浸水深の色は、家のどこまでを表すか
洪水のハザードマップには、浸水の深さ(浸水深)が色分けで載っています。国土交通省の江戸川河川事務所は、色の境目の0.5m・3.0m・5.0mを、「自分の家の浸水深と避難の行動を結びつけやすいように決めた」と説明しています。色が薄いから安心、とは限りません。「うちは薄い色だから大丈夫」とは言い切れません。
| 浸水深 | 家で起きること(国土交通省の説明) |
|---|---|
| 0.5m | 建物の1階の床より上まで浸水。氾濫のときは、0.5mの深さで大人でも避難が難しい |
| 3.0m | 建物の2階の床面まで浸水 |
| 5.0m | 建物の2階が水没し、3階の床面まで浸水する可能性がある |
0.5mの水でも、氾濫のときは大人が歩いて逃げるのが難しい深さとされています。家の中に水が入る前に動けるかどうかが、分かれ目になります。
地図で調べたあと、家に置いておくもの
色がついていても、白でも、家に置くものは変わりません。自治体の備蓄は数日分が前提なので、最初の3日をしのぐ分は各家庭で持っておくものとされています。
一から集めると抜けが出ます。まずセットで用意して、家族の人数分と常備薬だけ足すのが早いです。
飲料水は1人1日3L。4人家族の1週間分で84L=2Lボトル42本なので、6本入りだと7ケースぶんです。5年保存タイプなら入れ替えの手間が減ります。
断水で最初に困るのがトイレです。備蓄で見落とされやすい一方、代用が効きません。
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区分のもとになっているもの
国土交通省の洪水浸水想定区域図のマニュアルでは、浸水深の区切りを、一般的な家屋の2階が水没する5m、2階の床下にあたる3m、1階の床の高さにあたる0.5mとしています。つまり、この区分は「一般的な2階建て」を前提にしたものです。
自分の家に当てはめる
- 0.5m未満の色:床下の浸水が中心です。ただし、床上に届く可能性もあるので、出入口の段差を確認しておきます
- 0.5m〜3mの色:1階の床上が浸かります。2階があれば、2階に上がる垂直避難が選べます
- 3m以上の色:2階の床面にも届く深さです。2階にとどまる避難は、安全とは言えなくなります
自治体によっては、色分けの数字が国の区分と少し違う場合があります。自分の自治体のマップは、凡例の数字を必ず読んでから使ってください。
平屋の場合は読み替えが必要
区分は2階建てを基準にしているため、2階がない平屋は、表の「2階」の行をそのまま読み替えられません。平屋で0.5m以上の色に入る場合は、上の階へ逃げる選択肢がないので、家に水が来る前に、別の建物や高い場所へ移ることを前提に考えます。平屋が増えているという話は、平屋の割合を都道府県で比べた記事にまとめています。

川があふれていない場所でも浸かる
ハザードマップの色は、川の近くだけの話ではありません。川から離れた場所でも、雨水が排水しきれずに浸かる「内水氾濫」があります。内水氾濫とは/川から離れても冠水で、仕組みを書いています。
わからないこと
この表は、国土交通省の河川事務所のページと、国のマニュアルの考え方にもとづく目安です。軒の高さや床の高さは家ごとに違うので、同じ浸水深でも浸かる場所は変わります。国の資料の中には、境界の数字や対応のさせ方が少し違うものもあります。実際の判断は、自治体のハザードマップの凡例で確認してください。
この記事は、国土交通省関東地方整備局 江戸川河川事務所のページと、国土交通省の洪水浸水想定区域図のマニュアルの記述にもとづく一般的な説明です。
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