🗨️「API の gpt-4o はいつ止まる? 何に替えればいい?」
OpenAI(オープンエーアイ)は10月14日、API の gpt-4o(2024-08-06版と2024-11-20版)、gpt-4o-mini、gpt-4.1、gpt-4.1-mini を2027年1月14日に削除すると告知しました。推奨の移行先はどれも gpt-6-luna です。ただし最初の版の gpt-4o-2024-05-13 は別の告知で決まっていて、今月23日に先に止まります。
[AI] この記事の要点
2026年10月17日 発表
- OpenAI の API で gpt-4o・gpt-4o-mini・gpt-4.1・gpt-4.1-mini を指定した自作ツールや業務システムを動かしている人
- これらのモデルをファインチューニングした独自モデルを使っている人
- gpt-4o-2024-05-13 を日付つきの名前で固定している人(10月23日に停止)
止まるモデル名と日付
告知は開発者向けの非推奨(Deprecations)ページに載りました。OpenAI は、対象のモデルを使っている開発者にはメールでも知らせるとしています。今回の分と、それより前に決まっていた分を1つの表にまとめます。
| モデル | 削除される名前 | 削除日 | 推奨の移行先 |
|---|---|---|---|
| GPT-4o | gpt-4o-2024-08-06 gpt-4o-2024-11-20 | 2027年1月14日 | gpt-6-luna |
| GPT-4o mini | gpt-4o-mini-2024-07-18 | 2027年1月14日 | gpt-6-luna |
| GPT-4.1 | gpt-4.1-2025-04-14 | 2027年1月14日 | gpt-6-luna |
| GPT-4.1 mini | gpt-4.1-mini-2025-04-14 | 2027年1月14日 | gpt-6-luna |
| GPT-4o | gpt-4o-2024-05-13 (最初の版) | 2026年10月23日 | gpt-5.6-sol |
| GPT-4.1 nano | gpt-4.1-nano-2025-04-14 | 2026年10月23日 | gpt-5.6-luna |
コードに日付のない gpt-4o とだけ書いている場合も、中身はこの表の版です。OpenAI のモデルページでは、gpt-4o の既定の版は gpt-4o-2024-08-06 と書かれています。ほかの3モデルも、表に載せた版がそれぞれの既定です。
ファインチューニングで作った派生モデルも、元のモデルと同じ日に止まると明記されています。停止の時刻は書かれていません。削除されたモデルは、名前を指定しても使えなくなります。Microsoft(マイクロソフト)の Azure(アジュール)経由で使っている場合の日程は、記事の後半で並べます。
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10月23日に先に止まる版
「4o は2月にもう終わったはず」と思っている人もいますが、2月13日に終わったのは ChatGPT(アプリ)の中のジーピーティー フォーオー(GPT-4o)です。API では今も動いています。
ただし、2024年5月に出た最初の版 gpt-4o-2024-05-13 は、4月22日の告知で10月23日の削除が決まっています。今日から6日後です。同じ日に gpt-4.1-nano も止まります。05-13版を名前で固定しているコードは、1月14日を待たずに動かなくなります。
音声の gpt-4o 系は、さらに別の日程です。読み上げの gpt-4o-mini-tts は2027年1月6日、gpt-4o-audio と gpt-4o-realtime は1月20日、文字起こしの gpt-4o-transcribe と gpt-4o-mini-transcribe は2月26日に止まります。
うちのツールがどの名前を使っているか、すぐには分からないんだけど。
コードと設定ファイルを gpt-4o と gpt-4.1 で検索するのが早いです。API のモデル一覧(GET /v1/models)にも削除日の欄(shutdown_date)があって、削除が決まったモデルには日付が入ります。
移行先 gpt-6-luna の料金
GPT-6 Luna(ジーピーティー シックス ルナ)は、9月22日に公開されたモデルです。OpenAI は、決まった作業を大量にこなす用途で最も効率のよいモデルと位置づけています。今回止まる4モデルと単価を並べます。
| 100万トークンあたり | 入力 | 出力 | 一度に読める量 |
|---|---|---|---|
| gpt-4o | 2.50ドル | 10ドル | 12万8千 |
| gpt-4o-mini | 0.15ドル | 0.60ドル | 12万8千 |
| gpt-4.1 | 2ドル | 8ドル | 約105万 |
| gpt-4.1-mini | 0.40ドル | 1.60ドル | 約105万 |
| gpt-6-luna | 0.10ドル | 0.50ドル | 105万 |
gpt-4o から替えると、単価は入力で25分の1、出力で20分の1です。いちばん安かった gpt-4o-mini と比べても、入力・出力とも Luna のほうが安く並びます。
注意したいのは長い入力です。Luna は1回の入力が27万2千トークンを超えると、そのリクエスト全体の単価が入力2倍・出力1.5倍になります。表は単価の比較で、実際の請求は使ったトークン数で決まります。
名前を替えるだけでは動かない
