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「危険警報」って何? 大阪市はこれが出たら学校が休みになります

2026年6月26日の朝7時、大阪市立の小学校から保護者へこんな連絡が出ました。「本日、午前7時の時点で、大阪市にレベル4大雨危険警報及びレベル4氾濫危険警報が発令されているため、児童の安全を最優先に考え、本日は臨時休校といたします」。

去年まで、この名前の警報は存在しませんでした。2026年5月29日にできたばかりです。そして大阪市では、大雨警報だけでは学校は休みになりませんが、大雨危険警報が出ると休みになります。同じ「大雨」でも、線が1本引かれました。

この記事でわかること

  •  「危険警報」がどの段階の情報で、いつできたのか
  •  前の名前(大雨警報・土砂災害警戒情報など)が何に変わったかの対応表
  •  大阪市で学校が休みになる線引きと、そこから外れている情報
  •  「レベル3土砂災害警報」が出たら、そのあと何が予想されているのか
  •  それぞれの警報が年に何回くらい出るのか
目次

「危険警報」は、警報と特別警報の間にできた段階です

これまで気象庁の情報は「注意報 → 警報 → 特別警報」の3段でした。ここに1つ足されて、警報と特別警報の間が「危険警報」になりました。避難情報の5段階(警戒レベル)に情報の側を合わせたためです。

新しい防災気象情報の5段階を示した図。レベル1早期注意情報、レベル2注意報、レベル3警報、レベル4危険警報、レベル5特別警報の順で、レベル4が今回新設された段階であることを示している
気象庁「防災気象情報の改善について」(2026年4月更新)の情報体系をもとに作成しました。

対象になるのは、河川氾濫・大雨・土砂災害・高潮の4つです。

警戒レベル 大雨 土砂災害 河川氾濫 高潮 とるべき行動
5相当 レベル5大雨特別警報 レベル5土砂災害特別警報 レベル5氾濫特別警報 レベル5高潮特別警報 命の危険。直ちに安全確保
4相当 レベル4大雨危険警報 レベル4土砂災害危険警報 レベル4氾濫危険警報 レベル4高潮危険警報 危険な場所から全員避難
3相当 レベル3大雨警報 レベル3土砂災害警報 レベル3氾濫警報 レベル3高潮警報 避難に時間がかかる人は早めに避難
2 レベル2大雨注意報 レベル2土砂災害注意報 レベル2氾濫注意報 レベル2高潮注意報 避難行動を確認
1 早期注意情報 早期注意情報 早期注意情報 早期注意情報 心構えを高める

読者

「危険警報」だけが単独で出ることはあるんですか?

おかあさん

ありません。必ず「レベル4大雨危険警報」のように、レベルの数字と災害の名前が付いた形で出ます。「危険警報」はその総称です。

前の名前と、新しい名前の対応表

ニュースや自治体のページで見慣れていた名前が、こう変わりました。

これまで 2026年5月29日から
大雨警報(浸水害) レベル3大雨警報
(なし・新設) レベル4大雨危険警報
大雨特別警報(浸水害) レベル5大雨特別警報
大雨警報(土砂災害) レベル3土砂災害警報(発表基準も変更)
土砂災害警戒情報 レベル4土砂災害危険警報
大雨特別警報(土砂災害) レベル5土砂災害特別警報
氾濫注意情報 レベル2氾濫注意報
氾濫警戒情報 レベル3氾濫警報
氾濫危険情報 レベル4氾濫危険警報
(なし・新設) レベル5氾濫特別警報
顕著な大雨に関する気象情報 気象防災速報(線状降水帯発生)
全般台風情報など 気象解説情報(台風第○号)

いちばん間違えやすいのは土砂災害です。これまで避難のスイッチだった「土砂災害警戒情報」は、名前ごと「レベル4土砂災害危険警報」に置き換わりました。「警戒情報」という言葉を探しても、もう出てきません。

なお、気象台が市町村ごとに出していた洪水警報・洪水注意報の発表はなくなりました。大きな川以外の氾濫は、大雨に関する情報のほうで扱われます。

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レベル3〜5は「警戒レベル相当情報」です。避難指示を出すのは市町村で、別のものです。関係は避難勧告っていつ出るの?にまとめています。

大阪市は「危険警報」で学校が休みになります。ただし河川氾濫は別扱いです

検索で「危険警報 学校」「大雨危険警報 レベル4 学校」が並ぶのは、自治体の休校ルールが「警報が出たら」と書かれていて、新しい名前のどれが当てはまるのか分からないからです。

大阪市の公式ページは、幼稚園・小学校・中学校が休みになる条件をこう書いています。

ア 気象庁から大阪市に「暴風警報」「暴風雪警報」または、河川氾濫を除く「危険警報」や「特別警報」が でたとき
イ 大阪市から 自分が住んでいる区のどこかで 河川氾濫の「警戒レベル3(高齢者避難)」「警戒レベル4(全員避難)」が でたとき
ウ 大阪市内のどこかで 震度5弱以上の地震が 起きたとき

読むときのポイントは2つです。

  • 「河川氾濫を除く」危険警報が休校のスイッチ=大雨・土砂災害・高潮の危険警報は対象
  • 河川氾濫だけは、気象庁の警報ではなく市が出す避難情報(警戒レベル3・4)で判断する

河川氾濫の情報が別扱いなのは、それが市町村単位ではなく河川ごとに出るからです。市の端を流れる川に警報が出ても、市の反対側の学校には関係しないことがあります。

判定の時刻も決まっています。朝7時の時点で該当する警報が出ていれば休み。授業中に出た場合は帰宅です。

読者

うちの市も同じルールですか?

