🗨️「ローマ教皇が手術を受けたと聞きました。病名は何で、いまはどう発表されていますか。」
バチカンは13日(現地時間)、教皇レオ14世(71)が同日に受けた肺の結節の手術について、右肺の下葉を切除し、手術中の組織検査で肺腺がんの診断が確定したと発表しました。執刀医らの声明は、手術は成功し合併症はなかったとしています。入院は約1週間の見込みで、がんの病期や今後の治療方針は発表されていません。
[国際] この記事の要点
2026年10月14日 発表
- 20日までにバチカンの謁見や行事への参加を予定している人
- 教皇の動静を追っているカトリック信者の人
- 肺腺がんという病名の意味を知りたい人
バチカンの発表の経過
日付はローマの現地時間です。13日夜の声明は、日本では14日朝に報じられました。
| 日付 | 発表されたこと | 出どころ |
|---|---|---|
| 10月11日(日) | 教皇が正午の「お告げの祈り」の場で、最近の検査で肺に小さな結節が見つかったと本人が説明した。きわめて初期の段階で見つかり、局所的に特定されていて、医師の助言で切除の手術を受けるという。報道室のマッテオ・ブルーニ報道官は、手術は週の初めの数日以内、術後の回復は約1週間と答えた | バチカン報道室のブルテン、バチカン・ニュース |
| 10月12日(月) | ブルーニ報道官が、結節は定期の検査の中で見つかったと説明した。教皇儀典室は、入院に伴い20日(火)まですべての謁見を中止すると発表した | バチカン報道室、バチカン・ニュース |
| 10月13日(火)午後 | ローマのアゴスティノ・ジェメッリ総合病院に入院した(午後1時7分に到着)。報道室は、午後に同病院の胸部外科チームが手術を行い、続報は夜に出すと発表した | バチカン・ニュース、カトリック中央協議会 |
| 10月13日(火)夜 | 執刀医らの声明を報道室が公表した。右肺の下葉を切除し、肺腺がんの診断が確定。手術は成功し、合併症はないとしている | バチカン報道室 |
| 10月14日(水)朝・予定 | 報道室が、一夜の経過と、すでに出た検査結果の更新を発表する予定と伝えられている | バチカン・ニュース |
教皇レオ14世は71歳です。2025年5月8日に選出され、米国出身者として初めて教皇に就いています(バチカン公式の略歴)。

11日の本人の言葉に出てくるのは「結節」で、「がん」という語は、確認できた範囲ではありません。診断名が公表資料に出たのは、13日夜の声明です。
手術の内容
報道室が13日夜に公表した、執刀医らの声明の内容です。
| 項目 | 声明の内容 |
|---|---|
| 方法 | 胸部外科の手術。右肺の下葉を、内視鏡(ビデオ支援)の手法で切除した |
| 診断 | 手術中の組織検査で、肺腺がんの診断が確定した。術前の検査で疑われていたとおりだった |
| 時間 | 手術室に約3時間。手術そのものは約90分 |
| 結果 | 手術は成功し、合併症はなかった |
| 術後 | 順調に意識が戻り、短い観察のあと10階の病室へ戻った |
このほかバチカン・ニュースは、ブルーニ報道官の話として、教皇が手術のあとに夕食を求め、秘書らと夜を過ごしたと伝えています。入院は約1週間という発表から、変更の連絡はないとしています。切除した組織は今後数日のうちに追加の検査が行われるとも伝えていますが、その結果が出たという発表は確認できていません。
発表されていないこと
14日午前(日本時間)の時点で、バチカン報道室の発表に次の項目は確認できていません。
| 項目 | 発表 | 確認できたこと |
|---|---|---|
| 病期(ステージ) | 確認できていない | 声明に病期を示す言葉や数字はない。11日に本人が述べたのは、きわめて初期の段階で見つかった、まで |
| 切除した組織の追加検査の結果 | 確認できていない | 今後数日のうちに検査が行われると伝えられている(バチカン・ニュース) |
| 手術後の治療方針 | 確認できていない | 追加の治療を行うかどうかを含め、発表はない |
| 退院の日 | 日付は未発表 | 「約1週間」の見込みのみ |
| 公務への復帰時期 | 未発表 | 20日(火)まで謁見を中止するという発表のみ |
| 11月6〜17日の南米3か国訪問 | 変更の発表は確認できていない | ウルグアイ・アルゼンチン・ペルーの訪問は、8月5日に報道室が日程を発表している。手術を受けた変更の発表は見当たらない |
予定の変更