「model の欄を gpt-6-luna に書き換えれば終わり」とはいきません。Luna は考えてから答える推論モデルで、考える深さ(reasoning_effort)の初期設定は medium(中)です。OpenAI の移行ガイドとモデルページには、次の条件が書かれています。
- 考える深さを none(なし)以外にするときは、temperature・top_p・top_logprobs の指定を外す。Chat Completions(チャット コンプリーションズ)では logprobs も外す
- Chat Completions で関数呼び出し(function calling)を使えるのは、reasoning_effort を none にしたときだけ。考えさせながら道具を使うなら Responses API(レスポンシズ エーピーアイ)に移る
- Luna はファインチューニングに対応していない

移行ガイドは、今の考える深さを保つよう勧めています。考える工程を持たない gpt-4o からの置き換えなら、まず none で動かして結果を比べ、足りないところだけ深さを上げる順で試せます。
ファインチューニングで作った独自モデルは、元のモデルと一緒に1月14日に止まります。同じページには、2027年1月6日から既存の利用者も新しいファインチューニングの作業を作れなくなるとも書かれています。独自モデルで動いている業務は、名前の置き換えでは済みません。
ChatGPTとAzureの扱い
ChatGPT(アプリ)の GPT-4o は、2026年2月13日に GPT-4.1、GPT-4.1 mini、o4-mini と一緒に選べなくなりました。Business(ビジネス)・Enterprise(エンタープライズ)・Edu(エデュ)のカスタム GPT(ジーピーティー)でも、4月3日で使えなくなっています。OpenAI のヘルプ記事は当時「API では引き続き使える」としていて、今回の告知はその API 側の終わりの日付です。今回の告知に ChatGPT(アプリ)の話は出てきません。
Azure OpenAI(アジュール オープンエーアイ)など、Microsoft Foundry(マイクロソフト ファウンドリ)経由で使っている場合は日程が別です。Microsoft の退役予定表(9月23日更新)と並べます。
| 版 | OpenAI の API | Azure |
|---|---|---|
| gpt-4o 2024-05-13 | 2026年10月23日 | 2026年12月9日 |
| gpt-4o 2024-08-06・2024-11-20 | 2027年1月14日 | 2027年4月14日 |
| gpt-4o-mini・gpt-4.1・gpt-4.1-mini | 2027年1月14日 | 2027年4月14日 |
Azure 側の代替モデルは、gpt-4o の 2024-08-06版・2024-11-20版が gpt-5.1、2024-05-13版が gpt-5.6-sol と載っています。Microsoft は、退役後のリクエストにはエラー(410)を返すとしています。
生活・仕事にどう効くか
- 止まる日:2027年1月14日を過ぎると、対象のモデル名を指定したリクエストは使えなくなります。gpt-4o-2024-05-13 と gpt-4.1-nano は、その前の2026年10月23日に止まります。
- API料金:移行先の gpt-6-luna は100万トークンあたり入力0.10ドル・出力0.50ドルで、gpt-4o の入力2.50ドル・出力10ドルより安くなります。1回の入力が27万2千トークンを超えると、入力は2倍・出力は1.5倍の単価です。
- 改修:gpt-6-luna は推論モデルなので、temperature などの指定や Chat Completions での関数呼び出しに条件があります。ファインチューニングには対応していません。
結局どうすればよいか
- コードと設定ファイルを gpt-4o・gpt-4.1 で検索し、指定している名前を洗い出す。gpt-4o-2024-05-13 があれば10月23日までに替える
- gpt-6-luna に替えるときは reasoning_effort を none にして結果を比べる。none 以外にするなら temperature・top_p の指定を外す
- Azure 経由で使っている場合は、Microsoft の退役予定表で日付を確かめる(2027年4月14日の版が多い)
公式出典
- OpenAI API Docs「Deprecations」(2026-10-14: GPT-4 series model deprecations)(2026年10月14日発表)
- OpenAI API Docs「GPT-4o」モデルページ
- OpenAI API Docs「GPT-6 Luna」モデルページ
- OpenAI API Docs「Using GPT-6」(Migration quickstart)
- OpenAI API Docs「Changelog」(2026年9月22日発表)
- OpenAI Help Center「Retiring GPT-4o and other ChatGPT models」
- Microsoft Learn「Model retirement schedule」(Microsoft Foundry)(2026年9月23日発表)
更新履歴
- 2026年10月17日 初版を公開(OpenAI の非推奨ページ・モデルページ・移行ガイド・ヘルプ記事と Microsoft の退役予定表を2026年10月17日に確認)
※本記事は2026年10月17日時点で公表されている情報にもとづきます。数値・制度・進路などは今後変わる可能性があるため、最新の内容は各公式発表をご確認ください。
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