🗨️「7日の近畿はどれくらい降るの? 朝の通勤で困る?」
大阪府の1時間最大雨量の予想は、7日0時〜6時が30ミリ、通勤時間帯の6時〜12時は20ミリまで下がり、12時〜18時にまた30ミリへ戻ります。つまり朝より昼過ぎのほうが強い並びです。ただし兵庫県南部だけは0時から18時まで40ミリが続く予想で、近畿の中でいちばん長く強い雨が想定されています。
[災害] この記事の要点
2026年9月7日 発表
- 7日に大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山で通勤・通学する人
- 土砂災害警戒区域や、低い土地・川沿いに住んでいる人
- 7日に近畿で屋外の作業や現地立ち会いを予定している人
いまの近畿は、まだ降っていない
「もう降り出しているんでしょう」と思うかもしれません。ところが6日23時10分のアメダスを見ると、近畿の主要な地点はほとんど0.0ミリです。
| 地点 | 1時間 | 3時間 | 24時間 |
|---|---|---|---|
| 大阪(大阪市中央区) | 0.0ミリ | 0.0ミリ | 0.0ミリ |
| 京都(京都市中京区) | 0.0ミリ | 0.0ミリ | 0.0ミリ |
| 神戸(神戸市中央区) | 0.0ミリ | 0.0ミリ | 0.0ミリ |
| 奈良(奈良市) | 0.0ミリ | 0.0ミリ | 0.0ミリ |
| 大津(大津市) | 0.0ミリ | 0.0ミリ | 0.0ミリ |
| 和歌山(和歌山市) | 1.0ミリ | 1.0ミリ | 2.0ミリ |
| 色川(和歌山県那智勝浦町) | 4.0ミリ | 24.0ミリ | 185.0ミリ |
| 新宮(和歌山県新宮市) | 1.5ミリ | 11.0ミリ | 173.5ミリ |
降っているのは和歌山県の南部だけです。色川は24時間で185.0ミリ、新宮は173.5ミリに達しています。大阪・京都・神戸は、まだ一滴も記録されていません。気象庁の雨雲の動きでも、6日23時40分の時点で強い雨域は紀伊半島の南東側と、関東・東海に寄っています。
これは「安心してよい」という意味ではありません。7日の雨はこれから降り始める雨だ、という意味です。降り出しの時刻を知っておけば、朝の予定を組み替える余裕があります。

出典:気象庁ホームページ(https://www.jma.go.jp/bosai/nowc/)を画面キャプチャ
7日の見通し 大阪は朝より昼過ぎが強い
気象庁の時系列情報から、7日の1時間最大雨量を府県ごとに並べます。3時間ごとの区切りで、その時間帯に降りうる最大値です。
| 区域 | 0〜6時 | 6〜12時 | 12〜18時 | 18〜24時 | 24時間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 兵庫県南部 | 40ミリ | 40ミリ | 40ミリ | 10ミリ | 100ミリ |
| 滋賀県南部 | 30ミリ | 30ミリ | 30ミリ | 15ミリ | 120ミリ |
| 京都府南部 | 30ミリ | 30ミリ | 30ミリ | 10ミリ | 100ミリ |
| 大阪府 | 30ミリ | 20ミリ | 30ミリ | 10ミリ | 80ミリ |
| 奈良県北部 | 30ミリ | 20ミリ | 25ミリ | 10ミリ | 80ミリ |
| 和歌山県北部 | 20ミリ | 30ミリ | 30ミリ | 10ミリ | 80ミリ |
大阪府だけ形が違います。0時〜6時は30ミリ、通勤時間帯の6時〜12時でいったん20ミリへ下がり、12時〜18時にまた30ミリへ戻ります。朝がいちばん弱く、昼過ぎに戻る並びです。奈良県北部も同じ形です。
大阪管区気象台の天気概況にも「7日の大阪府は、前線や湿った空気の影響で断続的に雨が降るでしょう。夕方にかけて雷を伴って激しい雨の降る所がある見込みです」と書かれています。「断続的」と「夕方にかけて」が、この数字の並びと合っています。
兵庫県南部だけ、40ミリが18時間続く
表でいちばん目を引くのは兵庫県南部です。0時から18時まで、3時間ごとの6つの区切りがすべて40ミリで並んでいます。近畿のほかの区域は30ミリ以下か、途中で下がります。
神戸地方気象台の予報文は「7日の兵庫県は、前線や湿った空気の影響で雨が降るでしょう。夕方まで雷を伴って激しい雨の降る所がある見込みです」です。1時間40ミリは気象庁の言葉で「激しい雨」にあたり、道路が川のようになる、と説明される強さです。
24時間の合計で見ると、いちばん多いのは滋賀県南部の120ミリです。1時間あたりは30ミリと控えめでも、長く降り続けるぶん総量が積み上がる形になっています。
警報が出るかどうか 近畿は「可能性がある」まで
気象庁は、警報を出す可能性を前もって「早期注意情報」で知らせます。6日17時発表(和歌山県のみ22時発表)の内容を並べると、近畿と関東の差がはっきりします。
| 区域 | 警報を出す可能性 | 期間 |
|---|---|---|
| 大阪府 | 可能性がある | 8日までの期間内 |
| 京都府南部・北部 | 可能性がある | 7日までの期間内 |
| 兵庫県南部・北部 | 可能性がある | 8日までの期間内 |
| 滋賀県南部・北部 | 可能性がある | 7日夕方までの期間内 |
| 奈良県北部・南部 | 可能性がある | 8日までの期間内 |
| 和歌山県北部 | 可能性がある(大雨のみ) | 7日夕方までの期間内 |
| 和歌山県南部 | 可能性がある | 8日までの期間内 |
| (参考)東京都東京地方 | 可能性が高い | 7日夕方までの期間内 |
