🗨️「お盆のUターンで仙台から東京へ帰る。東北道と常磐道、どっちを走ったほうが早い?」
NEXCO東日本の渋滞予測表から計算すると、8月15日は常磐道のほうが38分短くなります。ただし8月14日は3分差でほぼ互角です。差が出るのは、東北道の上りが15日だけ3か所で詰まるからです。
[交通] この記事の要点
NEXCO東日本が2026年7月17日、お盆期間(8月7日〜16日の10日間)の高速道路の渋滞予測を発表した。10km以上の交通集中渋滞は133回の見込みで、昨年の実績104回を上回る。同社は別紙2で、東京と仙台方面の移動について常磐道ルートへの変更も検討するよう案内している。
2026年7月17日 発表 (2026年8月11日 更新)
- 8月14日・15日に仙台・宮城方面から東京へ車で戻る人
- 東北道 加須IC〜宇都宮IC、常磐道 日立中央IC〜土浦北ICを通る予定の人
- お盆の高速代がいくらになるか気にしている人
この記事でわかること
- 8月14日と15日、上り線で詰まると予測されている場所と時間帯の全部
- 東北道ルートと常磐道ルートの所要時間を、予測表から計算した結果
- 常磐道のほうが距離は11km短いのに、所定の所要時間が17分長い理由
先に結論
- 8月15日に仙台から東京へ戻るなら、予測表で計算すると常磐道ルートが38分短い(東北道321分/常磐道283分)
- 8月14日は3分差。この日はルートを変える理由が薄い
- 差が出る理由は、東北道の上りが15日だけ西那須野塩原・上河内SA・加須ICの3か所で詰まるから
- 常磐道は距離が11km短いのに、所定の所要時間は17分長い。一部が暫定二車線(70km/h)だから
- お盆期間の8月7日〜16日は休日割引がゼロ。ルートを変えると料金も変わる
渋滞と通行止めで動けなくなったときに要るもの
迂回路を調べるにも、その場で待つにも、要るのはトイレと電源の2つです。車に積みっぱなしにできる小さいものだけ挙げます。
渋滞と通行止めで動けなくなったとき、いちばん先に困るのがトイレです。高速道路上ではパーキングまで降りられないので、車に積んでおくものの中では優先度が高い1つです。
渋滞中はナビと地図と渋滞情報でスマホを使い続けるので、電池は思ったより早く減ります。迂回路を調べる段になって充電が無いと、動けるのに動けません。
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8月14日と15日、上り線で詰まると予測されている場所
NEXCO東日本が7月17日に発表した渋滞予測は、8月7日から16日の10日間で10km以上の渋滞を133回と見込んでいます。昨年(令和7年)の実績104回より多い数字です。昨年は荒天で交通量が伸びなかったため、その反動という説明が資料に書かれています。
このうちUターンにあたる8月14日(金)と15日(土)の上り線で、東北道と常磐道に予測されている渋滞をそのまま並べます。
| 日付 | 路線・渋滞の先頭 | 区間 | 最大 | 混む時間帯(ピーク) | 通過時間 | 通常より |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 8/14(金) | 東北道 上河内SA付近 | 西那須野塩原IC→宇都宮IC | 20km | 14:00〜23:00(17時) | 約50分 | +35分 |
| 8/14(金) | 東北道 加須IC付近 | 栃木IC→加須IC | 30km | 15:00〜22:00(18時) | 約60分 | +45分 |
| 8/14(金) | 常磐道 日立中央IC付近 | 高萩IC→日立南太田IC | 20km | 14:00〜21:00(16時) | 約50分 | +35分 |
| 8/14(金) | 常磐道 千代田石岡IC付近 | 友部JCT→土浦北IC | 20km | 16:00〜21:00(18時) | 約40分 | +25分 |
| 8/15(土) | 東北道 西那須野塩原IC付近 | 白河IC→西那須野塩原IC | 20km | 13:00〜22:00(16時) | 約50分 | +35分 |