教皇儀典室は、20日(火)まですべての教皇謁見を中止すると発表しました。14日(水)午前に教皇が司式する予定だった『愛のよろこび』公布10周年の記念会議の閉会ミサは、10月8日付で首席枢機卿に任命されたタグレ枢機卿が司式することになりました(カトリック中央協議会)。
肺腺がんの説明
ここは、国立がん研究センターのがん情報サービスにある一般向けの説明です。教皇の病期や今後の治療にあてはめるものではありません。
肺がんは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。がんの種類(組織型)は、顕微鏡で見たがん組織の見え方で分けられ、小細胞肺がんと非小細胞肺がんに大きく分かれます。腺がんは非小細胞肺がんの一つで、同じ仲間に扁平上皮がんなどがあります。腺がんは、女性や非喫煙者にも多いと説明されています。
治療は組織型によって大きく異なるため、同サイトは治療の説明を非小細胞肺がんと小細胞肺がんに分けています。ステージ(病期)はがんの進行の程度を示す分類で、Ⅰ期からⅣ期へ進むほど、より進行したがんであることを示します。
早期には症状が出ないことも多く、検診やほかの病気の検査で偶然見つかることもある、とも書かれています。国内で2023年に肺がんと診断されたのは、全国で123,989例です(全国がん登録)。
※アイキャッチはサン・ピエトロ大聖堂のイメージ写真で、教皇や手術・入院先の写真ではありません。写真:Kai Pilger(カイ・ピルガー)/ Pexels(ペクセルズ)。
生活・仕事にどう効くか
- バチカンの謁見・行事に合わせた渡航:教皇儀典室は、入院に伴い10月20日(火)まですべての教皇謁見を中止すると発表しました。14日の記念会議の閉会ミサは、教皇に代わってタグレ枢機卿が司式することになりました。
- 肺がんの症状や検診を知りたいとき:症状・検査・検診の一般向けの説明は、国立がん研究センターのがん情報サービスにあります。教皇のニュースから、個人の病状を判断することはできません。
結局どうすればよいか
- 続報は、バチカン報道室の公式ブルテンかバチカン・ニュースの日本語版で確かめる。14日朝(ローマ時間)に、一夜の経過と検査結果の更新が予定されている
- 20日までにバチカンの謁見やミサへ行く予定があるなら、教皇庁の最新の案内で参加できるかを確かめる
- 肺がんの種類や病期の言葉を知りたいときは、がん情報サービスの肺がんのページで一般向けの説明を読む
公式出典
- バチカン報道室(教皇庁広報部)声明「教皇の手術について」(英語・ブルテン)(2026年10月13日発表)
- バチカン報道室「教皇儀典室の発表(入院に伴う謁見の中止)」(英語・ブルテン)(2026年10月12日発表)
- バチカン報道室「お告げの祈りでの教皇のことば」(英語・ブルテン)(2026年10月11日発表)
- バチカン報道室「南米訪問の発表」(ブルーニ報道官の声明)(2026年8月5日発表)
- バチカン・ニュース「Pope Leo XIV undergoes successful lung surgery」(2026年10月13日発表)
- バチカン・ニュース「Pope Leo XIV admitted to Gemelli Hospital ahead of surgery」(2026年10月13日発表)
- バチカン・ニュース「Pope Leo to be admitted to Gemelli Hospital on October 13」(2026年10月12日発表)
- カトリック中央協議会「教皇の手術は13日に無事終了」(2026年10月14日発表)
- バチカン公式「教皇レオ14世の略歴」(英語)
- 国立がん研究センター がん情報サービス「肺がん 肺がんについて」(2026年8月26日更新)
- 国立がん研究センター がん情報サービス「肺がん 非小細胞肺がん 治療」
- 国立がん研究センター がん情報サービス「がん種別統計情報 肺」(2026年7月22日更新)
- 共同通信「ローマ教皇手術、肺腺がんを確認 右側下部切除に成功」(Yahoo!ニュース)(2026年10月14日発表)
更新履歴
- 2026年10月14日 初版を公開
※本記事は2026年10月14日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
Googleで「おかあさんのおうち」の新着を優先表示する
災害・道路・住まいの新しい記事がGoogleのトップニュースに出やすくなります。ボタン1回で登録できます。










コメント