日市は8番目です

三重県全体では、道路冠水注意箇所は239か所・25市町です。市町別に並べると、四日市市の13か所は8番目にあたります。

順位 市町 箇所数
1 松阪市 27
2 津市 22
3 熊野市 20
4 鈴鹿市 17
5 志摩市 16
6 度会町 15
7 伊賀市 14
8 四日市市 13
8 名張市 13
10 桑名市 12
三重県の道路冠水注意箇所239か所の市町別ランキング
三重239か所の市町別。松阪27・津22に対し四日市は13で県内8番目(国土交通省の一覧から集計)

四日市市と名張市が13か所で同数です。三重県内のアンダーパスの総数は106か所(令和7年3月31日時点)で、全国では3,841か所あります。

いま県内でいちばん降っているのは四日市市ですが、注意箇所の数がいちばん多いのは松阪市です。数の多い少ないは、その市の道路の作りかたと、川や台地の並びかたで決まります。今日の雨がどこに落ちているかとは、別の話として読んでください。

この住所は浸水しやすい場所ですか?

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三重県で先に避難指示が出たのは、津市です(5,057世帯・8,802人)

そしてこの日、三重県内で最初に住民へ避難情報を出したのは四日市市ではありません。津市が、市内を流れる川が氾濫するおそれがあるとして、16時すぎまでに一部地区の5,057世帯・8,802人へ避難指示(警戒レベル4)を出しています。

津市は、ひとつ上の表で22か所・県内2位。四日市市の13か所より9か所多い市です。

この日の三重県は、3つの順位がきれいにずれています。

見ているもの 上に来ている市 四日市市の位置
24時間雨量(17時50分まで) 四日市 181.5ミリ 1位
道路冠水注意箇所の数 松阪27/津22 8位(13か所)
実際に避難指示が出た市 記事の時点では確認できていません

雨がいちばん落ちているのは四日市、注意箇所が多いのは松阪と津、そして先に避難指示が出たのは津。3つが連動していないのは、判断のもとが別々だからです。雨量は今この時間に雲がどこにあるか。注意箇所の数はその市の道路の作りかた。避難指示は川の水位と堤防の状況を見て、市が出すもの。

「うちの市がいちばん降っているのに、避難情報が出ていない」も、「そこまで降っていないのに避難指示が出た」も、どちらも起こります。 順位を見て安心する材料にはなりません。

県への警報と、市が出す避難情報は別のものです

もうひとつ、この日の三重県ではっきり見える形になっているものがあります。

18時20分時点で、気象庁が三重県に出しているのは 注意報 です。「土砂災害や竜巻などの激しい突風、落雷に注意」、北中部については「低い土地の浸水に注意」。線状降水帯が発生したという「顕著な大雨に関する情報」が出ているのも、愛知県西部と岐阜県美濃地方であって、三重県ではありません。

それでも、津市の8,802人には避難指示が出ています。

これは食い違いではありません。出している人が違います。

  • 警報・注意報・危険警報 … 気象庁が出す。単位は県や地域。これから何が起きうるかの見通し
  • 避難指示(警戒レベル4) … 市町村長が出す。単位は地区・世帯。川の水位や堤防の状況を見て、その市が判断する

つまり、県に警報が出ていないことは、自分の地区に避難情報が出ていないことの証明になりません。 逆もそうで、警報が出ていても避難指示が出ていない地区はあります。

四日市市に避難情報が出ているかどうかは、この記事の時点では確認できていません。確かめる先は四日市市の防災情報であって、三重県に警報が出ているかどうかではありません。ここを取り違えると、注意報のまま自分の地区の避難指示を見逃すことになります。

「四日市 冠水 駐車場」を調べている人へ

四日市で冠水を調べている人がいちばん多く続けて打っている語が「駐車場」です。車をどこへ逃がすか、という問いだと読めます。

平面の駐車場は、まわりの地面と同じ高さにあります。道路が冠水する状況では、駐車場だけが無事という保証はありません。判断のもとになるのは「その場所が浸水想定に入っているかどうか」で、これは自宅や職場の住所で先に確かめられます。

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そのうえで、移すなら早い時間のうちに、より高い場所の駐車場へ。雨が強くなってから動かすと、移動の途中で13か所のようなアンダーパスを通ることになりかねません。冠水した道に入ってしまったあとに何が起きるかは、冠水した道路に車で入るとどうなる? JAF(ジャフ)の実験で窓を割れたのは、脱出用ハンマーだけでしたにまとめています。

立体駐車場の上層から街を見下ろしたところ
立体駐車場の上層から街を見下ろしたところ(写真: Pexels)

今夜やること

  • 通り道に、上の13か所のアンダーパスが入っていないか確かめる。とくに三滝川左岸3号線と鈴鹿川本川右岸堤線の2本
  • 避難情報は四日市市の防災情報で見る。三重県が注意報どまりでも、市が避難指示を出すことはあります(津市がそうなっています)
  • 自宅・職場・駐車場の住所で浸水想定を見る。冠水しやすい場所の見分け方も合わせて
  • 車を移すなら、雨が強くなる前に。動かす途中でくぐる道を通らない経路を選ぶ
  • 13か所に載っていない道でも冠水します。リストは「注意箇所」であって、全部ではありません

出典

  • 国土交通省 中部地方整備局「道路防災情報Webマップ 三重県 道路冠水注意箇所一覧」 https://www.cbr.mlit.go.jp/road_map/doro_bosaijoho_webmap/html/24_mie_kansui_list.html
  • 国土交通省「アンダーパス箇所数」(令和7年3月31日時点) https://www.mlit.go.jp/road/bosai/pdf/under_pass_data.pdf
  • 気象庁 AMeDAS(アメダス)24時間雨量(2026年9月8日17時50分まで)/防災情報XML「顕著な大雨に関する情報」(同日17時28分発表)/三重県の警報・注意報(同日18時21分時点)
  • 津市の避難指示(5,057世帯・8,802人) https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20260908de49079
  • 名古屋市の1時間101.5ミリ(観測史上最多) https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20260908de49082
  • 名古屋市港区のアンダーパス冠水 https://news.web.nhk/newsweb/na/nd-20260908de49072

※本記事は2026年9月8日18時30分時点で公表されている情報にもとづきます。雨も避難情報も動いています。道路の通行可否は最新の道路情報を、避難情報は四日市市の発表を、そのつどご確認ください。

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    この記事を書いた人

    ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
    その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
    契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
    実務全般に携わってきました。

    特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
    反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
    自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

    現在は子育てのため一線を退いていますが、
    これまでの実務経験を活かし、
    フリーランスとして不動産会社様向けの
    バックオフィスサポート業務を開始しました。

    現場目線を大切にしながら、
    「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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