| 8/15(土) | 東北道 上河内SA付近 | 西那須野塩原IC→宇都宮IC | 20km | 13:00〜23:00(16時) | 約50分 | +35分 |
| 8/15(土) | 東北道 加須IC付近 | 栃木IC→加須IC | 35km | 14:00〜22:00(17時) | 約70分 | +50分 |
| 8/15(土) | 常磐道 日立中央IC付近 | 北茨城IC→日立南太田IC | 25km | 14:00〜21:00(17時) | 約60分 | +40分 |
| 8/15(土) | 常磐道 千代田石岡IC付近 | 友部JCT→土浦北IC | 20km | 15:00〜20:00(17時) | 約40分 | +25分 |
東北道は14日が2か所、15日が3か所。常磐道はどちらの日も2か所です。15日に1か所増えるのが東北道側だけで、ここが所要時間の差になります。
8月15日の17時、加須IC手前。前方35kmが動かず、通過に約70分。ふだんなら約20分の区間です。後部座席の子どもは寝てしまい、次のパーキングまで何キロあるかを助手席が調べている——この日この場所が、10日間の上り線でいちばん長い渋滞のひとつになります。
仙台から東京まで、どちらが早いかを予測表から計算する
NEXCO東日本は別紙2で、2つのルートの距離と、制限速度で走った場合の所要時間を出しています。
| ルート | 区間 | 距離 | 制限速度で走った所要時間 | 平均時速に直すと |
|---|---|---|---|---|
| 東北道ルート | 川口JCT〜仙台宮城IC | 332km | 201分 | 約99km/h |
| 常磐道ルート | 三郷JCT〜仙台東IC | 321km | 218分 | 約88km/h |
この201分・218分に、上の表の「通常より」を足すと、渋滞のピーク時に走った場合の所要時間になります。
| 日付・ルート | 基礎の所要時間 | 渋滞で増える分 | 合計 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 8/14 東北道 | 201分 | +35分/+45分=80分 | 281分 | 常磐道が3分短い |
| 8/14 常磐道 | 218分 | +35分/+25分=60分 | 278分 | |
| 8/15 東北道 | 201分 | +35分/+35分/+50分=120分 | 321分 | 常磐道が38分短い |
| 8/15 常磐道 | 218分 | +40分/+25分=65分 | 283分 |
8月15日は38分、8月14日は3分。同じUターンの2日間でも、ルートを変える意味はまったく違います。
この計算には前提があります。渋滞のピーク時刻は場所ごとに違うので、1台の車が全部のピークにぴったり当たるわけではありません。上の合計は「行く先々でピークに当たった場合」に近い数字で、実際はこれより短くなることのほうが多くなります。それでも、両ルートに同じ条件をあてはめた比較なので、どちらが有利かの向きは変わりません。
NEXCO東日本自身も別紙2で、2023年(令和5年)8月14日の上り方面では常磐道ルートのほうが最大90分程度短かったと書いています。今年の予測から計算した38分は、それより控えめな数字です。
常磐道は距離が11km短いのに、所定の所要時間が17分長い理由
上の表でひっかかるのは、常磐道ルートのほうが11km短いのに所要時間は17分長い点です。平均時速に直すと東北道が約99km/h、常磐道が約88km/hで、11km/hの差があります。
理由は、常磐道に一部の暫定二車線区間が残っていて、そこの制限速度が70km/hだからです。片側1車線で対向車線とポールで仕切られている区間で、遅い車がいても追い越せません。
つまり常磐道ルートは「空いているぶん速いが、走れる速度そのものは遅い」という性格です。だから渋滞が軽い日は東北道が勝ち、渋滞が重い日は常磐道が勝ちます。今年のお盆でその境目が、14日と15日のあいだにあります。
8月14日の16時、常磐道の日立中央IC付近。ここも20kmの渋滞予測が出ていて、通過に約50分。常磐道が空いているわけではありません。違うのは、詰まる場所が2か所で止まることです。
ルートを変える前に確認すること
時間だけで決めると、あとで支払額が想定とずれます。