おかあさん

違うことがあります。休校の基準は自治体と学校が決めるので、大阪市のルールがそのまま他の市に当てはまるとは限りません。お住まいの教育委員会のページで、新しい名前に更新されているかを見てください。

大人の側、つまり警報が出たときに仕事が休みになるかは大雨警報が出たら仕事は休みになる?に書いています。

「レベル3土砂災害警報」が出たら、3時間後にレベル4が来ると予想されています

ここが、名前の変更よりも実務的に大きい変更です。

これまでの大雨警報(土砂災害)は、警戒レベル3相当の基準値に達したら出すものでした。新しいレベル3土砂災害警報は、レベル4土砂災害危険警報の基準に到達すると予想される時刻から、3時間のリードタイムを確保して出す方式に変わりました。4〜6時間先にレベル4基準へ届くと予想できる場合にも出ます。

言い換えると、レベル3土砂災害警報は「3時間後にレベル4が来ます」という予告になりました。

出る回数も変わります。気象庁が令和5年6月〜9月のデータで両方式を比べた結果です。

レベル3相当 レベル4相当 レベル5相当
これまでの方式 2,577回 1,229回 10回
新しい方式 726回 1,331回 8回

レベル4とレベル5はほぼ変わらず、レベル3だけが約3割に減りました。これまで年に何度も出て慣れてしまっていた情報が、出にくくなった分だけ重くなったということです。

土砂災害に関する情報の発表回数を新旧で比べた棒グラフ。レベル3相当は2,577回から726回へ約3割に減り、レベル4相当は1,229回から1,331回、レベル5相当は10回から8回でほぼ変わらない
気象庁「新しい発表基準の特徴等について」(2026年4月)より。令和5年6〜9月のデータに新方式の基準を当てはめた比較で、実績値ではありません。

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それぞれの警報は、年に何回くらい出るのか

「レベル4が出た」と聞いたときに慌てるべきかどうかは、それがどのくらい珍しいかで変わります。気象庁が公表している目安です。

  • 河川氾濫:対象は全国441河川(国管理299・都道府県管理142、2026年3月31日現在)。過去5年の実績で、レベル5相当は年間のべ約5〜10回、レベル4相当は年間のべ約50回。ちなみに令和7年はレベル5相当が0回でした
  • 大雨:レベル5大雨特別警報の基準は従来とほぼ同じで、令和7年は4回(のべ7市町、いずれも熊本県で8月11日)。新設のレベル4大雨危険警報は、令和7年の事例で再解析すると1府県予報区あたり平均で年間のべ約3回
  • 土砂災害:上の表のとおり、レベル4相当は令和5年の6〜9月で1,331回
  • 高潮:レベル4高潮危険警報は基準値(潮位)を全国的に見直したため、大半の市町村でこれまでの高潮警報より回数が減る見込み

大雨危険警報には、もう1つ知っておくと得な性質があります。浸水想定区域の外など、避難が必要ない場所はあらかじめ対象から外して、発表するエリアと河川を絞り込むという設計です。自分の住所に大雨危険警報が出たということは、そこが「避難が必要になりうる場所」として残されていたということになります。

危険警報が出たときにやること

読者

結局、レベル4が出たら何をすればいいんですか?

おかあさん

危険な場所から全員避難、が対応する行動です。市町村の避難指示を待たずに判断してくださいと気象庁は書いています。

順番はこうなります。

  1. レベル3が出た時点で動く。土砂災害なら、3時間後にレベル4が来ると予想されていることになる
  2. レベル4が出たら、避難指示が出ていなくても、危険な場所から離れる
  3. 移動そのものが危険になっていたら、指定避難所にこだわらず、川と崖から離れた頑丈な建物の上層階へ

3の判断は、実際にはいちばん難しいところです。車での移動は水深60cmで止まり、そこからドアが開かなくなります。大雨のとき絶対にやってはいけない6つの行動に、水深ごとに何ができなくなるかをまとめました。

自分の家がどのレベルで動くべき場所なのかは、警報が出てからでは調べられません。晴れている日に、浸水想定深と土砂災害警戒区域の指定を1回見ておいてください。

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出典

  • 気象庁「新たな防災気象情報について(令和8年~)」(2026年5月29日運用開始)
  • 国土交通省水管理・国土保全局/気象庁「新たな防災気象情報の運用について」(2025年12月16日報道発表)、説明資料「防災気象情報の改善について」(2026年4月更新)
  • 気象庁【参考資料】「新しい発表基準の特徴等について」(2026年4月)。土砂災害の発表回数比較(令和5年6〜9月)、対象河川441、大雨・高潮の発表回数の見込みはすべてこの資料より
  • 大阪市「防災情報(小学校・中学校)」学校が休みになるルール
  • 大阪市立茨田小学校 学校日記「6月26日金曜日 警戒レベル4発令に伴う臨時休校について」(2026年6月26日)

この記事は2026年8月27日時点の公表資料で書いています。発表基準と自治体の休校基準は今後変わることがあります。

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この記事を書いた人

ハウスメーカー2社で営業職を経験し、不動産・建築の基礎を習得。
その後、地域密着型の不動産会社にて営業事務として勤務し、
契約書作成、ポータルサイト管理、物件情報の入力・更新など、
実務全般に携わってきました。

特に、ポータルサイトを「より魅力的に見せる工夫」や、
反響につながる「分かりやすい間取り図作成」を得意としています。
自分が関わった物件に反響があった時の喜びが、今の原動力です。

現在は子育てのため一線を退いていますが、
これまでの実務経験を活かし、
フリーランスとして不動産会社様向けの
バックオフィスサポート業務を開始しました。

現場目線を大切にしながら、
「早く・正確に・伝わる」業務サポートを心がけています。

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