近畿は6府県すべてが「可能性がある」で、いちばん強い表現の「可能性が高い」は1つもありません。同じ日の関東は東京地方・埼玉県南部などが「可能性が高い」です。近畿の7日は、関東より一段低い構えで見ておくのが実際に合っています。
そして6日23時台の時点で、近畿6府県には大雨・土砂災害の警戒レベル相当情報が1つも出ていません。関東では神奈川県三浦市がレベル4、千葉県千葉市・館山市がレベル3相当まで上がっていました。近畿はゼロからのスタートで、色が変わったらそれが最初の合図になります。
和歌山県南部だけは、もう続いている
近畿の中で和歌山県南部だけは事情が違います。和歌山地方気象台は6日16時33分に「和歌山県は、前線や湿った空気の影響で、雨となっており、激しい雨の降っている所があります」と書き、7日についても「南部を中心に非常に激しい雨や激しい雨の降る所がある見込みです」としています。
実際、色川で24時間185.0ミリ、新宮で173.5ミリ、潮岬で127.5ミリが積み上がっています。24時間で180ミリ級の雨がすでに降ったあとに、さらに非常に激しい雨が乗る形です。地面が水を含みきっている場所では、同じ雨量でも土砂災害の危険は先に上がります。紀伊半島へ車で向かう予定があるなら、道路の通行止めを先に確かめてください。
気象会社は「9日頃まで」と言っている
7日で終わる話ではない、という見方が民間の気象会社から出ています。
tenki.jp(@tenkijp・日本気象協会) 9月6日 15時27分
「【近畿は9日頃まで警報級の大雨の恐れ 土砂災害やアンダーパスの浸水などに十分注意】近畿地方は、秋雨前線や台風24号から変わる熱帯低気圧の影響で、9日頃まで広く雨が降るでしょう」
ウェザーニュース(@wni_jp) 9月6日 5時26分
「今日6日(日)は本州南岸の秋雨前線が北上します。西日本から東日本の太平洋側では広い範囲で雨が降る見込みです。関東南部〜近畿南部では夜遅い時間ほど大雨となるおそれがあるので早めの帰宅が安心です」
気象庁の早期注意情報も、大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県南部については「8日までの期間内」と期間を長めに取っています。7日の雨がやんでも、そこで打ち切りにしないでください。
なお、近畿で現地の様子が分かるSNS投稿を探しましたが、6日23時台の時点ではまだ雨が降り出していないため、場所と時刻が確認できる現地の写真や動画は見つかりませんでした。Threads(スレッズ)も同じ語で探しましたが、確認できる有用な投稿はありません。降り出したあとの投稿は、撮影場所と時刻が分かるものだけを信じてください。
雨が降り出してから見るもの
キキクル(危険度分布)は、いま自分がいる場所の危険度を色で示す地図です。土砂災害・浸水害・洪水の3種類があり、警報が出ているかどうかより自分の場所に近い情報になります。紫(危険)や黒(災害切迫)になったら、移動そのものをやめる判断材料です。
道路では、アンダーパスと地下駐車場が先に危なくなります。周りに降った雨が低いところへ集まる構造だからです。路面が濡れている程度に見えても、そこだけ深くなっていることがあります。水が見えたら進入せず、引き返してください。
住んでいる場所がどんな地形の上にあるかは、地名からある程度たどれます。大阪については大阪北部の地名と芥川の決壊、大阪南部と大和川・堺泉州の「浜」にまとめました。京都は由良川の洪水と浅茂川の津波、兵庫はフラワーロードと旧生田川、和歌山は紀の川の洪水と那智川の土石流で扱っています。
なお9日ごろにかけても、前線や熱帯低気圧の動き次第で近畿は大雨になる可能性があります。7日で終わりと決めつけないでください。
生活・仕事にどう効くか
- 朝の移動:大阪府の6時〜12時は20ミリ予想で、近畿の朝は関東ほど激しくならない見通し。ただし京都府南部・滋賀県南部は30ミリ、兵庫県南部は40ミリが同じ時間帯に想定されている。
- 住まい:24時間最大雨量は滋賀県南部120ミリ、京都府南部・兵庫県南部100ミリ、大阪府・奈良県北部・和歌山県北部80ミリ。関東の200〜300ミリより少ないが、警報が出る水準には届きうる。
- 仕事:午前より午後がつぶれやすい並び。大阪は12時〜18時、兵庫南部は終日、京都・滋賀は夕方まで雷を伴う激しい雨の可能性がある。
結局どうすればよいか
- 気象庁キキクルで自宅と職場の色を見る。近畿は6日23時台の時点で警戒レベル相当情報が出ていないので、色が変わる瞬間が判断の起点になる
- 大阪は朝より昼過ぎが強い予想。外回りや現地作業は午前に寄せる
- 和歌山県南部は6日から非常に激しい雨が続いている。紀伊半島へ向かう予定なら道路の通行止めを先に確認する
公式出典
- 気象庁 警報・注意報(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県/時系列情報・早期注意情報)(2026年9月6日発表)
- 気象庁 府県天気予報・天気概況(大阪管区気象台ほか)(2026年9月6日発表)
- 気象庁 アメダス(各地の雨の実況)(2026年9月6日発表)
- 気象庁 キキクル(危険度分布)(2026年9月6日発表)
更新履歴
- 2026年9月7日 6日23時10分のアメダス、6日16時台〜22時台発表の予報・時系列情報で初版を公開
※本記事は2026年9月7日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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