1つ目は料金です。NEXCO東日本は別紙2に「ルートを変更することにより通行料金が変わる可能性があります」と注記しています。距離も出入口も違うので、当然変わります。出発前にETCの料金検索で両方を出しておくのが確実です。
2つ目は、お盆期間の8月7日から16日は休日割引が1日も適用されないことです。渋滞の激化を避けるための措置で、NEXCO東日本が3月17日に告知しています。土日に走れば3割引き、という前提で予算を組んでいると差が出ます。
3つ目は、この予測が交通集中による渋滞しか数えていないことです。事故や天候による渋滞は入っていません。台風第15号については、気象庁が8月11日13時45分発表の予報で、13日9時に山陰沖で熱帯低気圧に変わると見込んでいます。14日・15日は台風の直接の影響からは外れる見込みですが、出発直前の情報確認は省けません。
私は、乗り換える価値があるのは15日だけだと考えます
ここからは私の見方です。
NEXCO東日本は別紙2で常磐道ルートを一般的な代替として案内していますが、今年の予測表で計算するかぎり、常磐道に回す価値があるのは8月15日だけだと考えます。14日の差は3分で、慣れない道を走るぶんの休憩の増え方や、料金の差に簡単に飲まれる幅だからです。
根拠は2つあります。1つは上で計算した3分という数字そのもの。もう1つは、14日は東北道の渋滞が2か所で、常磐道と同じ数だという点です。詰まる回数が同じなら、走れる速度が速い東北道が不利になる理由がありません。
15日だけは事情が違います。東北道は白河から加須まで、3か所で順番に止まります。予測表を見るかぎり、この日は東北道の上り線が10日間でいちばん重くなります。
なお期間全体の最大渋滞は、下りが8月13日(木)11時の東北道 矢板北PA付近で35km、上りが8月15日(土)18時の関越道 坂戸西SIC付近で40kmです。関越を使う人は15日の夕方が山になります。
生活・仕事にどう効くか
- 8月15日の帰り:東北道ルートは予測されている3か所の渋滞で合計約120分増える計算。常磐道ルートは2か所で約65分。基礎の所要時間の差17分を足しても、常磐道のほうが38分短い。
- 8月14日の帰り:東北道が約80分増、常磐道が約60分増。基礎の差17分を足すと3分しか変わらない。この日はルートを変える理由が薄い。
- 高速代:お盆期間の8月7日〜16日は休日割引が適用されない。さらにルートを変えると通行料金そのものが変わるとNEXCO東日本が注記している。時間だけで決めると支払額が想定とずれる。
結局どうすればよいか
- 8月15日に仙台方面から東京へ戻るなら、常磐道ルートを候補に入れて出発前に料金を比較する
- 8月14日はルート変更の効果が3分しかない計算なので、ルートより出発時刻をずらすほうを先に検討する
- 東北道を使う場合、加須IC付近の渋滞は15日の14時〜22時。この時間帯の外へずらせないか確認する
- 出発直前に日本道路交通情報センターとドラとらで、事故・規制が出ていないか見る
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自分の場合を調べる(無料ツール)
公式出典
- NEXCO東日本「お盆期間の高速道路における渋滞予測について【NEXCO東日本版】」(2026年7月17日発表)
- 同 別紙1「令和8年お盆期間の主な渋滞予測(最大渋滞長20km以上)《東日本》」・別紙2「東京⇔仙台方面の移動はE6常磐道がおすすめ」(PDF)(2026年7月17日発表)
- NEXCO東日本「お盆期間中の休日割引の適用除外について」(2026年3月17日発表)
- 気象庁 台風第15号(チャンホン)台風情報(2026年8月11日13時45分発表)(2026年8月11日発表)
- NEXCO東日本 交通混雑期特設サイト(渋滞予報ガイド)(2026年8月11日発表)
更新履歴
- 2026年8月11日 初版を公開
※本記事は2026年8月11日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。


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